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【最新作云々78】あのトラウマティックな実写化から三十年、ついに... 世界一有名なイタリア系アメリカ人兄弟のスチャラカ異世界探訪記映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

 結論から言おう!!・・・・・・こんにちは。
 小島秀夫監督のPlayStation 2用ソフト『メタルギアソリッド3』がリメイクされると聞いて、"どうせだったら初代PSの『メタルギアソリッド』か、MSX2の『メタルギア』『メタルギア2 ソリッドスネーク』からリメイクしてくれよ"と思ふ、O次郎です。

作中の時系列を考えると『3』からスタートで間違いないんでしょうが…そういう事情でもなく?
"小島監督抜きのメタルギアなんて・・・"という意見も御尤もですが、
個人的には面白いゲームが生まれれば結果オーライだと思うので、製作陣の皆々様には
是非とも逆境を跳ね除けて頑張っていただきたいワケで。
バイオハザードシリーズ三上真司さんが抜けられてからの奮闘で今があるワケで。
換骨代替という意味では声優さんを一新するのもナシではないかと。

 今回はGW封切り作品としてこれ以上に無いほどの話題性と好評を博した最新のハリウッドアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』について・・・・・・というか、それにかこつけて僕の幼少期のマリオ遍歴を語ろうと思います。
 決してつまらなかったわけではなく、むしろ場内で終始キャッキャ笑っていた子ども達のように童心に帰って何も考えずに楽しめたのですが、それだけに特に引っ掛かって考察したくなるようなアレコレが有ったかというと・・・ということで、本作の内容は敢えて二の次で、それにかこつけて自分のマリオ体験をつらつら書いてみようと思います。
 一応映画のネタバレは含みますが、"マリオたちがクッパを懲らしめてめでたしめでたし"というより他に無いぐらいなのでそこは心配無いでしょう。それよりかはご自身のマリオの思い出との合致やジェネレーションギャップを楽しんでいただければ之幸いにございます。
 それでは・・・・・・・・・"CQC"!!

メタルギアといえばCQC、CQCといえばClose-quarters Combat(近接戦闘)ということで。
二十代半ばの頃、某レンタルチェーン店でバイトしてたんですが、
社員さんから店舗運営の取り組みである
"QSC"(「Quality(クオリティ)」「Service(サービス)」「Cleanliness(クリーンリネス)」)
についてスタッフ個別で簡単なレクチャーを受けることがあり、
社員さん「QSCって知ってる?」 → 僕「CQCなら知ってます。c(゚∀゚∩)」
っていう世にもつまらないボケをかましたんですが、あとでその社員さんに聞いたら
別のスタッフも全く同じボケをかましたそうで・・・その節ではすみませんでした。(´・ω・`)


Ⅰ. ボクのマリオ思ひでぽろぽろ

〈ファミコン、ゲームボーイ篇〉

 僕は昭和60年生まれ(昨日と同じ書き出し…)、というわけで奇遇にもファミコンの初代『スーパーマリオブラザーズ』発売の年です。
 5つ上の兄と4つ上の姉がおりましたが僕の家ではファミコンは買ってもらわず、ファミコンといえば友人や親戚の家でプレイするハードでしたが、やはりというかなんというか、当時から既にド定番タイトルゆえにファミコンを持っている家で『スーパーマリオブラザーズ』のソフト(ソフト類を保管してるケースの中に黄色いカセットが見えたら十中八九マリオ、の巻。)を持っていないケースの方が珍しいぐらいだったように記憶しております。

普通に面白いんだけど、その"普通に面白い"ことがいかに尊いかが
後年になるにつれてしみじみ分かったというか、
まるで雨後の筍のごとく版権キャラクターをモチーフにした
横スクロールアクションがリリースされてましたが、
操作性だったり当たり判定だったりあるいは彼我のキャラクターのサイズ等問題あるクソゲーが
ファミコンには如何に多かったことか・・・。

 で、90年代に入るぐらいのタイミングで我が家に初のゲーム機であるゲームボーイがやってきましたが、『マリオランドシリーズ』3作品はやはり鉄板タイトルとして買ってもらったり友人から借りたりして散々やり倒したものです。

