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2024.11.12京都物品収集の旅

さて、前回まででやっと前提となる話を書き終え、今回からは日々の出来事を書くことができる。
そもそも、このnoteを始めようと思ったきっかけがこの旅だった。将来、始まりはこんな感じだったなあと見返すことができたら嬉しい。

出発までの話

ことの始まりは、10月。僕は全くのプライベートで京都へ旅行へ行き、平安蚤の市を訪ねた。何十店舗の古道具屋さんが日本中から出店し、日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパ、アジア、世界各国の古道具が集まる。お店を見て回るだけでも楽しい。家で使う食器やカップを数点購入し満足して帰った。
そのとき、これから物品を購入しないといけない余白にもいいものがあるのではないだろうかと、京都から帰ってから余白メンバーにその旅を話した。

メンバーの2人も興味を持ってくれ、11月の平安蚤の市にみんなで行くことが決まった。今考えればそれぞれ忙しい日々を送る3人のメンバーが1日時間を作って京都まで行けたのは、奇跡に近いものだった。
最初は3人で行く予定だったこの旅だったが、せっかくならと一緒に行きたいと言ってくれた数名が加わり、当日は6人のメンバーで京都までレンタカーで行くこととなった。余白メンバーである僕と青山と岩本、そして青山のパートナーであり最近松江市で珈琲屋を開いた升尾珈琲のゆきさん、僕のパートナーのりなちゃん、イマジンコーヒーに最近新メンバーとして入った同い年のひかる、この6人での旅となった。

レンタカーを借りての旅

レンタカーを借りることができるのは8:00-翌8:00、少しでも早く京都に着きたいと、僕らが住む松江市より、少し東側に位置する鳥取県米子市の米子空港の日産レンタカーで集合してレンタカーを借りることにした。

米子空港までは、りなちゃんと2人で向かった。
7:50にレンタカー屋さんに集合、と約束していたのだが、通勤ラッシュにはまり、少し遅刻しそうだった。そしてやっと着いたレンタカー屋さん、予約名を伝えると、予約がありませんと。戸惑い、もう一度確認すると、僕らが予約したのは「日産レンタカー」辿り着いていたのは「トヨタレンタカー」だった。日産レンタカーは米子空港の敷地の中にありますよと丁寧に教えてもらい、すぐさま空港へ向かった。駐車場に車を停めて小走りで空港へ向かうと前には青山とゆきさんの2人を発見。よかった!と一緒に歩くこと数分、青山の口から「それでレンタカー屋はどこ?」と。しらなかったんかい!と周りを見渡すとそれらしいものを発見。ラッキー!と、また小走りで向かうと看板には「ニッポンレンタカー」おしい。というかレンタカー屋が多すぎる。
そして、遅れること約30分やっと日産レンタカーにたどり着いた。(これなら、最初から松江で集合しても変わらなかったね。)

今回は物品購入の旅であるので、商用バンを借りることにしていた。後部にはとんでもなく広いスペース。これならいくらでも机や椅子を入れることができる。それはいいのだが、そのかわり人が座るスペースは狭かった、前座席3人、背後座席3人の2列。工事現場のトラックをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれない。

これが真ん中の席(運転席と助手席の間)がすこぶる狭い。初めはそこに青山を乗せたのだが、足の長い青山にはその席は狭く、僕が運転する席の横で体育座りのような姿勢になっていた。(その後、ぼくが真ん中の席に座ると、すっぽりはまった。身長は同じくらいのはずなのに。あれ?)
京都までの約4時間、車中ではインスタライブをしてみたり、大きいサービスエリアを楽しんだり、車での旅を満喫した。

3人1列
サービスエリアで休憩
盛り上がる車内

余白の店舗イメージ

物品を購入するにあたって、これまで何度も余白メンバーでは内装イメージを共有してきた。僕らが好きなお店の内装をお互いに見せ合い、これは余白らしい、これは余白っぽくない、とイメージのすり合わせを重ねた。温かみのある内装。イメージカラーである白と青の食器やカップ。木目調のナチュラルなテーブル、古道具の使い込まれた味のあるスツール。僕らのイメージは完璧に共有されていた。オーナー青山も「僕は家具や器に大きなこだわりはないし、これまでにイメージは伝えてきたから、よっちゃん(僕)あっきー(岩本)、好きなやつを選んでね。ノーはいいません!」と僕らを鼓舞した。

到着、平安蚤の市

そして到着した平安蚤の市、先月同様にすごい人だった。まず僕らは、各々で店を見て回り、いい物品に目星をつけて30分後に集合しメンバーに提案することにした。
探し始めれば、いいものが見つかる見つかる。さすが平安蚤の市。これは、あたりだ。そして、30分後再度集合し、自信満々に見つけた物品を提案した。
しかし、青山の口からは「うーん、余白っぽくはないね」
僕は驚いた。あれほどイメージを共有したのに。どうやら、この30分で青山には自我が芽生えたようだ。

