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~ 歌に抱かれる ~ 9/3(土)Lady Gaga CHROMATICA BALL JAPAN ベルーナドーム

2022 9/3 (土) 実に8年ぶりの来日公演となるLady GagaのLiveに参戦するため埼玉はベルーナスタジアムへ行ってきました。

Live参戦に向けて


GagaのLiveは今回が初めて。歌手のLive参戦としては2019年のQueen + Adam Lambertのさいたまスーパーアリーナ以来でしょうか。
予習としてアルバム「Chromatica」を重点的に聴き、Gaga主演の映画「A Star Is Born」を前日に駆け足で観てから参戦しました。

「Chromatica」のリリースは2020年。しっかり聴くのは今回が始めてだったと思います。感想としてはダンサブルな曲が多くLiveで盛り上がりそうな印象でした。中でもFun Tonightが個人的にお気に入りです。
後で知りましたがこのアルバムはAxwellやTchamiが何曲か楽曲制作に携わっているようで納得でした。

「A Star Is Born」の感想としては最初は典型的なアメリカンドリームな映画だと思っていましたが、観ていくうちに"フィクションだが現実に起こりうりそうなフィクション"でとてもリアルなシナリオで引き込まれました。
挿入歌が派手さを抑えたカントリー調の曲で構成されていたのも好印象でした。主題歌「Shallow」は今作を見る前と見た後で聴き比べると、まるで同じ曲とは思えないほど印象が変わります(直前にこの映画を観ていて本当に良かった。

他、過去のコンサート映像やセットリストはあえて見ないようにしました。
準備は万端では無いですがこの位が丁度よく、期待も高まります。


Bad Romance

This is Lady Gaga.

Opening「Bad Romance」を皮切りにショーがスタート。
多くのダンサーが踊り乱れる中Gagaは彼らより高い舞台の上で更に30cm四方の台の上から一歩も動かず歌い続けます(続く「Just Dance」まで)。
会場は8年越しのこの瞬間を待ちわびた人達で狂気的な歓声があちこちで湧き上がっています。

隣の席の熱心なファンの方と「、、、ヤバいですね!!」と短い会話を交わしました。


Poker Face

3曲目には一世を風靡した「Poker Face」を披露。
この曲の出会いは愛聴していたベストヒットUSAで何週もチャートの一位を居座り続けていた"あの頃"です。あの時の衝撃は凄まじいものでした。日本で人気に火がつくのは海外より遅く、中々CDのリリースがされず入手するのに時間が掛かった記憶があります。
生で聴くと当時を思い出し感慨深いものがあります。
ここまで初期作からのヒット曲のオンパレードに会場の熱も上がります。


Alice

4曲目「Alice」は診療台に手足縛られたまま歌い続けていました。
ここで「もしや1歩も動かないコンセプトでLiveを進行するつもりでは?」と頭に過りました(コンセプトは違いますがFUJI ROCK2019のSIA的な)。
結果そんなことは無く、その後へと続きます。


Free Woman

激しいダンスの後もブレずにポーズを決める

12曲目「Free Woman」この曲も好きです。こちらは曲の終盤からアリーナ中央のサブステージにダンスで登場。
GagaがQueenをリスペクトしていることは有名ですが、時折見せる彼女のダンスや歌い方、ピアノパフォーマンス等にFreddieの所作を感じる事があり、見ているとゾクゾクしてくるほどです。
このステージにはピアノが置いてあり、以降ピアノメインの曲が中心になります。私の席はゴールドの後ろのS席で、やや中央寄りでしたのでこんなにも近くで拝めるとは思ってもいませんでした。これは嬉しい誤算でした。
そして曲間に挟むGagaのMCは我々日本人に聞き取りやすいようにゆっくり喋っていた印象でした。どこまでもファン想いな対応でMC一つにも人柄の良さが滲み出ています。


Shallow

その世界観に圧倒


14曲目「Shallow」ではカミキリムシ(?)に変貌し登場。
人体実験でこの姿にされたのでしょうか?私は虫に姿を変えられてしまった衝撃で前世のアリーの記憶が蘇り、曲の披露に至ったと勝手にスピリチュアルな解釈をしました。
彼女の演技は歌手の枠を超えたパフォーマンスで見る者の想像力を引きたてます。
このライブの考察記事や動画があれば是非見てみたいです。コンセプトを理解してからもう一度Liveを見てみたいですね。

