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イギリス配偶者ビザ🇬🇧

YMSビザでイギリスに移住して、
イギリス人の夫と結婚、
2024年4月に配偶者ビザを取得しました。

私の場合は結婚後に夫の姓に変更しました。
結婚、姓変更手続き、ビザの申請と取得まで5ヶ月ほどです。

姓を変更することで少し厄介になりますが、
ビザの申請自体はシンプルです。
YMSビザですでにイギリスに滞在している段階で
新しくFamily Visaを申請する流れになります。




イギリスで結婚

イギリスで結婚する流れは GOV.UK に全て書いてあります。
分からない時は住んでいるエリアの Local Office に問い合わせてみると
とても親切に教えてくれます。


日本大使館へ婚姻届を提出

日本に国籍を所有している限り、海外で結婚しても3ヶ月以内に日本に通知する必要があります。
また姓の変更をする場合は、姓変更の届出も一緒に提出してしまうのがおすすめです。別日にしようとすると厄介になるようでした。
姓変更の届出をすると、日本にある戸籍の名前が変更されます。この変更に最低1ヶ月ほどかかります。もっとも時間がかかったパートです。

日本はやはりペーパー社会なので書類の原本を用意しなければいけませんでした。
全ての説明は以下のリンクです。
必要書類のリストが非常にわかりにくいのと、ウェブサイトがいまだに html な点など、日本らしさ満点です。

https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/index_000051.html

厄介なのは戸籍謄本が原本で必要なことで、発行は日本でしかできないので、親に協力してもらう必要がありました。
一部の書類は2通用意する必要があります。これは在英大使館で1通保管し、日本の戸籍がある区役所などでもう1通保管するためだそうです。


新しい姓のパスポートを取得

日本の戸籍の姓が変更されたら、新しい姓の戸籍謄本を発行します。
ここでもまた親の協力が必須です。
1番安い140円の普通郵便で送ってもらったところ、England 南部まで6日で届きました。早くて驚きました。
戸籍謄本さえ取得できれば他の書類は問題なく用意できます。
姓の変更の場合、オンラインでパスポートの申請をすることはできず、大使館で書類を提出して、1週間後に受け取りができます。

https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/index_000027.html

ここまで終わると、ビザの申請が見えてきます。


申請前に必ず準備すべきなこと

以下の書類は用意するまでに少し時間がかかるため、
事前に用意しておく方が無難です。

  • 有効なパスポート
    姓を変更していなければ、特に問題ないと思います。
    パスポートに関する手続きは日本大使館と日本の戸籍がある市町村にまたがるため、時間がかかります。

  • Marriage Certificate
    結婚式を行ってから2週間ほどで1通自宅に届きます。
    日本大使館に婚姻届を提出するときに、原本を提出しなければいけません。
    ビザには写真データのみが必要なので原本がなくても写真さえあれば申請を進められますが、
    Marriage Certificate は何かと必要になるのでもう1通オーダーしておくと安心です。
    以下のBirth Certificate と一緒にオーダーできます。

  • 夫のBirth Certificate
    Birth Certificate は出生時に登録するものなので、
    紛失していたり、状態が悪いかもしれません。
    夫の場合は印刷が薄くなっていてシワシワでした ;)
    こちらからオーダーできます。
    オーダーから2週間ほどで自宅に届きます。


申請前に済ませておくと便利なこと

以下の書類は用意するのにそれほど時間がかかりませんが、
事前に用意しておくことで少し余裕ができます。

  • 共同の銀行口座
    共同口座 (Joint Account) で Bank Statement を発行することで、
    同じ住所に住んでいることの証明になります。
    Bank Statement は好きな時に発行できるのではなく
    月1回~2回の頻度で定期的に発行されるため、
    口座を開設したらすぐにBank Statement が手に入るわけではないです。

  • 銀行口座の名前変更
    私は個人の口座と夫との共同口座を持っているので
    支店に Marriage Certificate を持っていって両方とも変更してもらいました。
    この時点ではまだ新しい名前のパスポートを持っていなかったのですが、
    Marriage Certificate のみで変更できました。

  • 英語のテスト
    Family visaの場合、
    CEFR scale (A1-C1レベル) のA1レベル以上が必要です。
    場所などによりますが、比較的直近でも予約ができます。
    受験後5営業日程度で結果が出て、
    紙の合格証明書が送られる場合でも
    受験から2週間以内にはすべて揃います。



必要な書類

私が用意した書類は以下の通りです。
書類はすべてアップロードするため、スキャンしたものがあればOKです。
日本の手続きもこうして欲しいところです。
必要な書類はケースによって異なります。
アップロードする時に具体的に何が必要かわかります。

  • 夫と私のパスポート (新しい姓)

  • BRPカード (旧姓)

