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ブリカマってなんだっけ

要約すると、常軌を逸したブリカマ定食と死闘を繰り広げた話をします。

先日、一人でふらっと新潟に行ってきました。
理由は新幹線とホテルのパックが安かった、ただそれだけ。
新潟の飯と酒が私を呼んでいる。新米と日本酒をよこせ。

酒蔵で試飲を楽しんだり、隙間隙間でおにぎり食ったりしたんですが、それは一旦置いておいて、注意喚起にも近い話をしようね。

今回の戦場はこちら

マリンピア日本海

はじめて見る生の日本海にわくわくしながら訪れました。
食いしん坊なので、もちろんレストランの情報も確認済。
「水族館のレストランだけど、お刺身とか結構いいのが出るよ!」なんて情報も見て、SNSの写真とかも見ちゃって、わくわくでいざ突入!!

エイさんのファンサ このために水族館に行ってるまである

一通り展示を見て、イルカショーの楽しんじゃって、時間もいい感じになってきたのでいざレストランへ!

所狭しと入口の壁に掲示されるメニューと写真、海鮮丼かなぁ…お刺身と天ぷらの定食…いいなぁ…。

インターネットで見てないやつ出てきた
カマっていうか頭ですやん…カマじゃない部分でっか…1780円て…

気付いたときにはレジでブリカマ定食をオーダーしていた。
カマに目がねぇんだ私は、しかもお刺身もついてるしお得でしかない。

20分後、わたされた端末から音がなり、カウンターへ

どうしてそうなる
困惑と笑いをこらえる
店員さんは日々これを提供しているので、多分感覚がぶち壊れている。
なんという平然とした様子。
とりあえず席に持っていかなければとトレイに手をかける。

……。

華奢な子では持ち上がらないよこの重さ。

笑顔でおそろいの海鮮丼を食べるカップル、ご飯がイルカの形に盛り付けられたカレーを食べるキッズ。
その間を縫って進む、ブリの頭と私。

席についてからも30秒ほど、「こーーーれどうしたもんか」と考える。

ちなみに、親切なことにブリカマの食べ方を可愛くラミネートしてカードにしたものもついてくる。
これでブリカマがはじめての人も安心だね!!!

うるせーーーーーーーーーーー!!!!

一人と一匹の戦いが…今始まる。

そもそも、メニューの写真は半身なのに、なぜ…なぜ計1個分乗ってるのか。
百歩譲って、写真の個体よりも小さい個体だから両側乗せたとかならわかる。
でも、これどうみてもメニューの写真の個体よりもデカい。
生命の雰囲気がすごすぎる。
ちょっと気が弱い人だったら泣いてたんじゃないか。

そんなことを考えながら約40分かけて、ブリの頭をほじくり回した。

ごちそうさまでした。
激戦のあとの皿はそのままインターネットに放つにはあまりにグロいので、モザイク処理で失礼します。

結構食べる体格もいい食いしん坊でもギリギリの戦いでした。
このあと、40分くらい大水槽の前のベンチでインターネット休憩をせざるをえなかった。

美味しかった!!すごく美味しかったし、めちゃくちゃお得だった!!!
でも…、どうしても食後のわたしの脳裏には「海鮮丼にしとけばよかったな」の一文がチラついて消えなかった。

コメダの逆写真詐欺も真っ青ですよ。

これはブリカマ定食ではない、気狂い定食です。
(これはオタク特有の表現の感覚を含む言い回しです、とても美味しいし褒めています)

これが出てきたのが「お魚デカ盛り食堂」となかなら、まぁ…まぁ…、ね?
この定食を提供しているのが、水族館のレストランであることが、この定食の底しれぬ恐ろしさをより際立たせていると思う。

こんなもん水族館のレストランで出てくると思わないじゃん!!!!

お腹がいっぱいなのと別に、友人と一緒であれば「わはは」「おかしいぜ」と笑って消化できるはずの感情に頭までいっぱいにされて、胃袋と感情の整理に時間がかかった。

本来の予定では、夜の新幹線の時間まで細かく食べたり、昨夜行けなかった目星をつけてる飲み屋にいったりしようかなーなんて思っていたけど、新潟はそんなに甘い街じゃなかった…。

約40分のインターネット休憩の後、立ち上がった私はバスに乗り、みなとのマルシェ「ピアBandai」へ。
本当ならここでちょっと回転寿司とかつまんじゃおうかな?と思ったけど、そんなことできるわけもなく…。

アイスは液体

ささやかな抵抗としてソフトクリームをしゃぶりながら脳内作戦会議。

結局、一度駅に戻って、もう一度観光循環バスに乗り、どこのバス停でも降車しない60分の休憩へ旅立ったのであった。
もう一度じっくり車窓の日本海を眺められたので結果オーライとしましょう。

この60分休憩のおかげで、ぽんしゅ館で酒を飲めたし、寿司もつまめたし、おにぎりカウンターも追加で回せましたとさ。

【余談?】

帰宅してから、マリンピアで同じブリカマテロに遭っている人がいないかとSNSで検索してみたら、ちらほらと写真が出てきた。

でも数年前の日付の写真は、壁の写真と同じく半身の頭が乗っている。

どこでおかしくなっちゃったのよマリンピア日本海!!!!!

と思ったんだけど、更に遡ると「壁の写真はいわゆる普通のブリカマで、提供されたのは半身の頭」という状況の人の投稿が出てきた。

なーーんだ、最初からおかしかったんだね!

おかしい

流石におかしいと気付いて壁の写真を変更

再度おかしい ⇐イマココ!

ってことでした。

余談の余談になるけど、新潟出身の友人に写真を見せて話をしたところ、
そもそも「カマ以外の部分がついている」ということ自体には何も疑問を感じなかったらしい。

恐ろしいぜ新潟。

みなさんも新潟を訪れた際には是非マリンピア日本海を訪れてみてくださいね。
パネルの下に食品サンプルが置いてあって、水槽と生け簀の境界がぼやぼやする不思議な体験をしたりしたけど、展示も見やすくていい水族館でした。

では、またいつか。


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