【LotD】Exをちゃんと使いたいウィッチクラフト
みなさんこんにちは。お魚屋さんです。
今回は、なかなか構築の定まらなかったウィッチクラフトデッキを持ってきました。イラストアドが凄まじいですね!
個人的にかなり好きなテーマなので、気合をいれて構築してます。あまりにもプレイングが多彩で、全てを紹介できたわけではありませんが、おそらくデュエルリンクスをやってない方は知らないかもしれないテクニックも載せたので、是非覗いていってください。
† 序(デュエルインクス編)
停滞した環境に、彗星のごとく現れたウィッチクラフト。新キャラ(DSOD真崎杏子)がさも使っていたかのような呈で実装されたこのテーマは、パンドラという全く別のキャラクターが使いこなしました。
エースはウィッチクラフトマスター・ヴェール。ライトロードによる墓地肥やし(主に光の援軍とライトロード・アサシン・ライデン)をエンジンに、墓地の魔法カードをサルベージするスキル「悪夢のショー」で手札を増やしながら、その類を見ない展開力(デュエルリンクスではという注釈付きになりますが)は当時流行っていた罠ビの罠を踏み越えることも難しくはないほどでした。そして、罠ビのバックが寂しい時は勝てるかも、という準環境ともいうべき多くのデッキが圧倒され......ウィッチクラフトマスター・ヴェールはそのイラストに描かれたドヤ顔から、いつしか「メスガキ」と揶揄されるようになりました。
さて、そんなこのテーマは、実は半分以下のカードしか実装されていない状況でしたが、どういうわけか実装から3か月で2度の規制経て、もはや罠を踏み越えるのが困難なまでに弱体化させられました。半年以上環境に居座っている他テーマを放置して。そして追い打ちをかけるようにどんどん強力な汎用罠が増え...
最近少し盛り返してきてはいますが、かなり好きなデッキだっただけあり、ちょっと怒ってます。今回は、そんな将来性抜群なテーマを一足先にLotDで味わっていきます。
† デッキレシピ【ウィッチクラフト】
■モンスター(20枚)
ウィッチクラフト・シュミッタ 3枚
ウィッチクラフト・ピットレ 3枚
ウィッチクラフト・ジェニー 2枚
ウィッチクラフト・ポトリー 1枚
ウィッチクラフト・エーデル 1枚
ウィッチクラフトマスター・ヴェール 2枚
ウィッチクラフト・ハイネ 2枚
ウィッチクラフトゴーレム・アルル 1枚
エフェクト・ヴェーラー 3枚
ジェット・シンクロン 2枚
■魔法カード(19枚)
ウィッチクラフト・クリエイション 3枚
ウィッチクラフト・サボタージュ 2枚
ウィッチクラフト・ドレーピング 1枚
ウィッチクラフト・コラボレーション 1枚
ウィッチクラフト・バイストリート 2枚
ウィッチクラフト・スクロール 1枚
名推理 3枚
調律 3枚
大欲な壺 3枚
■罠カード(1枚)
ウィッチクラフト・マスターピース 1枚
■EXモンスター(15枚)
サクリファイス・アニマ 3枚
ペンテスタッグ 1枚
水晶機巧-ハリファイバー 1枚
神聖魔皇后セレーネ 1枚
破械雙王神ライゴウ 1枚
フォーミュラ・シンクロン 1枚
アクセル・シンクロン 1枚
フォーチュンレディ・エヴァリー 1枚
ヴァレルロード・S・ドラゴン 1枚
PSYフレームロード・Ω 1枚
天威の龍鬼神 1枚
レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト 1枚
スターダスト・ウォリアー 1枚
† テーマ考察
エンドフェイズにサルベージ可能な魔法を駆使して戦う魔法使い族テーマですね。
■基本の動き
①ウィッチクラフト下級モンスターでウィッチクラフト魔法を捨ててウィッチクラフト上級モンスターを展開
②エンドフェイズ時に捨てたウィッチクラフト魔法が戻ってきて
③相手ターンにウィッチクラフト上級モンスターで、ウィッチクラフト魔法を捨てて相手を妨害する
しかし展開力が爆発的というわけではないので、何かで補助するか、あるいは強力なクラフト魔法を強引に引きに行くという方法がとられているようです。
聞く話によると、純正では名推理による墓地肥やし、そして強欲で金満な壺によるドローが主流だそうですね。しかし、前者はともかく、後者はエクストラを蔑ろにしていて個人的にはあまり好きではありません。エクストラは、その内容の幅の分だけできることが広がるので、できる限り大事にしたいところです。
そこで、展開の補助として採用したのが神聖魔皇后セレーネです。テーマの性質上、墓地に魔法を溜めやすく、しかも墓地に溜めた魔法はエンドフェイズに回収できるものも多いので、かなり相性のいい1枚ではないでしょうか。
これを出すために、調律とジェット・シンクロン、そしてエフェクト・ヴェーラーも採用しました。チューナーということで多彩なシンクロモンスターに繋げつつ、調律は僅かながら墓地肥やしができ、ジェット・シンクロンはハンドコスト1枚とで神聖魔皇后セレーネまでいくことが出来ます。エフェクト・ヴェーラーは魔法使い族のチューナーなので神聖魔皇后セレーネまでのルートに最適で、なおかつ手札誘発としても優秀で、墓地にいってもウィッチクラフト・エーデルで蘇生できるとなれば、相性抜群ですね。
また、今回は、神聖魔皇后セレーネを出しやすさの観点から、枠の都合上ライトロードは抜きました。墓地肥やしだけで見るなら、名推理の方が大幅なものが見込めますしね。
