【趣味人噺⑮】~素晴らしきかな、GW~ 今年のGW中公開映画の個人的おススメを思いつく限り紹介してみる、の巻。
結論から言おう!!・・・・・・・・・・こんにちは。
"GW"といえば名シーンは多々あれど、毎話冒頭のあらすじ紹介でノベンタ元帥搭乗のシャトル撃墜シーンを一体何十回見せられたんだろうかとついつい思っちゃう、O次郎です。
今回は楽しい楽しいゴールデンウィーク中(サービス業勤務の方々を除く…繁忙期本当にお疲れ様です)ということで、今現在公開中の映画(都内の劇場でも未だ上映中で、ざっくり4月以降に封切りの作品)について、個人的におすすめな作品を所感を交えつつ思いつく限り論ってみようと思います。
数日後にまとめて複数本観る予定もあって、未鑑賞の作品も有りますがそのあたりは文中でもその旨注記いたしますので何卒ご了承を。
自分の興味の赴くままにいろんなジャンルがごった煮なので、もし未チェックだったり粗筋見てご興味有れば連休中の劇場鑑賞作品選定の細やかな参考になれば之幸いでございます。
・・・ていうか、先週中に書き上げられればよかったんやけども。(´・ω・`)
ともあれ、それでは………『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』!!
Ⅰ. 2023年ゴールデンウィーク公開中映画極私的おススメあれやこれや
〈〈〈 鑑賞済み分 〉〉〉
その1. 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』
MARVELの虎の子アベンジャーズ作品の興行収入すら脅かす我が国のガラパゴス的市民権作品の堂々第26弾。今回は孤島の巨大海洋設備が舞台。
これだけの長大シリーズなのでスケール感のインフレは避けようが無いのですが、そこに今回メインを張る灰原さんの過去話や黒の組織の暗躍を過不足無く配しているので各エッセンスのバランスは流石の一言。謎解きはわりと淡白ではありましたが…。
加えて今作では潜水艦の内部構造がじっくりなのでミリタリー的妙味も有り、さらには黒の組織の覇権争いやスケープゴート的抹殺の態様は往年のヤクザ映画的なニヒリズムも効いていて、いろんな面で美味しさが楽しめます。久々に蘭姉ちゃんの空手が炸裂するのもなかなかどうして。
どうやら来年はあの怪盗さんが登場するようですが、これまでの劇場版作品で彼が出張った作品の出来栄えを考えると・・・はてさて。(´・ω・`)
その2. 『ザ・ホエール』
『ハムナプトラ』シリーズで巷間を席巻したブレンダン・フレイザーのアカデミー賞主演男優賞受賞作。
十数年前、自身の真実の愛を求めて妻と幼い娘を捨てた中年男性が、娘との絆を取り戻そうと"藻掻く"最後の数日間の物語。
元が舞台劇だけあって主人公の住む住宅内だけで物語が展開しますが、鬼才ダーレン・アロノフスキー監督の手によって甘やかな感動のみならず思わず目を背けたくなるような生々しい生と性も交え、愛とエゴの世界が展開されます。
私生活でもショッキングな体験から近年、鬱に悩まされていたというブレンダン・フレイザーの状況も鑑みるとなおさら魂の一作、という感が有ります。
観ている此方が思い悩まされる描写も多く、楽しい連休中に誰かと観るにはなかなかチャレンジングな作品かもしれませんが、"娯楽作品ばかりハシゴするのはアレなのでなかには重たい一本を"という向きには打って付けかもしれません。
その3. 『AIR/エア』
ベン・アフレック製作・監督・出演、マット・デイモン製作・主演という盟友コンビによる、ナイキのバスケットシューズ「エア・ジョーダン」誕生の物語を描く実話ベースのヒューマンドラマ。
当時低迷していたナイキが雇われ営業マンの一世一代の賭けで期待の新人マイケル・ジョーダンに全ベットし、それがやがて業過の慣習を打ち破る大きな流れを生む、という清々しいまでのザ・アメリカン・ドリームな一本。
上記二名の作中でも息の合ったコンビぶりは勿論のこと、ジョーダンの全き人格者である母を演じるヴィオラ・デイヴィスの名演が際立ちます。
言ってしまえばありがちな奇跡の大逆転劇なのですがそれだけに入り込み易く、人気実力伴ったキャストも相俟って間違いの無い一本です。