ある出店にあった一つの大皿が忘れられない。人の手で作られたのが伝わる温かみのある青色お皿。色にムラがあり美しいとは言えないが、とても可愛らしかった。そして裏面を見るとまた可愛らしい鳥が数羽。またこの意味のない鳥が余白らしい。岩本に見せるとやはり可愛い、余白らしいねと共感してもらった。意気揚々と青山に提案すると答えは「鳥が余白っぽくないね。おしい」
おしい...!?そうして次々と僕の提案はNGに。
しかし、とんでもなく広い平安蚤の市。たくさんのうつわやカトラリー、カップがあり、僕らが提案し、青山もこれだ!となるものも多く見つかった。
滞在した約2時間の間に何度も何度もこの会場で、これは余白っぽい!これは違う!を繰り返した。
そして、僕らはやっと理解した。僕が当初想像していたより、青山の頭の中の余白のイメージはポップだった。古道具とかじゃなった。本末転倒。しかし、よかったじゃないか、これで本当の意味で余白のイメージがみんなの中で共有された。気を取り直して次だ。

次は大阪にあるヨーロッパのヴィンテージ家具を取り扱う家具屋さん70b。そしてその次はIKEAに行く予定。まだまだ旅は始まったばかり。

カトラリー等たくさん購入

コーヒー屋さんでひとやすみ

一息ついてコーヒーをテイクアウトしようと寄ったのはcoyote coffeeというコーヒー屋さん。スタッフさんが何度か僕らの働くイマジンコーヒーへも遊びきにてくれていて、僕らも行ってみたかった。京都の有名なコーヒー屋さんで、最近新しくできたロースタリーは余白に内装が似ていると耳にしていた。
美味しいコーヒーをいただき、コーヒーの話やお店の話で盛り上がった。ご厚意でカウンターの中にも入らせてもらったりして楽しい時間を過ごした。
楽しい時間はすぐに過ぎる。予定よりずいぶん長居してしまったことに、気づくのが遅すぎた。気づいた頃にはあと2店舗店を巡る時間は残されてなかった。

coyote coffee 素敵なお店とスタッフ
余白に似てる?店内

最後の家具屋さん

車へ飛び乗り急いで大阪へ。70bとIKEAどちらかしかいけない、どうするかと話し合い、IKEAのものは予想がつく、と70bへ行くと決めた。ここはSNSで見た感じ、椅子がたくさんありそう。
到着した店舗は大量の椅子が並んでおり、期待を膨らませて店内へ。しかしここまでで余白のイメージががっちり共有できたメンバー。入ってすぐに気づいた。これは、余白じゃない。ヨーロッパのヴィンテージ家具が並ぶ店内、余白はもっとずっとポップな感じだ。(今朝までの僕であればこれがいいんじゃない?これは?これは?と青山へ提案していただろう。1日で成長した。)
しかし、白の可愛いお皿がワンセットあり、これを購入して店を出た。

これで全ての店は回り終えた。パンパンになる予定だった商用バンの後ろは寂しいほどにスカスカだ。
そんなこと言ったって何も前に進まない。イメージが共有できて良かったじゃないか。

70b 圧巻のお店

帰れない事実発覚

この時、夜7時、大阪の中心部。せっかくだから大阪を感じて帰ろうと、アメ村と道頓堀に向かうことに。
このとき突然ゆきさんが、米子空港の駐車場が23時で閉鎖される、と言い出した。朝見たその看板を今思い出したと。
全員が絶望を感じた、が、その直後には全員が帰ることを諦めた。もう、遊ぼう。駐車場が再度開放される朝5時に帰ろう。
僕、岩本、りなちゃん、ひかるは明日朝から仕事だけど、どうしようもないから忘れよう。

大阪っぽいこと

そこからは、本当に、とても楽しかった。人混みの中で食べたたこ焼き。昔からずっとやってる喫茶店。街の明かり、夥しい人の量、田舎者には新鮮で、ゲラゲラ笑いながら街を楽しんだ。

人、人、人
よく見る例のやつ

奇跡の出会い

朝5時に帰るにはまだ時間がある。お風呂に入って帰ることにした。大阪には田舎者の僕らには想像もつかないほどの大きなスーパー銭湯がある。ビル全体がスーパー銭湯で、入り切れないほどの湯船がある。そこで1日の疲労をゆっくり癒した。物品は全然買えなかったけど、楽しかったからいいよね!本末転倒だが僕らは充足感を感じ、バカになっていた。

そしてお風呂から上がり、コーヒー牛乳で乾杯、綺麗な脱衣室で髪を乾かしていた。なんだかすごく心地がいい。お尻が椅子にすっぽりハマって座り心地がいい。え、これ余白じゃない!?誰かが言った。白くて、ちょこんとしていて、少し変な形の可愛らしい椅子。余白だ。全員が一瞬で確信した。すぐさま裏面まで探してメーカーを検索。価格も予算内。

こんなところで見つかるなんて。余白の椅子は大阪のスーパー銭湯で見つかった。とても可愛らしい。期待していて欲しい。

旅の終わり

そんなこんなで終わった京都大阪の旅。帰り道で小腹が空いて深夜に食べた神戸のぼっかけ丼がチープな味で美味しかったなあ。
朝5時に米子空港に到着。みんなが帰路についた。早く帰りたいはずなのに、少し寂しい、不思議な気持ちだった。

ひかる、素敵な写真をたくさんありがとう

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