愛憎超過
日にひに悪化してくコロナの感染状況。
Twitterのタイムラインには毎日誰かしらの感染情報が流れてきて、不安は募るばかり。
散々行くかどうか迷ったけどビレッジマンズストアだからライブに行ってきた。
朝、目が覚めてすぐぼーっとしてた。
だんだんと、今日が待ちにまったビレッジマンズストアのライブだと意識し始める。
そう思うとソワソワして落ち着かなかった。
それ程とにかく嬉くて仕方がない。
こんなにも、待ち遠しいライブは久しぶり。
朝からソワソワしながら準備をして会場へ向かう。移動する電車の中でもずっとニヤニヤ、ソワソワ…はたから見れば変な人。マスクがあって本当に助かった。
いざ、会場に着いて入場。
この日は整理番号が3番だった為、大好きな岩原さんの目の前で見ることに。
まずは爆弾ジョニーから。
爆弾ジョニーを見ながら「この距離感で私は今からビレッジマンズストアを見るのか…本当に?夢かな?」と何度も思った。
爆弾ジョニーのライブが終わって、転換の時に出てきたメンバーを見てもうワクワクが加速する。準備を着々と進めるメンバー。
いざ、彼らの番。
SEが鳴って登場。
『待たせたな!』とギイさんの言葉を皮切りに彼らのライブが始まる。
一曲目に『夢の中ではない』で「あぁーこれは現実なんだなぁ…」と嬉しさを噛みしめる。
前のめりに演奏をする5人。
勢いにとにかく圧倒される。
待ちにまったビレッジマンズストアのライブが始まった。退屈で仕方がない生活の中で、たまらなく楽しみにしていたこの瞬間。
何度も仕事で心が折れそうになっても「ビレッジのライブの為に頑張るんだ」と、言い聞かせてなんとか乗り越えた。
日々の苛立ちとか嫌な事とか、仕事のできが悪い自分の事、生きるのに疲れてしまった事、好きだったアイツを忘れられなかった事、全部がどうでもよくなるほど色んなものに向けてきた憎悪の気持ち、ここではヘイトと言っておく。全てがどうでもよくなった。
一瞬にしてその場にある全てものを彼らは掻っ攫って愛に変えてしまった。
ギイさんが言ってた『おまえたちの生活の糧になる、それが俺たちロックバンドの役目』と。
まさに私にとってビレッジマンズストアは“生きる糧”になっているんだと改めて思う。
そして、あくまでも私達の生きる糧であって、生活を疎かにしてはいけないよ、というその彼らの姿勢から愛を感じた。
やっぱりド派手で、華やか。
他のバンドと何かが違う。
何が違うのか。
考えて考えて辿り着くのはやっぱり彼らの根底にある“劣等感”だった。
私達の中にある劣等感を、彼らも分かってる。
そして、それをロックンロールで、ぶち壊せる事も彼らは分かっている。
分かっているからこそ、彼らは『俺はここでずっと歌ってる。俺たちは、俺たちで好きに戦っているからおまえたちはおまえたちで戦うんだよ。」と私達の毎日を肯定してくれているんだと私は思う。
私の大好きなロックンロールバンド、ビレッジマンズストア。
『お前がここからいなくなるのは飽きるという理由の時だけでいい』ギイさんはそんな事を言っていた。
飽きる事なんてないに決まってる。だから、いつまでも彼らには鳴らしていてほしい。
私達の退屈で真っ暗な生活を照らし出してくれる灯台としてステージに立っていてほしい。
そして、私達も彼らにとっての灯台になれていたらいいな、なんて思った。
夢のような時間を有難うビレッジマンズストア。
これからも、私の生活を彩る最高のロックンロールバンドでいてください。
心より愛を込めて。
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