作中全般に渡って80年代半ばの風俗や空気感が効果的に切り取られているため、当時を懐かしむ意味でもおススメです。
その4.『私、オルガ・ヘプナロヴァー』
1970年代初頭、チェコ最後の女性死刑囚となった女性の半生を描くクライムドラマ。
恵まれた家庭に生まれながら少女期より精神的に不安定で生きづらさを感じ続け、成人して後も職場と病院を行ったり来たりする主人公。
器用に生きられないがゆえに周囲の配慮に屈辱を募らせ、寂しさと渇望から同性の恋人たちとの悦楽に身を浸しつつ、孤独と疎外感を先鋭化させていく…。
チェコ映画特有の寒々として飾りつけの無い演出と展開、極端に劇判の少ない静々とした世界が、観ている此方にも異邦人あるいは異星人の如き疎外感を感じさせる様は見事です。
決して楽しい気分になる作品ではありませんが、感情のマッサージの如き娯楽作品に飽きた人には刺さること間違い無しの衝撃的異端作です。
その5.『聖地には蜘蛛が巣を張る』
とある宗教都市で巻き起こる娼婦連続殺人事件と、それを追う女性ジャーナリストを描く実話ベースのクライムスリラー。
ゾディアックの如きシリアルキラーの犯行ながら、イランの性差別的な文化の中で犯人を断罪することが困難な状況に陥っていく様に胸が掻き毟られます。
元軍人である犯人の煩悶と鬱屈、そして裁判の判決に対峙しての生々しい人間の生理も余すことなく描かれ、聖邪清濁の混沌とした地方都市の現実が淡々と画に現われていきます。
巨悪を断つ話でも巨悪に屈する話でもありませんが、単に宗教都市に留まらない人間社会の問題が集約されており、意義深い一本です。
その6.『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
学校出たばかりのうら若き女性二人が本業の殺し屋では他の追随を許さない圧倒的な能力を誇りながらも、一方でバイトをはじめとした社会生活では清々しいまでのダメっぷりを披露するアクションコメディー第2弾。
今回は業界のトップに君臨する二人を狙って新進気鋭のフリーランスの殺し屋二人が挑戦、というまるでハリウッド大作『ジョン・ウィック』シリーズのような展開・・・製作費的にはあちらの1/100かもしくは1/1000ぐらいかもしれませんが。(*´罒`*)
要所に挟まれるギャグは前作以上にマニアック且つキレッキレな一方、若年層の貧困(前作では安価で腹持ちの良いスウィートブールを食べて腹を満たしているメイド喫茶バイトと同僚にコンビニサンドウィッチを羨ましがられていた主人公たちが、本作では自分たちもスウィートブールで腹を満たす立場になっていたり…)をさり気無く描いていたりして匙加減のセンスを感じます。
当然ながらアクションも前作に比してパワーアップしていて、特にハリウッドでスタンドダブルも務めた伊澤彩織さんの体術は相当なものですが、個人的にはメイン二人が喧嘩の末にバイト衣装の着ぐるみ着たままガチンコバトルする画のキレと可愛さのギャップが何より楽しかったり。(=^・ω・^=)
その7.『仕掛人・藤枝梅安2』
時代劇の大家池波正太郎先生の代表作を現代邦画界の誇る重鎮キャストで映画化の第2弾。今回は京の都を舞台に復讐する者復讐される者の因果を重厚に描く。
今回の悪党は自らの所業ゆえにやがて屠られる因果応報も弁えており、それがゆえに時代と生き方を選べない人の生の無情も感じる池波先生の真骨頂。
他方でメイン二人のちょっとしたBLぶりや、さらには飯テロ的な側面もあり、高畑淳子さんが一手に引き受けるコメディー成分も相俟ってコース料理のような満足感。
どうやら続篇を作る意欲もあるような引きで、地上波でめっきり時代劇新作を目にしなくなった今日、復権のためにも是非とも足を運んでいただきたい一本。
その8.『ノック 終末の訪問者』
ホラー映画の気鋭M・ナイト・シャマラン監督の最新作。
人里離れた山荘で休暇を取る親子の前に突如として武装した四人の男女が現れ、世界を救うための"究極の犠牲"を選ぶよう迫る…。
序盤のインパクトに比べ、中盤が同じ経緯の繰り返しなのでやや中弛みを感じますが、極限状況化で自身のパートナーへの秘めたる不満が噴出する厭なリアリティーは胸に残ります。