スーパーマリオランド(1989)
シリーズ一作目にして初代ゲームボーイ発売時のローンチタイトル
なんかスリムなマリオのフォルムがもう懐かしい。
RPGをプレイするにはまだ早い未就学児童には有り難いタイトルでした。
正直、モノクロなだけでファミコンのシリーズとグラフィックは大差無い気がしたし、
此方はシューティングステージ等もあってむしろお得感が。
普段、兄弟の中で僕ぐらいしかプレイしてませんでしたが、
いつも『魔界塔士Sa・Ga』や『ONI』シリーズをプレイしている兄がある日おもむろに
マリオをプレイし出して一時間余りで「おい、全クリしたぞ」、
さらに二時間程度で「おい、裏面も全クリしたぞ」とチョチョイのチョイでED画面を
見せてきたときはたまげたもので…。
スーパーマリオランド2 6つの金貨(1992)
そして個人的にGBで一番長くプレイしたマリオがコチラ。
セーブ機能が搭載されるようになるぐらいステージが多くなり、エリア毎の特性も色々。
無限1UP的なワザもあって前作と比べて全クリが容易に。
空中を滑空できるバニーマリオでステージの四方八方を跳び回って隠しブロック・ゴールを
探すのが地味に楽しかったです。
それにしても、一作目から続篇に3年も掛かってたのが意外といえば意外か。
スーパーマリオランド3 ワリオランド(1994)
そしてGBのマリオシリーズ最終3作目はなんと前作のラスボスが主人公。
子どもながらに悪役を操作してるのが新鮮で嬉しかったもので。
コレも隠し財宝を見つけ出すのが楽しかった。
基本攻撃が体当たりというのもワクワクしたんだけど、当たり所が悪いとすぐにチビワリオに…。
中空をダッシュできるジェットワリオが爽快でしたが、ボス戦だと小回りが利かず不利にも。
そういえば裏技でポーズ中のコマンド入力でいつでも形態チェンジできるとかあったような。

〈映像作品篇〉

 ほんでもって、それらと同期するように小学生生活もようやく慣れてきた二年生の頃にあの黒船が来航しました・・・。(⦿_⦿)

 そう、50億円もの製作費を投じて製作された実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神です。当時の僕のバイブル児童誌『コミックボンボン』でもグラビアページで掲載されていましたが、子どもながらに(いや、子どもだからこそか…)ダーティーでショッキングな鈍色の世界観に眩暈を覚えたのを思い出します。
 当時、一介の関西の片田舎の少年だった僕にとって映画館に連れて行ってもらうチャンスといえば『ドラえもん』『ドラゴンボール』『ゴジラ』あたりで毎年枠が埋まってしまっていたので、さすがに火中の栗を拾いに行く勇気はございませんでした、とさ。
 大人になってから"遂にあの怪作が?!"みたいな触れ込みで円盤ソフト化された際に観ましたが、よく言われるデニス・ホッパーによるクッパの怪演はもとより、アングラな世界観のアクション作品として考えればなかなかどうしてアリでしたね。なんてったってルイージが武闘派のジョン・レグイザモだし。

 あとは同じく小学二、三年生の頃、隣町の公民館でマリオのアニメや学校の怪談的なホラーオムニバスドラマをまとめて流す上映会のチラシだか噂話が回ってきまして、距離的に車でしか行けないので母に"観に行きたい!!"と強請ったのですが、"そんな隣町まで行っても周りみんな知らん子ばっかりで楽しめんで~"みたいな感じで却下されました。
 で、残念無念で翌朝学校に行くとクラス内で結構な人数が観に行っててその内容で盛り上がってた、という事実…。(´・ω・`)

 その時点でのマリオ関係のアニメ作品といえば恐らくは
スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』(1986)
で十中八九間違い無かったと思うのですが、気になるのは併映の学校の怪談的ドラマの方。
たしか観に行った友人の話によると、
"ある日、とある小学生のいじめられっ子の下駄箱の中に
いじめっ子たちがこっそり大きなカエルを詰める。
翌朝、当人が登校して下駄箱を開けるとなんと上履きとカエルが一体化していて…"
とかそんな内容。・・・なんやそれえぇぇ~~っっ。(゜Д゜)

