東大入試 理科攻略法
皆さんは東大入試の理科を知っているだろうか?
この note をこれから読もうとしている人はもうご存知かもしれないが、物理・化学・生物・地学の中から 2 科目を選び 150 分で解答しなければならない。今年度の入試がどうなるかは不明だが、今までの傾向を踏まえると今後もそれぞれの科目で大問が 3 つ出題されるだていくということは今後も変わらないと予想される。つまり、私たちが解かなければならない大問は 6 つあるということだ。ということは、仮にすべての大問に均等に時間を配分するとしたとき大問 1 つあたりには 25 分しかかけられないということである。
既にどの大問も 25 分を切るタイムで解くことができる人は、前から順番に解いていくだけで何の問題もないので、ここから先は読まずにアニメを見るなどもっと有意義なことに時間を使っていただきたい。
もちろん、そのような人たちは多くないだろう。そこで、私はいかにうまく問題に取り組むかについて私の意見を述べていきたいと思う。あくまで私個人の見解なので、絶対これでやろうと思うのではなく参考にするくらいにしていただきたい。
はじめに
大学入試という性質上、満点を取ろうとする必要も全ての問題を解こうとする必要もありません。合格最低点に達すること、これが何よりも重要です。まずは、自分が他の科目でどれくらい取れるのかということも考慮して合格点に到達するために理科で何点取る必要があるかを考えてみてください。数学・英語で点数をしっかり稼げる人ならば理科は 40 点くらいでも受かるでしょう。逆に言えば、数学・英語で点数がそこまで稼げない人は理科で 80 点を取ることができなければかなり合格は厳しいでしょう。このように、人によって理科の目標点数は大きく異なります。まずは、自分が何点とることを目標とするか考えましょう。
注意
私は物理・化学選択のため、その他の科目を選択されている方はあまり参考にならない可能性があります。ご理解の上、ご覧ください。
スマホでご覧になる際には、段落が若干見にくい可能性があります。
パソコンなどでの閲覧を推奨します。
筆者について
実績:駿台夏実戦 理科2位 その他東大模試で理科1位多数
私は、化学がそこそこ得意で物理が平均くらい(?)(苦手め)の実力だという自負があります。通っている塾のテストでは順位表に乗らないこともしばしば。しかし、そんな私でも東大模試で上位に行けるのは時間の使い方が上手いからだと考えています。参考までに私の時間の使い方を下に載せておきます。(※()内の分数は経過時間です)
試験開始と同時に深呼吸( 0 分)
↓
化学第 1 問に取り掛かる( 1 分)
・構造決定 10 分で終わらなかったら次に行く
・高分子などの計算 計算式だけ立てて一旦飛ばす
↓
化学第 2 問に取り掛かる( 21 分)
・知識問題 いくら考えても仕方ない
・計算問題 先ほどと同様に計算式だけ立てて一旦飛ばす
↓
化学第 3 問に取り掛かる( 36 分)
・計算問題 先ほどと同様に計算式だけ立てて一旦飛ばす
ここまでで化学の問題すべてに目を通したことになります。
ここからは、60 分になるまで飛ばした計算をやりましょう。
いったん深呼吸をする( 60 分)
↓
物理第 1 問に取り掛かる( 61 分)
・問題文をよく読んで使っていい文字のチェック、状況把握
・よく分からなかったら一旦飛ばす
↓
物理第 2 問に取り掛かる( 86 分)
・問題文をよく読んで使っていい文字のチェック、状況把握
・よく分からなかったら一旦飛ばす
↓
物理第 3 問に取り掛かる( 111 分)
・問題文をよく読んで使っていい文字のチェック、状況把握
・よく分からなかったら一旦飛ばす
ここまでで理科 2 科目の問題すべてに目を通したことになります。
ここからは、試験時間が終わるまで飛ばした計算や物理の問題をやりましょう。見直しをするのもいいかもしれません。
まとめると、
・化学 → 物理 の順番で解く
・化学の計算問題は後回し
・物理で詰まったら後回し
という感じになるでしょうか。私は、このやり方を始めてから 80 ~ 90 点(物理:30 ~ 40 点、化学:50 点)を安定して取れるようになりました。皆さんもご参考までにー。
前提
大問ごとの完答を目指す数学とは異なり、小問数が多いため基本的には深追いをしない方がおすすめです。大問の最後の方にはこれまでに自分が出してきた答えを利用するものや、時間がとてもかかるものがあります。ここに時間を長くかけてしまうことで、目を通せない設問が発生するのは非常にもったいないです。
各科目で何点取るには何をすればいいかについては後述することとして、ここからは概論を書いていきます。
概論
40点を取りたい方へ
数学・英語でしっかり点数を取れているといっても過言ではないので、理科で失敗しなければ合格の可能性は極めて高いと言えるでしょう。まったく焦る必要はないので、取れるところをしっかり取る、この意識が大事だと思います。点数配分としては、2 科目のうち得意科目で 30 点、そうでない科目で 10 点といったところでしょうか。2 科目とも同じくらいできる方は 20 点ずつでも良いかもしれません。後述する各科目における点数のとり方を参考にして決めてください。
60点を取りたい方へ
点数配分としては、2 科目のうち得意科目で 40 点、そうでない科目で 20 点といったところでしょうか。片方の科目が絶望的にできない場合、50 点と 10 点を目指すのも悪くはないでしょう。(あまりおすすめはできません)
2 科目とも同じくらいできる方は 30 点ずつでも良いかもしれません。後述する各科目における点数のとり方を参考にして決めてください。
80点を取りたい方へ
点数配分としては、2 科目のうち得意科目で 50 点、そうでない科目で 30 点といったところでしょうか。(現に、私はこれです)2 科目とも同じくらいできる方は 40 点ずつでも良いかもしれません。後述する各科目における点数のとり方を参考にして決めてください。
100点を取りたい方へ
私がそもそも 100 点を取れないので、何の説得力もないのですが 50 点ずつ取るしかないと思います( 60 点取りきるのはとてもきついため)。頑張ってください!!もしかしたら、理科より英語と数学をやった方がいいかも。どっちで点数を伸ばすのがより簡単かで判断してください。数学などは運もどうしても絡んできますので、理科で点数を稼いでおきたいという気持ちもわかります。
120点を取りたい方へ
満点が必要ということですね、1 問も落とせません。(2023 物理などにおいてはその限りではない)はっきり言って、もう 20 点他の科目で稼ぐしかないと思います。その後、100 点を目指しましょう。100 点なら可能性はゼロではありません、頑張れば十分狙える点数だと思います。
それでは、ここから各科目で何点取るには何をすればいいかについて私の考えを書いていきます。オマケとして科目ごとの分野別攻略も付けてます。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?