  • 夫のBirth Certificate

  • Marriage Certificate

  • 過去6ヶ月の給与明細とBank Statement

  • 夫の年収や雇用内容が分かる公式書類

  • 英語のテストの合格証明書

  • 共同口座のBank Statements

  • Declaration / Family Consent
    - Application Form の最後にダウンロードできます

想定より少なかったです。
夫の場合、家賃とCouncil Taxは給与天引きのため、
給与明細のみで多くの項目を証明できました。

よく、2年間一緒に住んでいたことを証明するために、
2年分の住所が分かる書類を用意すると聞きますが、
イギリス人の夫と結婚している場合は2年の同居は要件ではなく、
Marriage Certificate 1通だけで関係を証明できます。


必要な費用

  • ビザの申請費用 : £1,048

2024年4月時点
  • Immigration Healthcare Surcharge (IHS)
    Family visa の場合は2年半なので£2,587.50です。
    しかしこの費用は免除の対象があります。

2024年4月時点
  • 英語のテスト : £150~£170程度

  • Biometrics の予約費用 : 無料~£200
    先の日程や遠方でも探すと、無料の枠もあります。

かなり高いです。ビザ申請のために貯金が必要です。



ここからがビザの申請です。

1) Application Form の入力

かなり量は多いですが、難しくはないです。
Reference Number (16桁) を後で使用します。


2) 費用の支払い

Application Form の入力が済んだら、
ビザの申請費用とIHSを支払います。
IHS支払い時に表示される Reference Number はコピーして
Application Formにペーストする必要があります。


3) Biometricsの予約と書類のアップロード

UKVCASという外部連携のサイトにて
Biometrics の予約と書類のアップロードをします。
Application Form の Reference Number (16桁) で
GOV.UKのApplication Form と UKVCASが連携します。

Biometrics の予約は最大2ヶ月後までできます。
予約画面は1ヶ月後までの表示なので、
遅めの予約をする場合は定期的に予約枠をチェックします。

直近で予約をすると約£200の予約枠しかないのですが、
少し先の日程や遠方でも探してみると無料の枠があります。
£200を払うよりは、遠方に行く方がずっと安いです。
私はすこし遠方で1ヶ月以上先に予約しました。

UKVCAS での書類アップロードは Biometrics の3日前までが期限です。


4) Biometrics

申請に登録したパスポートを持参する必要があります。
指紋登録と写真撮影のみです。


5) 審査開始

Biometrics 終了後、アップロードした書類が Home Office に提出されます。
ここからが審査開始。
追加で書類を求められる場合は、Home Office からメールで連絡が来ます。
その際はUKVCASを使用するのではなく、メールに添付して返信する形式です。


6) 審査完了

審査開始から2週間後に審査に通った旨のメールが届きました :)
メール通知の後、1週間ほどでBRPカードが届きます。
BRPカードの名前も新しくなって届きました :)


終わってから感じたこと、注意点など

  • 姓の変更について
    姓変更も同じタイミングで行うので、書類が旧姓だったり、新しい姓だったりして少し複雑です。
    Marriage Certificate は必ず旧姓の表記なので、旧姓もHome Office に知らせることになります。
    私の今回の経験から分かったことは、BRPカードは旧姓のままでも大丈夫だったということです。
    しかし、BRPカードは変更があった際には3ヶ月以内に手続きをすることとなっています。
    BRPカードの姓を変更するためには新しい姓のパスポートが必要で、取得までに時間がかかります。
    結婚からビザ申請まで年月がある場合はBRPカードも姓を変更しておくと無難です。
    英語のテストを申し込みする際にパスポートなどのIDを登録して、申し込み時の名前が証明書に表記されます。テスト時には申し込み時に登録したIDを持参する必要があります。
    私はテストの申し込み後に新しいパスポートを取得したので、
    受験時にはパスポートの名前が違うということで受験できませんでした。
    テストを予約し直したので受験料を2回払いました…

  • 所要期間と準備
    UKVCAS での書類アップロードは Biometrics の3日前までが期限のため、
    先の日程を予約すればその間に書類を用意することができます。
    全部の書類を集めてから申請を始めるのではなく、早い段階でFormの入力を始めるほうが着実です。
    ほとんどの書類は集めるのにそれほど時間がかかりません。

  • 書類について
    Declaration / Family Consent には、デジタル署名は使えませんでした。
    印刷して手書きで記入、スキャンしてアップロードする必要があります。
    署名は適当なものではなく、パスポートと同じように記入します。
    すべての書類はHome Office で人の目で審査されます。
    イギリスの移民の量からして、毎日かなりの量の Application が Home Officeで処理されていることを考えると、書類をわかりやすくしておくことが審査期間の短縮につながるのではと思いました。
    Bank Statements の給与が振り込まれている行をハイライトしたり、
    分かりにくい書類には説明を書き加えたりしました。


お役に立てれば幸いです :)

Sakura

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