加えて、全体のために自己犠牲を迫る暴力性は社会のいろんな分野に潜んでおり、即物的な恐怖を味わえる上にいろいろと考えさせてくれる逸品です。
9.『生きる LIVING』
1952年の黒澤明監督の日本映画『生きる』をベースにカズオ・イシグロさんが脚本を務めたリメイク作品。
あまりにも神格化された感すら有る原典に対してどうなるかと思いましたが、黒澤監督の強烈過ぎるメッセージ性と演出に対し、軸はブレずに程よくマイルドにまとめられていて大変好印象でした。
"間近に迫った死を前にして自らの生を顧みる"というテーマからして、むしろこのぐらいのトーンが丁度いいぐらいに思います。
"GW中に感動の一本も欲しい"という向きには間違いないセレクトです。
その10.『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
3月公開作品だけどアカデミー賞作品賞受賞作だけあってまだまだ上映中。
キレキレのクンフーだったりおバカ描写だったり初見の人でも十分楽しいし、二回目以降の人にも背後にある家族愛だったり親の不器用さだったりと何度でも美味しい快作にして怪作。よく言われてますが、本作のような作品がグランプリを受賞したことそのものが意義深いと思います。
上述の通り、多人数鑑賞の場合で初見の日とも鑑賞済みの人も楽しむなら間違い無いセレクト。
〈〈〈 未鑑賞分 〉〉〉
その1. 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
もはや説明不要の任天堂の至宝の満を持してのCGアニメーションムービー。動きの滑らかさや質感の細やかさはさすがハリウッド制作といったところでしょうか。
超話題作なのにいきなり未見作品ながら、興行収入の驚異的な伸びも然ることながら今の時点で悪評らしい悪評が聞こえてこないのは、90年代のあの実写化作品を幼少期にリアルタイムで劇場で観ようとしたものの地方民ゆえに叶わず、後々になってその異様をソフトであらためて拝見してむしろスクリーンで観なくてよかった…的な経験のある世代としては万感の思いが有ります。( ゚Д゚)
『ソニック・ザ・ムービー』に先を越されたので満を持して、という感も有りますが、上映時間が93分というのは昨今のテーマ飽和状態の娯楽作品の中に在ってセンスを感じますね。
どうやらマリオ&ルイージ兄弟が王国へ迷い込んだ異邦人、という設定というのもなかなかどうして気になるところで。
その2.『search/#サーチ2』
"ストーリーの全てがパソコンの画面上で展開される"という異色の構成をウリにしつつ、緻密な伏線と構成でスマッシュヒットしたミステリー映画の第2弾。
一作目は"行方不明の女子大生を父親が探す"という展開でしたが、今回は娘が母親を探す物語のようで。
上映館数はそこそこ多いものの早めに終映になっている劇場が多いのでやや不安でしたが、各種レビューサイトでは評判は上々のようなので(続篇で評判上々というのがなおのこと凄いことで)、手遅れになる前に観に行ってきます…。
その3. 『ヴィレッジ』
代々受け継がれてきた神秘的な能とゴミの最終処分場という二面性を持つ山間集落で生まれ育った男性が、幼馴染みの女性の帰郷を切っ掛けに逃れられない運命にどっぷり。
藤井道人監督は数年前の『デイアンドナイト』でも地域を牛耳る大手企業の不正を内部告発したことで村八分に追いやられる一家の悲哀を切々と描いていましたが、本作でも純粋混じりっ気無しの田舎ホラーを楽しめるハズ。
その3. 『セールス・ガールの考現学』
ウランバートルで家族と暮らし、大学で原子工学を学ぶ女性がひょんなことから大人のオモチャが所狭しと並ぶ怪しげなアダルトグッズ・ショップでアルバイトをすることになる。店を訪れるさまざまなタイプのお客たちと接する日々の中で人生経験豊富な女性ショップ・オーナーに導かれ、自分らしく生きることを学んでいく…。
モンゴルという国に対する己のイメージのアップデートとしてなかなかどうしてうってつけなんじゃないかと予告編観て気になってる次第です。
その4.『せかいのおきく』
