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良い人と良い介護士の違い
こんばんは!
埼玉県で介護福祉士をしている大西です!
今回のテーマは「良い人と良い介護士」です。
介護現場って「良い人」は多いんですが「良い介護士」となると、、、
今回はそんなテーマに触れていきます。
それでは第189弾です、よろしくお願いします。
良い人と良い介護士の見極め方
僕自身、現場でよく感じることですが「良い人」って本当に多くて、癖はあっても日常的に関わるなら本当に優しい人ばかりです。
しかし、そんな時どこかで教わったこんな言葉が脳裏を横切るんですね。
「良い人と良い介護士は違う」
あぁ、確かになぁ。
僕の頭からこのワードが離れません。
確かに良い人が介護士としても良い仕事を出来ているか、と言われれば素直に首を縦に触れません。
実際に「この人すごく良い人なのに、どうしてこういうケアをするんだろう」と何度も思った事があります。
例えば頼まれれば何でもやってしまう人。
もちろんそれも良いですし、信頼関係ありきなのですが全てやってあげるのも正しい判断とは言えません。
その方のこれからを考えてケアをしていかなければいけないからですね。
例えば頼まれたからといって、自力で立てる人をトランス介助したとしましょう。
もちろんたまにだったら良いかもしれません。
しかしそれが日常的になってしまったら?
出来る事を奪ってしまいますね。
もしくは「この人はやってくれるのに、あの人はやってくれない、意地悪だ!」ともなりかねません。
そうすると「信頼関係」までも奪ってしまいかねません。
素人性をもつ
とはいえ、良い人である事は悪い事ではありません。
むしろめちゃくちゃ良いんです。
ただ、その采配を間違えないようにしなければいけない。
私たちは専門職ですから、専門的な知識や観察、将来の見通しを立ててケアをしなければいけないんですね。
それは「暮らし作り」という側面が介護にはあるからなんですね。
良い人である事と、専門家としての知識や考えを合わせて考える。
それが良い介護士なのではないでしょうか。
想像してみて下さい。
全員が素晴らしい専門性をもっていて、バリバリと自立支援をする。
自分で出来る事は全て自分でやってもらい、それらを観察・評価される。
これってある種の息苦しさを生むんですね。
または視界を狭める原因になるんですね。
これがどういう事かというと、専門家としてのメガネだけでお年寄りを見ると偏りが生まれるんです。
人は適度に力を抜き、たまには楽をして、サボったりのんびりしたい生き物ですよね。
そういった「感覚」的な物を捉えるのって「素人性」が向いているんですね。
ここに「良い人である」という感覚が必要なんです。
二つの視点で関わる
このように、素人性と専門性の両方が必要である事がわかりました。
介護はあくまでも「暮らし」「生活」です。
専門性を鼻にかけケアを強要したり
またはただのお世話になり出来る事を奪えば生活を奪う事になります。
是非今一度「良い人」と「良い介護士」を頭の片隅に置いて、介護に携わってみてはいかがでしょうか。
それでは今回も読んでいただきありがとうございます!
次回もまたよろしくお願いします!
未来を創る介護福祉士 大西