障害者も椅子取りゲームを考える。

今回もTOP画像はありません。



■無くなったはず

何度もnoteに書いていますが
僕は2022年の 12月に脳出血を発症し
2023年の6月まで入院生活を送りました。

「高血圧が原因の脳出血」ということで
入院中は血圧のコントロールと併せ
体重も落としました。

入院中、お母さんから差し入れも
して貰いましたが

「血圧コントロール、体重コントロール」
患者向けの病院食のお陰で

血圧は安定し、体重も落ちました。

特に体重は入院前の「約半分」まで落ちたので
スッカリ体型が変わり

入院前に着ていた洋服は
上着以外は殆ど着れなくなりました。

退院後、何度もリユースショップへ足を運び
着れなくなった洋服を処分し

空っぽになったクローゼットを見て
清々しい気持ちになったことを覚えています。

元々 洋服が大好きで
給与の殆どを洋服代に費やしていたので

障害者になり、収入も減ったので

今後は
「必要なモノだけ買って慎ましく暮らそう」
そう思いました。

現在2024年11月
もうクローゼットがいっぱいで
部屋に洋服が溢れています・・・。

■月のお小遣い2万円

障害者になって
収入が減り「社会保障」「行政サービス」を
受けないと
生活出来ない身なので

「慎ましく暮らそう」と思い
毎月のお小遣いを2万円と決めました。

また 血圧が原因で脳出血を発症したので
食事も3食メニューを決めて
粗食で過ごしています。

健常者だった頃と比べたら
本当に慎ましく暮らしていますが

洋服を買うこと以外に趣味が無いので
月2万円のお小遣いの範囲での購入ですが
必要以上に洋服を購入しています。

お小遣いの範囲内での購入とはいえ
「部屋が洋服で溢れている」のは
あまり良い状況とは思えません。

毎月のお小遣いをもっと減らす等
ちょっと考えなければいけません。

■慎ましく暮らしたい

僕が慎ましく最低限の生活をしなくても
誰かに迷惑をかけるわけではありません。

僕1人が節約をしても
他の方の生活が楽になる訳でもないのは
わかっています。

それでも 障害者となって
手厚い社会保障を受ける身になると
自然と「慎ましく暮らしたい」という
気持ちになります。

■障害者雇用

勿論 健常者の方達よりは低い給与ですが
僕は障害者にしては良い給与で
働かせて頂いています。

これは会社に感謝ですが

それでも世の中に
「多く頂いて申し訳無い」という
気持ちになるのです。

会社の社外監査役との面談の際
「御給与が多過ぎる」とお話させて頂きました。

また、私の様な者に
高い御給与をお支払いされるのであれば

「合理的配慮」や「福利厚生」を充実させた上で
もっと障害の重い方を雇用して頂きたいと
お願いさせて頂きました。

■障害が重い方でも出来る仕事

これは「障害者雇用の考え方の違い」と
思いますが

企業が国の定める
「障害者法定雇用率」達成の為だけに
比較的障害の「軽い」人間を選んで雇用するのは
法の主旨に反すると僕は考えています。

またウチの会社の様に

「障害者雇用でも比較的 健常者に近い
      給与を与えよう」というお気持ちは

大変有り難いです。

しかし、障害者の「自立」を促すという
法の主旨を踏まえるのであれば

企業は障害者雇用に際し
障害者に与えようとする当該業務について
履行が可能な限り「重い障害」を持つ方の
就業を促進して頂きたいと考えます。

障害者雇用にあたり、企業の採用担当者さんも
トラブルや配慮の方法についてなどの不安があり

比較的 障害の軽い方の採用を
検討されてしまうのは
仕方が無いことかと思いますし

そういった 比較的 障害の軽い人間に
「健常者に近い給与」を提示して頂くのは
本当に有り難いことだと思います。

しかし、そればかりでは
障害の重い方が「置いてけぼり」になって
しまいます。

■椅子取りゲーム

障害者に与えようとする業務を
把握されていらっしゃるのは
企業さん側なので

当該業務をしっかり把握、吟味された上で
例えば「車椅子でも就業可能」な業務であれば
車椅子の方を率先して採用等
検討して頂きたいと思います。

自分が障害者になって初めて判ることですが
障害者は「出来ないこと」は
努力しても本当に出来ないのです。

あまり良い例えではありませんが
雇用の機会も限られたモノなので
「椅子取りゲーム」かもしれません。

僕は運良く「居心地の良い椅子」に座れたかも
しれませんが

本当は「順序良く」座って行けば
「溢れる方」が居なくなるかもしれません。

自分勝手ですが
僕は自分が障害者になってから
街中で僕よりも障害の重い方が

脚を引き摺って頼りない手つきで
杖を突いて歩いていらっしゃるのを拝見したり

「子供」と呼ぶには大きなお子さんの
面倒を見て歩く高齢のお母さんを拝見すると
胸が締め付けられます。

当人達からすると「余計なお世話」だと
思いますが

同じ障害者なのに恵まれている
自分の状況を省みると
自分が何か悪いことをしている
気になってしまいます。

これは自分が社会に貢献出来ていないという
証拠だと思っています。

僕はまだ障害が軽いので
1日も早く社会に貢献したいのです。






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