江戸末期。寺子屋で子供たちに読み書きを教えている主人公おきくは、ある雨の日、厠のひさしの下で、雨宿りをしていた紙屑拾いの中次と、下肥買いの矢亮と出会う。侘しく辛い人生を懸命に生きる三人はやがて心を通わせていくが、ある悲惨な出来事に巻き込まれたおきくは、喉を切られ、声を失ってしまう…。
あらすじだけ追うと不幸自慢物語な感が有りましたが、予告編にも表れている明るさと優しさの籠った画造りはなかなかどうして。
その5.『聖闘士星矢 The Beginning』
ハリウッドが遂に抱き締めちゃった心の小宇宙。
地雷か否か戦々恐々で、同じように様子見の方も多かったと存じますが、今のところの巷間の評判を聞くになかなかどうして悪くないようで。
原作の序盤も序盤の実写化ということでそこまで飛躍した描写が出て来ない部分ということもあるでしょうし、これまでも漫画の実写化作品で数々の濃いキャラクターを現実のビジュアルに顕現させた新田真剣佑さんならでは、とも思います。
話によると原作の曲も使用されてるとかなんとか…いずれにせよ少年期に原作にハマった身としては避けがたい一本で。
その6.『高速道路家族』
テントで寝て夜空の月を照明として暮らすギウと3人の家族。彼らは高速道路のサービスエリアを転々とし、再び遭遇することのない訪問者に2万ウォンを借りながら食いつないでいる。ある日、すでにお金を借りたことのあるヨンソンと別のサービスエリアで再び遭遇してしまう。不審に思ったヨンソンはギウを警察に届け出る。ヨンソンは残されたギウの妻ジスクと子供2人を放っておけず、家へ連れて帰り一緒に暮らすことになるが…。
格差と貧困の描写の切実さに定評のある韓国映画なので俄然気になクリマクリスティーということで。( *¯ ꒳¯*)
その7.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
MARVELのスペーススクワッドシリーズ3作目にして完結篇。
前2作同様にジェームズ・ガン監督のブラックすぎるジョークとスラングに深い音楽造詣が観られるか見物で。
しかし、公開日がGW中盤の5/3(水・祝)というのはなんとも中途半端で・・・なぁ、他の大作とお互いの競合を避けてのことかとは思いますが、あんまりユーザーライクでは無いか。(´・ω・`)
その8.『幻滅』
舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくが…。
試写会に応募しつつも落選してなおのこと気になっちゃってる一本です。
破滅の道に突き進みつつもそこに美を見たり…という哲学はやはり一日の長を感じますね。
その9.『ダークグラス』
大御所ダリオ・アルジェント監督によるイタリア・フランス合作のジャッロ映画最新作。
ホラー映画の中でも、往年のスラッシャー映画的エッセンスを求める世代にはうってつけのチョイスかと。
その10.『パリタクシー』
パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前。このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。寄り道をする度、並外れた彼女の過去が明かされていく。
ここまでハートフル系の作品が入ってなかったのでこちらの一本をば。
Ⅱ. おしまいに
というわけで今回はこのGWにおススメの、あるいは自分が未見でこれから観ようと思ってる作品を列挙してみました。
観た作品の中のおススメを厳選しても良かったんだけど、今年はスケジュール的に連休後半にまとめて観る流れとなったのでこんな慌ただしい感じになりました。
既にご自分で観て良かったり地雷だったりあればコメントいただければ幸甚にございます。
そういえば、GW映画の定番である劇場版『クレヨンしんちゃん』はどうした?と思ってちょっと調べたら今年は夏休み公開のようですね。
ひょっとしてコナンくんとの競合を避けて今年から夏休み興行にシフトとか・・・・・・・?
ともあれ、長くなったので今回はこのへんにて。
それでは・・・・・・どうぞよしなに。
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