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#46 22/23 DFB Pokal 第2回戦 FC Augsburg vs FC Bayern München

はじめに

現地時間19日20:45kickoff。
例年よりもなにかと盛り上がりを見せたバイエルンダービーが再びやってくる。

アウクスブルクは約1ヶ月前のリーグ戦7節でバイエルンに勝利を飾る大金星をあげた。GKギキェヴィチュの大活躍もあり勝ち取った勝利だったため印象に残っている方も多いだろう。連勝を飾るか、はたまた本気のバイエルンに太刀打ちできるのか楽しみだ。

バイエルンは今季初黒星を喫した苦い思い出の再現とならないようにしたい。18/19、19/20の連覇から2年間優勝に遠ざかっており、しかも2回戦敗退が続いている。ナーゲルスマンも「3度目はあってはならない」とインタビューで語ったように壁となっているこのラウンドを是が非でも抜け出したい。ノイアーやサネの欠場など不安要素は少なくともあるが汚名返上をかけて勝利が必須な一戦だ。

ここ4試合の戦績

先月のゲームが記憶に新しい。



前半kickoff

前回対戦からスタメンはペーターゼンとバルガスの2名変更。人に対してプレスをかけるためポジションは流動的。
前回対戦のスタメンからはウルライヒ、パヴァール、ニャブリ、チュポモティンの4名変更


2分 デミロヴィッチのシュート
    →サイドネット

3分 デミロヴィッチのチャンス
   →デイビスの良い戻り

9分 ペーターゼンのスーパーミドルで先制 1-0

9分 ペーターゼンのゴール
   (A)レシュベカイ
 ↓
◎良い入りをしたアウクスブルクが先制に成功。ボールのこぼれを拾い積極的にシュートを打ったことが得点に繋がった。アウクスブルクのハイプレスにバイエルンのビルドアップは難航し不安定さを隠せていない。ノイアーの不在は思っている以上に大きそうだ。ナーゲルスマンも不満を露わにしていた。

10分 ゴレツカのヘディング

16分 ムシアラのシュート
    →コウベクのセーブ

17分 チュポモティンのヘディング
    →コウベクのキャッチ

20分 デイビスのシュート
    →コウベクのナイスセーブ

23分 ニーダーレヒナーのシュート
    →枠外

24分 ムシアラのシュート
    →コウベクのキャッチ

25分 ニャブリのシュート

26分 キミッヒの直接FK

27分 チュポモティンの見事な同点弾 1-1

27分 チュポモティンのゴール
    (A)ニャブリ
  ↓
◎ほとんど角度のない位置からのシュートだったが、キーパーの位置をしっかり見て放ったシュートはコウベクの逆をついてネットを揺らした。

29分 マネのシュート
    →コウベクのナイスセーブ

32分 ニャブリのシュート
    →わずかに左に逸れる
  ↓
◎デイビスが自陣からスピードで剥がしてドリブル。そこから生まれた決定機。

36分 ニャブリのシュート
    →コウベクのキャッチ

42分 チュポモティンのヘディング
    →枠外

45+1分 前半終了

前半総括

アウクスブルクは良い入りができた。積極的にシュートの意識がありそれもあってあの素晴らしいゴールが生まれた。割と早い時間帯からプレスは慣れられてしまいバイエルンにボールを持たれる時間が長かったがそれでもこのハイプレスは確実にバイエルンにやりにくさを感じさせている。少ない人数での攻めやなかなかポゼッションをできないことからチャンスは多くないかもしれないが機会を伺い良いシーンを作りたい。プレスの強度を落とさなければまだまだ試合はわからない。

バイエルンは試合を通じてゴレツカはグルエゾに、ムシアラはグーウェレーヴにマークにつかれ思うようにパスコースが見つけられずにいた。ただそんな中でも15分過ぎからボールを持てるようになりチャンスを連発できるようになる。コウベクのセーブが手元の記録で6つ。決定機といっていいシーンもいくつかあったためレヴァンドフスキ退団後から言囁かれ続ける"決定力不足"の声はまた聞こえてきそうだ。かなり最終ラインも高い位置を取って攻撃を続けているためひっくり返された時の恐怖はある。足元に長けたノイアーはいないためバックラインの集中力は保ち続ける必要がありそうだ。一方で、連携ミスやパスミス、個人レベルでの不調が重なり良いバイエルンからはほど遠いという印象。



