「退職願」と「退職届」
従業員が自分の意思で退職するとき、作成する書類が退職願と退職届です。
それぞれ似たものですが役割が違うものなので覚えておいた方がいいかもしれません。
退職願と退職届
退職願
退職願とは、「退職の意思を上司や会社に願い出る」ための書類です。
簡単に言うと「会社を辞めたいのですが」と伝える時に提出する書類で、必ずしも書面で提出する必要はなく、口頭で申し出ることも可能です。
しかし、明文化して提出することで退職の意思の強さを示したり、退職の意思を伝えた証しになり、ありがちな「いや聞いてへんけど」を防ぐこともできます。
退職届
退職届とは、退職が確定した後、「会社に対して退職を届け出る」ための書類です。
退職日を明記して提出するため、基本的には撤回することができません。
会社側も雇用保険の資格喪失届、離職証明書に添付する書類です。
辞表
辞表は役職者がその役職を辞する時、公務員が退職する時に提出します。
一般の会社員は辞表を使いません。
退職届を出してもらうために…
さて、本題です。
前に「従業員の入社」に関する記事を書きました。
要約すると「明日から新入社員が来るといきなり言われて(なんで前もって言ってくれへんねん!と言いたいところをグッと堪えて)焦らずに手続きを進められるように進捗リストを作った」という記事です。
まさかとは思いますが今回、「今月15日であいつ辞めるから」と13日に言われた事です。
知らなかった私もいけないのですが、もう当人は有給休暇の消化に入っており出社することもないとのことです。(最後の挨拶もなかった🤣)
「退職手続進捗確認アプリ」ももちろん作成しているので手続きに焦ることはありませんが、もう出社しないとなると、返却物や提出書類が…となるわけです。
そうなると当然こういう思考になります。
退職届は手書きじゃないといけないのか?
色々調べてみるとやはり必ずしも手書きである必要はないことがわかりました。
そればかりか退職の意思表示は口頭でも問題なく、そもそも退職届・退職願は法律上は提出する義務はない書類だと書いてありました。
とは言え先述の通り言った言ってないなどのトラブルを防ぐため、従業員が退職の意思表示をし、会社が合意したことを書面で残しておいた方がいいため、退職届は提出した方がいい、ということだと思います。
迷わず電子化しようと
手書きで作成する必要がないと分かれば、迷わず電子化しましょう。
kintoneに退職届作成アプリを作りました。
退職日、退職理由などを配置した簡単なものです。
今回退職する社員はkintoneアカウントがないため、フォームブリッジで退職届入力用フォームを作成しました。
これも何も考えずそのまま配置しています。
このフォームのURLを本人に送信し、アプリに登録してもらいました。
そして最後にプリントクリエイターで帳票出力し、退職届作成完了となりました。
最後に
今回はなんの捻りもないシンプルな業務のkintone化でした。
まさに、「誰でも簡単に業務アプリが作れる」kintoneの真髄のようなアプリを作りました。
しかもフォームブリッジとプリントクリエイターを使い、ノーコードで入力と出力までサポートまでできるというお手本のような使い方です。
ですが本当の課題は社会保険手続きそのものを早く電子申請にしないといけないのです…。
早くやらねば。
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