【尼さん甘々紀行②】我がタイニーメモリーズマガジン『コミックボンボン』の掲載作品でAmazon Kindle本になってる中でのおススメ5選
結論から言おう・・・・・・こんにちは。(っ ` -´ c)
29年前の昨日、スーパーファミコンで『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』が発売されたと知って懐かしす、O次郎です。
今回は二度あることは三度ある、三度目の正直の『コミックボンボン』話です。
これまでは数多ある掲載作品の中でもうわ~…っていう感じの作品をご紹介してきましたが、今回は自分が読んだ作品の中で純粋に面白かった作品で中でも電子書籍のAmazon Kindle本になっているものからチョイスいたします。
児童誌ということもあって単行本化自体に結構なハードルが在って、未単行本化の作品もあれば単行本化はされているけれども廃盤・プレミア化している作品、あるいは単行本化済みでもラスト数話が単行本未収録の作品等々、色々パターンが有りますが電子書籍であれば容易に読めるので大手を振っておススメできるということで。
ちなみにわたくし昭和60年生まれですので、主に90年代前半に掲載されていた作品からの選定ですのでご了承をば。
掲載誌自体のお話については前回以前に書きましたので今回は各作品のみサクサク書いていきます。
※ちなみに過去のボンボン関係で書いた記事はこちら↓
それでは・・・・・・・・・"バートン・フィンク"!!
Ⅰ. kindle本で購入可能なボンボン作品の個人的おススメ5選
・その一、 『OH!MYコンブ』(企画・監修:秋元康先生 漫画:かみやたかひろ先生)〈全12巻〉
子どもたちが考え子どもたちがつくりだす新しいグルメの"リトルグルメ"を題材に主人公の少年料理人コンブとその仲間たちが巻き起こす適度に下品で適度にブッ飛んだグルメコメディー漫画。『コミックボンボン』掲載漫画の中では数えるほどしか存在しない、アニメ化もされた稀有な作品です。
普通の庶民的な料理ないしインスタント食品にスナック菓子やチョコレート菓子を組み合わせるのが基本なので、見るからに食欲を失うようなものもあれば本当に美味しそうなものも出てきます。カロリー的に半端無いものばかりですが、そこはまぁ成長期の子どもがターゲットということで…。
たまに巻頭のカラーページでリトルグルメの特集が組まれておりましたが、正月号で"おせち料理を再現!!"と称して昆布巻きを丸く巻いたブラックの板ガムで再現とか、なりふり構わないテイストが特徴でした。
基本はちょいエロのギャグテイストですが、たま~に常軌を逸したエピソードが有ったり(主人公の父親が家のタンスの裏でカビていたパンとゴキブリで作った"ドベビチャサンド"とか…)して、幼いながらにかみや先生の心理状態を案じたりしたのも懐かしい話。
終盤はコンブが闇の結社の生み出した人造料理人と対決するどこぞのバトル漫画みたいな展開になりましたが、総じて終盤まで楽しく読めたように思います。
月刊誌のそれも児童誌で全12巻の5年ほどの連載はかなりの人気の証拠で、このほど『モーニング』誌上にて続篇が短期連載されていたようです。
ちなみに、本作が連載終了後に同ボンボン誌上で連載されたのがこちらの『へろへろくん』で、こっちもアニメ化されました。ナンセンスギャグ色がかなり強めで、そっち方面好きな方にはこちらの方をおススメします。
・その二、 『ロックマンⅩ』シリーズ(岩本佳浩先生)〈全5巻〉
スーパーファミコンでシリーズスタートした『ロックマン』シリーズの続篇の漫画化作品。シリーズ4作目までを通して担当されています。
同ボンボン誌上で『ロックマン』については池原しげと先生のコミカライズが同時期にも連載されており、そちらは並み居る敵に切歯扼腕しながら死闘を潜り抜ける王道の少年漫画のドラマツルギーで楽しめましたが、本シリーズは岩本先生の独自の哲学ともいえる筋が一本通っていて、Xが己の存在意義や戦いに悩む内省的な内容がなんとも印象的でした。
そもそものゲーム原作が初代ロックマンによりドラマ性を強化したシリーズでしたが、Xや相棒ZEROの苦しむ姿が時に艶めかしくもあり、そういえばいつもは私のボンボンに見向きもしない姉が本漫画だけは拾い読みしていた覚えが有ります…。
特に初代PSにハードを写してアニメーションムービーが随所に組み込まれてよりドラマティックになった『ロックマンX4』は原作ゲームからして高く評価されており、本作のコミカライズ版も必見です。
・その三、 『SD武者ガンダム風雲録』(やまと虹一先生)〈全9巻〉
80年代に大ヒットを飛ばしたガンプラ題材の『プラモ狂四郎』やその派生作品である『超戦士ガンダム野郎』で知られるやまと虹一先生がその後に連載された作品。諸国を旅しながら仲間を加えて仇敵を追う、当時流行っていたファンタジーRPGらしい作風です。
