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Windows11でLinuxがより快適に使えるようになった話 2021/10/12更新

今回はARM版Windows11の話では無く、純粋にWindows11についてのお話になります。
※現在Windows11は開発途中ですのであくまでも現時点(2021/08/06)での内容です。正式リリース時に機能が削除されたりする可能性があります。

Windows11ではよりLinux環境・アプリへの親和性が高くなっています。
しかし本当にこのままの機能追加が利用者の利便性アップになるか?疑問を感じています。

※09/13 おおげのひとり言の変更・追加しました。
※10/12 「
Windows 11の最も便利な機能はLinuxだとの指摘」の記事リンクを追加

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※私個人的な見解
肥大化してしまっているWindowsはOSとしての快適さが損なわれている。CPU、メモリーなど動作最低条件がどんどんアップしています。
 →大昔MicrosoftのビジネスモデルとしてOSの最低条件を引き上げてPC本体の買い替え=OSが売れると言うことをしていました。
毎月のセキュリティーアップデートが利用者にとって「面倒」と感じるほどに手間がかかってしまいます。
 →本来セキュリティアップデートは優先的に行う必要がありますが手間や時間がかかりマイナスイメージがついてしまっている。
・最近、特に2020年ごろからのセキュリティーアップデート後のトラブルが多発している


<Windows11で改良・機能アップしたLinux関係の内容>

※Windows11の名称が機能的にメジャーアップデートに相当するのか?という話についてはここでは触れない事にします。
(賛否両論があると思いますので)

1.Linuxの動作環境 WSL(Windows Subsystem for Linux)のインストールが簡単に!
Windows10ではWSLを使用するためにはいくつか設定を行う必要がありました。
と、言っても今まででも初回だけであり、さほど難しいものではありませんでした。
これがコマンド1つでインストール出来るようになりました。
 →便利なので喜ばしいですね!

例:PowerShellを管理者権限で実行
wsl --install -d Ubuntu
 →このコマンドでLinux仮想環境=WSLだけで無くUbuntuもダウンロードしインストールされます。

wslインストール-2


2.Linux環境でGUIアプリも動作!

今までWindows10のWSL/WSL2ではコマンドライン(CLI)=黒い画面 でLinuxを使うことが基本でした。
4月のWindows Insider Previewで「WSLg」として発表されていた機能がWindows11に盛り込まれた事になります。
・gedit
・Blender

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3.インストール済みのLinuxアプリを通常のデスクトップ画面上から起動が出来るようになりました!
おそらくWSL/WSL2を使用したことが無い人にはピンとこないと思います。
しかし使用している人にとっては便利になりました。
<Windows10  WSL/WSL2の場合>
 WSL/WSL2を起動 → コマンドでアプリを起動
<Windows11の場合>
 インストール済みのLinuxアプリのアイコンをクリックorダブルクリックで起動
つまりインストール済みのLinuxアプリも通常のWindowsアプリと同じ感覚で起動する事が出来るようになりました。

Ubuntuアプリ一覧


おおげが起動確認したアプリ

基本的にLinuxのコマンドラインでコマンドを入力してインストールしたアプリです。
動作については細かく機能をチェックする必要がありますので あくまでも起動確認 のレベルである事をご理解下さい。

gedit : 高機能なテキスト入力アプリ

sudo apt install gedit

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Blender :3DCGアプリ アニメや企業のプロダクトデザインでも使用されています。

sudo apt install blender

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Firefox :Webブラウザ

sudo apt install firefox

Kidi :動画・画像・Gameのエンターテインメントのアプリ

sudo apt install kodi

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おおげのひとり言:
MicrosoftのLinuxに対するアプローチについて思うこと

Windowsユーザーの目線からするとプログラミング開発でツールが豊富なLinux環境・アプリが使える事は歓迎されると思います。
しかしWindowsのデスクトップやメニューからアイコンで起動出きるようになる事は「MicrosoftはWindowsにLinuxアプリの取り込みを考えているのでは?」と危惧しています。

LinuxやオープンソースのアプリはMicrosoftの利益目的の企業文化とは相反すると思っています。

簡単に言うとオープンソースのソフトウェアはFree=フリーです。
しかしその意味がフリー=無料と解釈される事が多くなってきています
アプリを使用するのに費用が掛からないという意味では「無料」です。しかし開発には多くのボランティアの方が関わっていますので何らかの貢献=金銭的、翻訳、バグ報告やする気持ちが必要と私は思っています。

Windows11でLinuxがより快適に使えるようになる事でLinux・オープンソースへの理解が広まり開発者への貢献が増えてほしいと思います。

逆にMicrosoftは「Windowsがより機能的になった!」と言う感じの売り文句でLinux・オープンソースへの成果物だけを取り込む可能性があると思います。

おおげのひとり言:
Microsoftって矛盾していない??

まだ正式リリースされていませんので確定事項ではありませんが
Windows11では既定のブラウザ選択に制限?が大幅に掛かるようですね。

Microsoft謹製のEdge推しが強いようです。
既定のブラウザをChromeやFirefoxを含む他のブラウザには簡単に変更出来ないようです。
→Windows10でもその傾向がありましたがより強くなったようです。

Linuxを含めオープンソースをWindows上で使いやすくする一方でネットを使う上での主役=ブラウザには制限を掛ける・・・・

個人的には何とも昔のMicrosoftの商売に戻っている感がします。


<オマケ:バックアップについて>

OSのアップデートやパソコン本体の移行、大事なデータの保存に定期的なバックアップをオススメします。
別でバックアップについて記事を作成したいと思っています。

<おおげのオススメ>
自宅にNASを設置して、クラウドサービス(念のため複数)を組み合わせた方が安心と思います。
またセキュリティー的にクラウドサービスを利用するのが難しい場合はUSBメモリーや外付けHDDなどを活用する事もオススメです。

1.USBメモリ 旧東芝のKIOXIA製

2.外付け2.5インチ HDDケース
SSD化で余ったHDD(ハードディスク)を外付けにするケースです。

3外付けSSD ポータブルタイプ 120GB
パソコン間の大きなファイルのコピー時にも使えて重宝しています。
速度が300MBとさほど高速ではありませんがスマートフォンで使用出来る機種もあるのが便利です。


最後までご覧いただきありがとうございました。
ご意見、ご感想をコメント欄にぜひお願いします。


Linuxの動作確認(パソコン、周辺機器)を行っております。 パソコンは古い機種をメインに動作確認、周辺機器はWiFiアダプタなどがLinuxで動作するか?を確認しております。 機器購入の費用としてサポートをお願いします。