見出し画像

児童養護施設クリスマスヴィレッジ視察

親子・子育て応援ラボ運営メンバーで、足立区西新井にある児童養護施設「クリスマスヴィレッジ」を視察させていただきました。社会福祉法人友興会が、設置運営する民営の施設です。

青木施設長から施設の概要、職員配置やその労働環境、今後の広域調整(都や他自治体との連携)の課題、入所している子どもの生活環境・置かれた環境についてお話を伺いました。
グループホーム(地域小規模児童養護施設)を4園、分園として開設しており、子どもの特性や状況に応じて施設間を行き来するなど工夫して養育していました。

※児童福祉法の改正により、家庭的な環境での養育に力が注がれ、グループホームは職員配置が手厚くなっているものの、グループホームがたくさんあればいいわけではなく、連携が必要とのことでした。

画像2


心理療法を必要とする子どもへの取り組みについても心理士である職員の方からお話を伺いました。
心理療法担当職員は3名配置されていますが、業務量が多くなっており優先度が高いケースから対応している現状がある。
1対1でゆっくり話せる「安心安全な場」として、自らの気持ちに気付くことのできる関わりをしていること。
思春期のイライラや体調不良には生理が関連していることも多いことや、性的接触などの予防のため、性教育が重要であること。
精神疾患や発達障害疑いなどの子どもが受診・入院する際の医療機関とのマッチングの困難さ、遠方まで行かなくてはならないなど、課題を伺いました。

画像1


建物は5階建てで、定員54名の子どもたちが暮らしています。
男女別々に生活グループが構成されており、写真やイラストが飾ってあったり、男女で少し部屋の雰囲気が変わっていたり、生活の場であることがわかりました。
現在は2人部屋であり、来春(2023.4)荒川区に新設される児童養護施設が完成したら、定員を減らす方針とのことでした。


児童養護施設である本園の他に、子どもショートステイを行う施設(足立区の委託事業)も視察させていただきました。

足立区はこのショートステイに予算を大きくかけており、緊急受入が可能で、当日利用ができること、利用実績年間1,200泊程度と都内一の実績があるとのお話でした。

それぞれの自治体での取り組みや、課題についてシェアすることもでき、早速取り組みたいと思います。

青木施設長を始め、職員の皆さんにはお忙しいところ私たちの視察を引き受けてくださり、心から感謝申し上げます。


参考:参加議員のブログ

高橋まきこ(東京都中央区議会議員)

#親子子育て応援ラボ #児童養護施設 #視察 #レポート #子どもの虐待防止 #足立区 #母議員 #ママ議員 #女性議員 #地方議員