【歌と詞】 傷さえ愛しいというキセキだ
父への言葉
私は父へ、産んで育ててくれた感謝の言葉を伝えたことはありません。
捻くれているわけではなく、私が父に1番に伝えたい言葉は別にあるから。
私の母と父が出会ったのは、私が産まれてから。
父は、母の店の常連客だったのだそう。
休む暇もなく働く母は、一人で踏ん張って立っている人でした。
そんな母の寄りかかる柱になってくれたのが、父です。
一緒に行動することが多い、仲の良い父と母ですが …
あぁそうか、ただ仲の良い関係性ではないのか
父は愛を持って母の支えになってくれているのか、と
大人になって感じたのです。
「母を好きになってくれてありがとう」
私が父に1番に伝えたい、感謝の言葉。
夫の込める想い
「一番好きなのは、ママだよ」
子どもたちの言う、"誰が一番好き?"には
"自分のことが一番だろう"と言う、子どもの強い気持ちがあるのだろうけど
私の夫は、その気持ちを裏切ってしまうのです。
母を好きになってくれたことで
父が"私の父"になってくれたこと
好きな気持ちが溢れていること
シンプルだけど、その巡る想いが私にとって幸せなことなのです。
そんな想いが、私の家庭にも巡ってくれているのか。
私と夫が出会ったのは、息子が産まれてから。
夫が、私たちを好きになってくれたから今があるのです。
息子は、私と同じ想いを巡ってくれるだろうか。
歌と詞
出会う前の傷があったとしても、その傷自体がどうとかではない。
優しく撫でたいと思えたら、それはきっと愛だ。
"キレイ=愛"ではないのだと思う。
消えない傷があったとしても
これから重ねていく日々が、愛おしいものなら
もう痛くもなんともない。
むしろ、愛おしく思えるのでは。