本作とBB戦士プラモの成功を糧にその後も『SD戦国伝』等の派生作品が続けて連載されますが、長期連載の宿命としてインフレが激しく、元のリアル投身ガンダムのフォルムを上手くデフォルメしつつ中世武者風にアレンジしたデザインが華美過ぎず、敵味方のガンダムの個性も丁寧に付与されています。今見るとオーソドックスすぎる嫌いもありますが、そこが失われた10年の中で原点に立ち返る当時の世相を反映しているような気がしないでもないです。
"『鎧伝サムライトルーパー』よりやっぱ『聖闘士星矢』だろ!"という方にはほしの竜一先生の『SDガンダム外伝 騎士ガンダム物語』をば。こちらは武者ガンダムよりより古さはあるし外連味は足りませんが、そのぶん作劇が丁寧です。『天空戦記シュラト』的なSDガンダム作品は…無いか。(´・ω・`)
その四、 『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』(帯ひろ志先生)〈現況全一巻〉
ヒロイック&ギャグ+微エロというボンボンのカラーに完全にマッチした、ファミコン初の『がんばれゴエモン』シリーズのコミカライズ版。そのスーファミ版第一作のコミカライズが本作で、帯ひろ志先生のゴエモンコミカライズ第一弾が本作です。
既に本作で娯楽活劇としてのフォーマットは完成しているものの、初作だけあってやはりまだ原作ゲームに遠慮配慮があってさほど逸脱が無く大人しい印象も否めないわけで。本作含めて都合9シリーズもゴエモンを連載されているもののKindle化は本作のみの状況のため、もっと売れて次シリーズ以降も是非とも電子書籍化してほしいものです。
※全3巻。わたしがボンボン卒業した後に連載されていたらしい本作も後年になって読みましたが、なかなか面白いお色気忍者活劇でした。
作者の帯ひろ志先生が病没されて先月ではや8年…謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
その五、 『J~J~オクトパス』(あおきけい先生)〈全2巻〉
90年代初頭といえば若貴ブームとJリーグ開幕!!
ということでサッカー漫画からチョイスするのは、『仮面ライダーSD マイティライダーズ』等のコミカライズ作品で知られるあおきけい先生の脱力系サッカーギャグマンガ。
実は本当のところを言えば、個人的には同誌で同時期連載の熱血サッカー漫画『Jキッズ牙』(はやさかゆう先生)のほうが解り易くて好みだったのですが、試合シーン含め全体的にどこかスカしたナンセンスコメディーを貫いた本作のほうが大人向けかもしれません。ちなみに両作とも当時の実在選手が出て来て主人公たちと共演するので、当時を懐かしむ意味でも価値ありです。
※「Jキッズ牙」は紙の本しか出版されていないけど一応リンクをば。一巻目だけ相当数発行されてて安いものの後の巻数になるほど希少で値段がプレミア化している、というあるある現象…。
※ちなみに、若貴ブームを受けて相撲漫画もいくらか連載されていました。この『若貴ブラザーズ』はナンセンスギャグでしたが、同じ柴山みのる先生が連載されていた『どすこ~い勝五郎』は新入幕の若き力士が将来の横綱を目指して一進一退の歩みを進めるかなりガチな相撲漫画ながら単行本化すらされていないため、刊行を強く希望します。
Ⅱ. おしまいに
というわけで今回は『コミックボンボン』で連載されていた作品の中で電子書籍として容易に読めるものからおススメを個人的選定いたしました。
ちなみに上記5選からは敢えて外しましたが、他の人気作としては、少年と相棒の鳥とのお宝を目指して旅を続ける泥棒譚の『王ドロボウJING』(熊倉裕一先生)や架空の孤島を舞台にした『月刊少年ガンガン』的なオタッキーなギャグが展開される『海の大陸NOA』(じゅきあきら先生)あたりがあります。
また、kindle本ではないですが、Webサイトの『マンガ図書館Z』では、
『あきら翔ぶ!!』や『Mr.釣りどれん』で知られるとだ勝之先生がボンボンで連載されていたバスケ漫画『DANDANだんく!』〈全9巻〉や、上記ゴエモンシリーズの帯ひろ志先生の「月刊少年チャンピオン」誌上連載作品の『ミラクル・ランジェリー』が読めます。こちらは基本無料なので、それらの作品でボンボン漫画や連載作者のテイストをチェックしてもらうのも有りかと。
機会があればボンボンのライバル誌であった『コロコロコミック』のkindle本おススメの紹介もしてみたいと思います。自分はあくまでボンボン購読派でしたが、コロコロも友人から借りて読んでいたので同時期の漫画ならカバーしてたのでということで。
今回はこのへんにて。
それでは・・・・・・どうぞよしなに。