〈スーパーファミコン篇〉

 そんな閑話休題はさて置き、有り難いことにゲームボーイの数年後には満を持してのウチの初据え置き機としてのスーパーファミコンも買ってもらえたのですが、なんというか個人的な感想というか偏見として、スーファミのマリオシリーズは各々が所持しているソフトによってそのお宅のルールの厳しさや経済事情が垣間見えたような気がします。

スーパーマリオワールド(1990)
スーパーファミコンのローンチタイトルの1本にして、
歴代スーファミソフトの国内販売本数第2位の金字塔的ソフト。
普段はそんなにゲームをやらない女の子で、いわゆる「ゲームは一日一時間」的な
厳しいルールを親御さんに課されている家によく有ったイメージ。
たぶんそういう親御さんは殺伐とした世界観のRPGタイトルとかは
情操教育に良くないとして当たり障りのないマリオになったんだろうと。
僕は借りてプレイしてましたが、マントマリオの滑空とプレスを必死に練習した覚えが有ります。
スーパーマリオコレクション』(1993)
通称マリコレ。ナンバリング1~3に『スーパーマリオUSA』を加えて高画質リメイクしたお徳用。
最初こそみんなディスクシステムでしかプレイできなかったレアな『2』を挙ってプレイするも
毒キノコ等のイジワル仕様でゲンナリし、結局バランスの良い『3』のプレイに落ち着く…
というのが当時のあるあるでした。( *¯ ꒳¯*)
いわば、親御さんが厳しい家向けの『スーパーマリオワールド』上位互換的タイトルか。
ヨッシーのロードハンティング』(1993)
そして金持ちなお宅の友人のお宅に在ったマリオタイトルといえばコレ。
別売りのスーパーファミコンの周辺機器であり、
上述の実写版マリオ作中でも登場する「スーパースコープ」専用のソフトです。
ゲーム的な面白さはさて置き、"ブラウン管テレビに向かってバズーカを構える"という
非日常感の興奮と、ソフト1本分にも匹敵する周辺機器を併せて買ってもらえる
友人宅の財力への憧憬がただただ全てでしたが、おそらくは恒常的にプレイしてたら
すぐに飽きたんでしょうからそのぐらいの距離感が最適だったんだとも思います。
マリオとワリオ』(1993)
上記の『ヨッシーの~』ほどではないにせよ、本作も選ばれしリッチ目な友人宅にしか無かった、
スーパーファミコンマウス専用のソフトでした。
こうしてあらためて振り返ってみると同年中に専用コントローラー対応ソフトを
立て続けにリリースしてた任天堂さんの当時の強きを感じますが、
このマウス指示スタイルのゲーム性が後の『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』や
新世代機の『がんばれ森川君2号』なんかの礎になったのかも?

ちなみに記事冒頭の小島監督作品絡みで言うと、初代PSの『ポリスノーツ』なんかも
マウスコントローラー無しでなかなか難儀した覚えが有ります。
爆弾解体ミッションしんどかったなぁ…。(*´罒`*)
スーパーマリオカート』(1992)
そしてウチに唯一在ったスーファミのマリオ作品がコレ。
派生作品ながら、なんと日本国内におけるスーパーファミコン用ソフト売上一位だそうです。
ウチの兄弟間では内心で「マリオソフトは友達で誰かしら買うヤツが必ず居るから基本は借りて、
自分で買うにしても本当に面白い派生作一本ぐらいにしてそのぶん他のソフトを」
という小遣いのやり繰り面での打算があったゆえなのですが、
ひょっとすると全国的にそういう子どもが多かった結果なのかも。
そういう意味ではライトでもヘビーでもない中庸ゲーマー層向けタイトル?(´・ω・`)
スーパーマリオ ヨッシーアイランド』(1995)
肝心のマリオは赤ん坊で、そのマリオをお守りするヨッシーが主人公という逆転現象の一本。
コレに関しては内容が内容だからというわけでもないでしょうが、
幼年の弟や妹が居る友人宅によく在ったタイトルでしたね。
無難に面白く、当時としてはやり込み要素もしっかりしてましたが、
周囲が"めちゃくちゃ爽快!!"とやたら持ち上げてた後半のスキーのステージが
個人的にそうでもなかった時の落胆の印象がどうにもこうにも…。(=‐ω‐=)