この曲の後には「Allways Rememaer Us This
Way」を披露。
この曲も「A Star Is Born」からの楽曲。
昨日家のTVで観て聴いていた曲が、今画面から飛び出し目の前でGagaが自らピアノを弾きながら歌いあげている現実に、自分の脳ではとても処理しきれない出来事でした。ただただこの衝撃を目に焼きつけるように見ていました。


Fun Tonight

表現豊かなパフォーマンス


18曲目「Fun Tonight」 私が今回一番良かった曲をあげるとしたら間違いなくこの曲です。
曲初めの演奏はピアノオンリーで、艶やかで伸びのある聴かせるVocalを引き立たせます。
この曲のGagaのリズム感とFlowが心地よくたまらなく好みです。
椅子に片足を掛けてピアノを弾く姿は初期の頃から見せていたGagaスタイル。途中からバンド演奏になり両手を掲げながらジャンプをしたりヘドバンで力強いパフォーマンスを見せます。
この激しい動きでよく歌えるなと思います、、、本当に。
この曲は失恋の歌だと思うのですが、曲自体はアップテンポで明るいものに仕上がってます。恐らく聴く人をプッシュする応援歌の意味も含まれているとてもGagaらしい前向きな曲だと思います。
"I'm not havin' fun tonight~今夜は楽しめない"と歌いながらジャンプして歌う姿は、同じ心境のファンにとって慈悲に満ちた最高のパフォーマンスだったのでは無いでしょうか。


Hold My Hand

イメージはロックバンドが歌う壮大なバラード


ラストは会場の鳴り止まなぬ拍手のアンコールを受け、「TOP GUN MAVERICK」の主題歌「Hold My Hand」を披露。

魂籠った訴えかけるVocalは今日一の迫力。「これはバラードではない、ロックバラード」それは誰が見てもスターの貫禄を解き放っていました。

いつからかファンの間では彼女の事をガガ様と言うようになっていました。今日このLiveを体感してそれが理解出来たような気がします。
会場全体を包み込む表現力豊かな歌声はいつでもファンに近い位置で寄り添い、エネルギッシュなパフォーマンスに勇気を貰い励まされ、ショーの随所でファンの存在を肯定してくれるMCがありました。
多くのファンが彼女の存在が心の支えとなり、拠り所になっていたことでしょう。
" 歌に抱かれる "とはこういうことなんじゃないかなと身に染みました。書いている今も冷めやらぬ余韻に浸っています。

今回Liveの去り際にはMichaelのステップを見せるチャーミングな一面も見せてくれましたね。

ファンサービスと言えば2日目の終演後には雨の降る中、駅へ向かうファンの前に傘もささず、ずぶ濡れになりながら衣装のまま突如現れたようです。
好きにならずにはいられません。


Liveを振り返り

唐突ですが、私の洋楽の入口はROCKだったので今でも好んでよく聴いています。しかし私の好きなバンドの多くは全盛期の時代を過ぎていて、何故もっと早く産まれなかったのかと悔やむ事も多々ありました。

私の生きる時代にはJohn LennonもFreddie MercuryもMichael JacksonもKurt Cobainもいません。しかし今目の前にはメインストリームをトップで走り続けるLady Gagaがいます。

今回のLiveを通して彼女の活躍する世界線にリアルタイムで生きている事がいかに幸せなことか、私の過去の嫉みが薄らいでいったような気がします。そう感じるほど彼女のショーに心打たれ、考えを覆すキッカケになったと言っても過言ではありません。

そしてLive、やはりLiveのパワーは計り知れません。
普段何気なく聞いていた曲でもLiveで聴いて初めて好きになるものもあります。
曲は思い出と共に心に刻まれるものだと思います。
モチベーションを上げたい時、嬉しい時、辛い時、失恋した時、共感できる歌詞、代弁してくれる歌詞を聴いた時、様々なシチュエーションがあります。
その中でもLiveでの体験はその効果が絶大だと感じています。会場の気温、オーディエンスの一体感、アーティストの熱量を全身で感じて聴いた曲は何年経っても忘れられないものとなります。今このNoteを読まれている方も思い浮かぶ曲があるかと思います。
またそういった曲は何年経ってもその人の良い時や悪い時を支えてくれる財産となります。
これからもそういった曲を増やしていきたいと思っており、これが私がLiveに行く理由の一つではないかと考えております。
今回のGagaのLiveはたくさんの気づきを与えてくれるものとなりました。

また来日する日が今から本当に楽しみです。

次回も必ず参戦します









今回歌うことは無かったですが「The Cure」や「Hair」も個人的に好きな曲です。2曲とも素敵な曲ですので良ければ聴いてみてください。


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