【最新作云々82】映画『リトル・マーメイド』の話...と見せかけて家業を継ぐ地方の名士の長子の労苦に思いを馳せてみる、の巻
結論から言おう!!・・・・・・・・こんにちは。ヾ(≧∇≦)〃
iPhone買ったら箱の中にデフォルトで入ってるイヤホンは残念ながらというかなんというか、耳の穴の形が平均的な人のそれではないのか結果として装着するには別売りのカバーを付けないと上手くフィットしない、O次郎でございます。
今回は最新のディズニー映画の『リトル・マーメイド』の話・・・なんですがそれにかこつけた幼少期の話がメインです。
つい先日、5年ぶりぐらいの友人達と呑む機会があり、"その前に映画でも"という話になりまして、"どうせなら普段自分一人で、ないししょっちゅう映画を一緒に観てる別の友人達との会合だとまず候補に挙がらないディズニー映画を"と考えて推してみたらメンバー満場一致で本作を観ることに、ということなのでした。
普段からして全くディズニー映画系には手を出さず、おそらくは幼少期より劇場で観たことは一回も無い(強いて言うならパイカリシリーズぐらい?)ぐらいなので他作品と比較したりして感想を深掘りするのは難しいところ。
しかしながら本作に関しては元ネタのアニメ映画に絡めた幼き日の思い出プラスアルファで思うところがあるので、むしろそちらを中心につらつら書いてみようという話です。
僕と同じように幼少期にアニメ版を観てそれに連なる思い出のある方も多いかと思いますので、ご自身のそれと比べたりしつつ雑談として読んでいっていただければ之幸いでございます。
なお、ラストまでのネタバレ含みます・・・が、そもそものストーリー展開があまりにも有名なので本作についてはそのへんは意味無しでしょうか。
ともあれ、それでは・・・・・・・・"New Power Generation"!!
Ⅰ. ぼくのディズニー思い出といえば…
まぁなんというか、お恥ずかしながら幼少の砌より既にヒネた思考の萌芽があったようでして、"老若男女誰でも楽しめる"のがウリのディズニー映画はどうにも自ら好んで踏み込む領域ではありませんでした。
結果としてハッピーエンドなのは何の問題も無いものの、最初からハッピーエンドが約束されているのがいっちょ前に気に入らなかったというか。主人公の頑張った努力が(紆余曲折はあるにせよ)最終的に必ず報われることになるのが解せないというか……我ながらあらためて文字にすると恥ずかしいかぎりで。( ´・ω・`)
まぁただ、兄や姉もそういう気質が多かれ少なかれあったのか、兄弟間でも幼少期といえど誰もディズニー作品に入れ上げたことは無く、最寄りの劇場や実家でディズニー映画を観た覚えがとんとございません。
僕は85年生まれなので物心経った頃の映像媒体といえばVHSですが、そもそもの原材料である磁気テープからして高いこともあって二時間前後の映画作品のセルビデオともなれば1本あたり1万~1万5千円ぐらいは普通にしていました。
そんな事情でレンタルビデオ店も乏しく未だ料金も高い時分の地方民としては手軽に映画を観るとなればテレビの映画放送枠だったわけですが、そういえば思い返せばディズニーアニメは放映権料が高かったのか何なのかオンエアされていた記憶が無く、そうした機会の乏しさもあって気持ちが向かなかったのかもしれません。
一方で当時から既にジブリ映画は年に何度もヘビロテされていたのでやはり何度も観ちゃうし録画もしちゃうしで断然馴染み深く、『魔女の宅急便』に至っては作風に惹かれた母にせがんで姉が買ってもらったセルビデオが有った覚えがあります。
今にして思うと、そうしたジブリ映画等の表現に慣れ親しんだゆえにディズニーアニメの盛り盛りな挙動や濃い顔立ちに苦手意識が芽生えたのやもしれません。
となるとどういう場面でディズニー作品に触れたのかということですが、保育園の同級生の中に、お父様が工務店を経営されている些か裕福な女の子がいました。
まだ幼児なので異性の友だちの家に遊びに行くハードルも無く、彼女と親戚関係にある男の子も同じ保育園生で仲が良かったので、彼と連れ立ってその子の家に遊びに行くこともしばしばだったのですが、彼女の家にまさしくディズニー映画のセルVHSのコレクションがあり、遊びに行く度に何かしらの作品を一緒に観たように思います。