 とこんな感じでしょうか。
 その後は中学生時代に入るわけですが、初代PSやセガサターン等のCD-ROMハードのグラフィックやそれに裏打ちされたハードな世界観のRPGやSLGを体験してしまうとNINTENDO64はどうにもロートル感を感じてしまい(技術畑界隈ではその64こそ革新的だったそうなのがなんとも世評との乖離を感じてアレですが…)、ハードを自分で手に入れることはおろか友人宅でプレイするのも『スーパーマリオ64』というよりも・・・

ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』(1999)
そう、スマブラの登場によって本家マリオソフトをプレイする機会がなおさら遠のくことに…。
このシリーズの登場によってそれまで"パーティーゲーム"といえば
ボンバーマン』シリーズと『桃太郎電鉄』シリーズが双璧だったのが
一気に勢力図が塗り替えられた感が有りましたね。

 その後は、『バイオハザード』シリーズのリメイクや新作がリリースされる兼ね合いでニンテンドーゲームキューブを手に入れはしたものの、マリオ関連はスマブラを軽く触るぐらいだし、そもそも高校生で受験が…という感じで本家マリオソフトからは遠ざかって幾星霜、、、となってしまいました、とさ。

Ⅱ. 作品概要

 というわけで映画の内容については本当に"みんなで一致団結してクッパを撃退した"という以外に言いようがないんですが、強いて言えば、、、

ピーチ姫自身が強くて自分で毅然と戦いに挑むのが今風。
"囚われの身で助けられるのを待つのみ"でないのは勿論のこと、
同じく昔は定番だった"最後にマリオのホッペにチュ"も無いのは徹底してますね。
タヌキマリオかと思いきや…ネコマリオかい!!
でもファサファサで可愛いからいいか。
(=^・ω・^=)(=^・ω・^=)(=^・ω・^=)
あとは、僕は吹替版で観たんですが、
英語版でもクッパの熱唱はちゃんと面白かったんでしょうか…。

 あとは、フリーク向けの小ネタとして街の店の『ドンキーコング』のゲーム筐体に書かれてるタイトルが原題の「JUMPMAN」だったりとかあったようですが、個人的には仕事で上手くいかなくてションボリしてるマリオが『光神話 パルテナの鏡』をプレイしてるメタな姿にクスリと。ていうか、イタリア系アメリカ人で大家族の次男坊…親父の権力使ってクッパのベッドに飼い馬の首を転がしてもらう?(゜Д゜)

 そんぐらいか、可愛い成分はヨッシーに期待してたんだけど、そこはラストの引きだけの登場だったのが残念と言えば残念だったか。

そういえばラストのタマゴの見せ方、まんまエメゴジっぽかった??


Ⅲ. おわりに

 というわけで今回は最新のハリウッドアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』について・・・・・・というか、ほぼ過去のマリオゲームの思い出についてだけでした。(・x・)
 まぁ、今の最新タイトルをプレイしてみたとして面白いのは間違い無いんでしょうが、"もう過去作の思い出だけで十分お腹いっぱい"というのが紛れも無いところかもしれません。
 にしても今作映画の大ヒットによって次はゼルダの伝説シリーズに白羽の矢が立つのかな、と思いますが、個人的にはメトロイドシリーズを希望してたり。。。

ただ、メトロイドのほうだと世界観的に実写映画化の可能性も高まるように思いますが、
そうなると昨今の情勢的にサムスの人種が変わったりするんでしょうか。
変更するなら変更するで物語的な必然性は欲しいところですがはてさて。

 ともあれ、結構な長さになってしまったので今回はこのへんにて。
 それでは・・・・・・どうぞよしなに。




ちなみに、もしゼルダの伝説シリーズを実写映画化するなら、
個人的にはバリー=コーガン氏がなんというか絶妙な"リンク顔"だと思ってるんですが…どう?




 

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O次郎(平日はサラリーマン、週末はアマチュア劇団員)
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