後半kickoff


46分 augsburg
    in ペトコブ
    out グムニー

47分 ニャブリのシュート
    →ディフレクトしてクロスバー
    →こぼれにマネのシュート
    →枠外

52分 ニャブリのシュート?クロス?
    →マネには合わず枠外へ

53分 ショートカウンターからキミッヒが冷静に流し込み逆転 1-2

53分 キミッヒのゴール
    (A)チュポモティン
  ↓
◎マネのプレスで奪い切り引き取ったチュポモティンが中央へラストパス。上がってきたキミッヒがゴール右へ綺麗に流し込む。アウクスブルクペースだったがここはカウンターから良いゴールが生まれた。

58分 bayern
    in コマン
    out マネ

59分 チュポモティンの2点目で突き放しにかかる 1-3

59分 チュポモティンのゴール
  ↓
◎コマンのキレの良いドリブルからパスで右サイドへ展開。パヴァール→ニャブリと縦へ進み、中央のムシアラへ。ヒールで落としたパスがこぼれて、チュポモティンが体勢を崩しながらも流し込んだ。

61分 コマンのシュート
    →ディフレクトしてコーナー

64分 コーナーからニーダーレヒナーのシュート
    →デイビスに当たりコーナー
 ↓

65分 コーナーの流れからクロスがウパメカノに当たりOG 2-3

65分 OG ウパメカノ
 ↓
◎コーナーの流れで、バイエルンがラインを上げにかかった瞬間を狙っての入れ替わりはバイエルンの選手もさすがに対応が遅れた。素早いクロスに対してウパメカノの前方にデミロヴィッチがいたためボールがよく見えなかったのだろう。

67分 augsburg
    in マイアー、バウムガルドリンガー、
                カリジューリ
    out グルエゾ、バルガス、
                  デミロヴィッチ

74分 デイビスの素晴らしいまた抜きからムシアラのスーパーなフィニッシュ 2-4

74分 ムシアラのゴール
    (A)デイビス
  ↓
◎デイビスが自陣でもドリブルで交わしてコマンに縦パス。また抜きは見事としか言いようがなく、決めたムシアラも今日はいまいちなパフォーマンスだったが、あれだけでも時間を与えてしまうと素晴らしいシュートを打ってくるのはさすがだ。アウクスブルクの守備陣はドリブルを警戒して無闇に足を出せなかったのはわかる。

77分 コマンのヘディング
    →コウベクのキャッチ

78分 コマンに対するファール
    →ペーターゼンにイエロー🟨

79分 ムシアラにタックル
    →グーウェレーヴにイエロー🟨

80分 bayern
    in ミュラー
    out ムシアラ

82分 augsburg
    in フランベルガー
    out ペーターゼン

85分 bayern
    in ザビッツァー
    out チュポモティン

86分 マイアーのシュート
    →枠外

87分 デイビスのシュート
    →惜しくも枠外

88分 コマンのクロスにゴレツカのシュート
    →超決定機も枠外。奥のデイビスが
     打てば決まっていたかもしれない笑

90分 ザビッツァーのシュート
    →コウベクのナイスセーブ

90+1分 デイビスがダメ押しのゴール 2-5

90+1分 デイビスのゴール
     (A)ミュラー
  ↓
戦意を無くし穴だらけになったアウクスブルクのディフェンスラインをミュラーが抜け出す。落ち着いて切り返して仲間の上がりを待ってから優しいラストパス。最後はデイビスがダメ押しゴールを押し込んだ。この時間帯でのあの速さのスプリントには驚きしかない。

90+4分 試合終了



試合総括

打ち合いを制したのはバイエルン。
両チームともハイプレスを仕掛け、激しく面白いゲームだった。

アウクスブルクは後半も入りこそ良かった。1点を返した時もスタジアム全体がイケイケムードでなにかまだ起きるんじゃないかという雰囲気は大いにあった。ただ4点目を決められてからの試合終盤は気持ちが切れてしまった感は否めない。連動したハイプレスはバイエルンを苦しめたし、期待できる面白いチームだという印象をここ2戦で持てた。

バイエルンは2点目のシーンに見られるように後半はキミッヒがプレスで前へ出るシーンが目立ち、ゴレツカはバランスを取るように下がり気味であった。アウクスブルクペースの時間帯もあったが、連動したハイプレスを突破できるのはやはり個の力も重要。今日のデイビスはスーパーで、途中から入ってきたコマンも今日はキレが良く2人で良い連携を見せていた。2点目、3点目なんかはまさにナーゲルスマンが目指すサッカーなのではないかと感じた。狭いスペースでカオスを作り出し得点を奪う。今日はチャンスも多いゲームだったため得点を多く奪えたのは良かったであろう。ニャブリの決定力落ちは心配だが、最近起用の機会も多いため試合に慣れていくうちに感覚を取り戻してほしい。

個人的MOM

🥇デイビス
🥈キミッヒ
🥉チュポモティン

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