王道のロマンスが必ず作品内に盛り込まれることもあってディズニー映画といえばやはり男の子よりも断然女児人気の方が高い印象がありますが、その子のお宅は姉妹ばかりでしたのでそれも考えるにむべなるかなと。
あとはまぁ、同年代の兄弟のいる親戚との合同の旅行で何度か東京ディズニーランドにも行きましたので、そのアトラクションの思い出もなきにしもあらずです。
その親戚の叔父さん(僕の母の妹さんの旦那さん)のお兄様が在京だったこともあって東京方面への旅行の際はそこのお宅に泊めてもらい、その奥様がなんともパンチの利いたご婦人だったのですがそれは脱線が過ぎるのでさておき…。
Ⅱ. 作品の感想
というわけでこの度の実写映画化ですが、物語展開は誰もが知るものとして奇を衒う必要が無い分、ミュージカルシーンや細部の演出まで職人芸の通った力作だと思います。
各登場人物のビジュアル的再現度はもとより、動物や造形の挙動に至るまで現代技術の粋を集めたという感が有ります。
そして丁寧に丁寧を積み重ねたうえで敵の妨害を協力して退けてのキスシーンはベタカタルシスMAXでもうエンダァァ~イヤーァァッッ!という感じ。
トリトン王を演じるハビエル=バルデムの貫禄は流石ながら、アースラに一旦消滅させられてから復活するのは些か演出としてやり過ぎか・・・。まぁ、特撮的な見せ場としては抜群でしたが。
それより何よりも、末娘の独り立ちに際して「私が寂しくなるだけだ」と胸の痛みとともに納得し、その想い人と二人の旅立ちの船を自らの手で送り出したオーラスにこそジーンと来てしまったのは兎にも角にも年齢ゆえか。。。( 。・-・。)
Ⅲ. そして思い出したあれやこれや…
数年前にコロナ禍に突入した際、当時勤めていた職場でもリモートワークが常となったのですが、それに際しての前準備の慌ただしさはさて置き、まずもって新鮮だったのが行き帰りの通勤時間がスパッと無くなったことです。
時間給でもないのでそのぶん早くからスタンバイして事後も翌日の準備なりに上手く活用すれば良いのですが、それだとなんか損してる気分になるのも人の業……。
その頃とある夜に晩酌しててふいに"実家に居た頃にたまに出前で利用してたあのお店、まだ営業してるのかな…"みたいな感じで懐かしくなってグーグルマップで検索したりしたことがあったのですが、その延長線上でリモートワークの始業時間前の軽いお遊びとしてストリートビューで実家のある地方の今現在の街並みを眺めて回るのが当時のちょっとしたマイブームになりました。
"山道の中ほどに在った○○くんの家、その山道をずっと登ってくと最終的には下ってあの地域に繋がるのか"とか、"アッ?! 元々△△さんの家が在ったあの場所、引っ越された跡地を隣の本屋+喫茶店の××さんが買い取って駐車場にしてる!!"とか、"ここの山中の川沿いにポツンと在ったフィッシングセンター、ボーイスカウトの活動で一回だけ利用したけど、高校生ぐらいの頃にその先にトンネルが開通したからか、それなりに繁盛してるっぽいな…。"とか毎日あちこちをちょっとずつスクロールしてって、変わった景色と変わらない景色を眺めてちょっとしたノスタルジータイム…。
学校生活は楽しいよりも苦々しい思い出が多かったからか、母校の現在の様子を見てみることに思い至ったのはそのマイブームを思いついてから結構過ぎてのことでした。
※ちなみにその苦々しい学校生活の思い出の一片を思い出して書いた記事もあります。なんとも恥ずかしい記憶ですがよろしければ併せてこちらもどうぞ。( ´・ω・`)
まずもって中学校は僕が通っていたおおよそ二十五年ほど前の校舎そのままだったのですが、当時の時点で未だ築十年程度で比較的新しい校舎でしたので当然といえば当然かも。
と言いつつも、実は大学が教育学部だったこともあって教育実習の際にその中学校で受け容れてもらったのですが、少子化の影響でその翌年度からは隣の中学二校と統合されるとの話でしたので、広さ等の関係でもしかすると向こう十年ぐらいで建て替えとなるのやもしれません。
そして小学校なのですが・・・その時点でのストリートビューでなんと、仮設の足場で覆われた解体中の校舎と、その前に広がるグランドに鎮座する仮設の校舎がそこに!