ジェット・シンクロンを通常召喚(以降NS)し、そのまま1体でサクリファイス・アニマをリンク召喚。
手札を1枚捨てて墓地のジェット・シンクロンを蘇生し、サクリファイス・アニマとで水晶機巧-ハリファイバーをリンク召喚。効果でエフェクト・ヴェーラーをリクルート。
水晶機巧-ハリファイバーとエフェクト・ヴェーラーで神聖魔皇后セレーネをリンク召喚
† 未実装のカードを補う
■未実装のカード
ウィッチクラフト・パトローナス
ウィッチクラフト・デモンストレーション
ウィッチクラフト・パトローナスという永続罠カードがあります。非常に小回りの利くいいカードなのですが、デュエルリンクスには実装されましたが、残念ながらLotD にはありません。
フィールド上では、墓地または除外されている魔法使い族モンスターをデッキに戻してウィッチクラフト魔法カードをサーチする効果。
墓地では、除外されているウィッチクラフト魔法カードを各種1枚ずつ手札に加える効果を持っています。
特に墓地効果が優秀ですね。例えばウィッチクラフト・ジェニーとのコンボ。通常、ウィッチクラフト魔法は、使用するとエンドフェイズに手札に戻ってくる効果は発動しません。ところが、ジェニーで除外してコピーして(この時点で1アド)、そして除外し魔法を手札に加えるとなれば、ものすごいアドを生んでいますね。
また、ウィッチクラフト・マスターピースとのコンボも目を見張るものがあります。下級の連続リクルートで上級を出した後に、ウィッチクラフト魔法を各種1枚ずつ除外してもう1体リクルートしてそれを回収する動きはかなり強いですね。
さらに、マジック・クロニクルとのコンボも有名ですね。これと合わせれば、実質5枚サーチになります。
そんな優秀なカードですが、無いものは仕方がありません。何とかして、除外した・されてしまったものを回収したいですね。そこで採用したのがこちらの2枚
■大欲な壺
ウィッチクラフト下級モンスターは、墓地から除外して発動する効果を持っているので、条件を満たしやすい1枚ですね。最悪、魔法カードなので腐ることはありません。
■PSYフレームロード・Ω
やや出すのが難しいですが、このデッキで唯一除外してしまったウィッチクラフト魔法カードを回収できる1枚です。墓地へ戻す事が実質回収なのが嬉しいですね。
また、ウィッチクラフト・デモンストレーションもLotDには未実装です。こちらは手札からウィッチクラフトモンスターを特殊召喚できるカードなのですが、それに付随する効果が特に強力です。この効果を使用すると、魔法使い族モンスターの効果に相手はチェーンを組むことが出来なくなります。
デュエルリンクスでは、速効魔法ということを利用してライトロード・アサシン・ライデンの効果にチェーンして底なし落とし穴を回避しながら展開し、アーカナイト・マジシャンはシンクロ召喚成功時にカウンターが乗る効果を発動するため、相手はチェーンを組むことが出来ず、少なくとも1枚破壊するまで妨害を挟むことができない、というプレイングが流行りました。
さて、展開にも効果的な妨害、除去にも使えるこのカードなのですが....
展開はエクストラデッキを充実させることでなんとかなりそうですが、チェーンをくめないという部分は補えるようなカードは見つかりませんでした。
† その他採用したカード
■サクリファイス・アニマ
相手のモンスターを装備する、破壊に頼らない除去が優秀なモンスターです。このデッキでは、ジェット・シンクロンから神聖魔皇后セレーネを出すに必要なモンスターです。通常は1枚しか入れないようなカードのようなので、2枚目以降も奇襲性を保てるのいいですね。
また、魔法使い族なのでウィッチクラフトマスター・ヴェールで守りやすいところも相性がいいです。
■ペンテスタッグ
リンク先のモンスターに貫通能力を付与できます。ウィッチクラフトマスター・ヴェールによる打点上昇、ウィッチクラフト・コラボレーションによる2回攻撃があるので、これでワンショットキルを狙いに行きましょう。
■フォーチュンレディ・エヴァリー
魔法使い族といえばこれ、というシンクロモンスター。ウィッチクラフト自体は破壊以外の手段を持たないため、魔法使い族というステータスだけでなく、「選んで除外」という効果や、墓地に行っても自己蘇生できる点が優秀ですね。さらに、大欲な壺があれば、蘇生時に除外したモンスターはデッキに戻すことができるので、手札誘発であるエフェクト・ヴェーラーも回収できる可能性があり、無駄のない性能をしています。
壁にしてもよし、展開に使ってもよし。このデッキではややレベルを合わせにくい欠点がありますが、出す価値がある1枚ではないでしょうか。
■レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト
大量除去が狙える必殺の1枚。自分フィールド上のモンスターも破壊されてしまうと思いきや、ウィッチクラフト・バイストリートによって耐えることができる相性のいい1枚です。
† 雑感
豪快に手札を消費するのに「手札が減らない」ってすごく中毒性がありますよね!デュエルインクスでもウィッチクラフトデッキを使っていた時は、相手はどんどん手札が無くなっていくのに、自分だけ手札が溢れているのが堪らなく楽しかったです。
少ない初動から大量展開という楽しみ方もあるかもしれませんが、豪快に使ってそれでも減らない!というこの感覚を、みなさんも味わってはみませんか?