此方に関しては僕が通っていた時点で既に築三十年程度経過していた古めかしい校舎でしたので順当といえば順当なのですが、驚きといえば驚きでした。
そしてさらにさらに、ストリートビューで校門前を確認すると、工事のプロジェクト内容を記載した看板に以下のような文言が、、、
工事名・・・云々
工期・・・云々
施工者・・・▢▢建設株式会社
◇◇工業株式会社 JIV
株式会社XX工務店
地方の公共工事ということでその地域の複数の建築関係の雄の業者さんが共同で請け負われていたようなのですが、それはさて置き「株式会社XX工務店」のお名前・・・・・・なんと、上述のMrs.ディズニーのご令嬢の工務店だったのです。Σ( ´・ω・`)
吃驚の勢いのままに急いでストリートビューをスクロールしつつお宅まで辿り着いた(ここだけ取り上げるとなんともストーカーチックですが一先ずご容赦をば…)のですが、僕が幼少期にお邪魔した頃のまま建て替えたりはなさっていないようでした…。
学校の建て替えの工事の受注ともなれば相当な金額のはずで、工期の長さからして支払いも段階的に行われるのかとは思いますが、周囲の目もある地方社会のことですので羽振りの良いところを見せるのは極力控えられているのかと察しました。
また、その同級生のお嬢さんは長女だったのですが、親御さんは土建屋さんという職業柄もあってか男子に会社を継がせたかったようで"次こそは男児を!"と期待し続けたものの、そこはままならないもので三人続けて妹が誕生しての四姉妹でした。
人口の少ない田舎とあってクラスメイトも中学校卒業まで変わりませんでしたが、年々、クラス内で揉め事が起こった際に彼女の長子としてのしっかり者ぶりを感じさせられることが多々有ったように思います。
それを思うに、"きっと妹達に自由な道を選ばせるために自分が早くから家業を継ぐことに腹を決めたのかな""旦那さんについても自分の理想や相性云々よりも親方としての器量の程で見初めたのかな"などと他所様の家庭のことながら、地方生活の有り様についてあれこれと考えてしまいました。
長くなりましたが、左記のような自分の感想はもとより、"もし今現在のあの子が本作を鑑賞したら、どのキャラクターのどの場面に最も感じ入るんだろうか"としみじみと昔を思い出しました。
こういう各人の立場と目的意識がはっきりした古典作品こそ、人生の各段階で鑑賞して今の己を識る妙味があるのかもしれませんね。
Ⅲ. おしまいに
というわけで今回は最新のディズニー映画『リトル・マーメイド』に関する極私的あれやこれやを書いてみました。
これで思い余ってSNS等でその子を探したりしてたら目も当てられないどころの話ではないですが、実際はもしかすると先述の彼女の親戚の男の子が婿養子に入ってたりとか軟着陸の現実が展開されてるのかも。
ともあれ、あまりにも妄想一人週刊文春が過ぎるので今回はこのへんにて。
それでは・・・・・・どうぞよしなに。