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推しが使ったのと同じショットガン撃ってきた
某探偵漫画にどハマり中の女が海外で実弾射撃をしてきたので、その体験のオタ目線でのレポ…というより推し礼賛。
推しはAさんとFさんですよろしくお願いします。
銃を撃ちにいく前のこと
「旅行先で実弾射撃できるらしいんですけど行きませんか?」と誘われ、二つ返事で行く行く〜!と決定。もちろん、拳銃の横行するジャンルにいる同人女には創作の糧になる…!という下心があった。
事前予約するわよ〜ということで体験する銃を決めることに。せっかくなら当然作中に登場する銃が撃ちたかったので、射撃場の銃一覧と必死に睨めっこするオタク。
YABAI…ライフルがある!!!と推しの得意分野(※後述)に大興奮しつつどうにか候補を絞った。
9mm H&K VP9
.38 S&W リボルバー
.308 レミントン 700PCR
12ゲージ レミントンM870
上記四点である。これらは上から
推しのB(=Fさん)が作中で使用していた拳銃と同社の拳銃
同ジャンル者には言わずと知れた因縁の深いリボルバーと同社のリボルバー
とにかくライフル(ちなみに作中キャラの愛銃と同社)
推しのAさんが作中で使用していたのとまったく同じショットガン
なのだった。
余談だが、このとき推しのAさんが因縁の場面で使用した拳銃と同社の拳銃もあったことを見逃していたのだが、結果オーライとはなった(※後述)。
ここまで絞ったものの、自分ではどーーーしても決めきれなかった。なので、X(旧Twitter)にてアンケートを取ることに。突然の意味不明なアンケにも関わらずその節は投票くださりありがとうございました。
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ということで、ショットガンに決めた。
推しの話
さて、一度推しの話をしておこう。
推しの一人Aさんは1334ヤードスナイパーの自称 異名を持つ作中切っての狙撃手である。ちなみに、1334ヤード(≒1220メートル)先の手榴弾に弾を命中させたことがこの名前の由来となっている。一応、スナイパーライフルの有効射程距離は600〜2000メートルらしいので十分に弾丸の届く距離だと思われるが、一般的に的を狙うような精密狙撃では550メートルくらいが限界だとか…? →調べてみたら2キロ3キロ先を狙撃できるアメリカ軍人さんもいらっしゃるようなので非現実的というほどではない模様。
もともと、700ヤード(≒640メートル)先のスコープを撃ち抜くという精密狙撃を見せていたのが上記の距離まで伸び、2021年の映画では諸々の条件下で10万ヤード(≒100キロメートル)狙撃、さらには2023年の映画ではホバリング中のヘリからロケットランチャーを立射するという凄技まで見せた、とにかくまあとんでもないスナイパーなのである。まるでゴルゴ。
ライフルのみならず拳銃の腕も当然半端なくて、タイヤのエア漏れで揺れる走行中の車から後続車のタイヤを拳銃で撃ち抜いてみせたり、細いパイプの中に目掛けて拳銃を撃ち込み跳弾させてベランダのガラスを割ってみせたりもした。推しかっこいい。
そういうわけで、私の中では某探偵漫画において銃といえばAさんなのである(※個人のキメツケです)。
ところで、私には推しのAさんに関しての大好きなエピソードがある。
敵キャラの両足を折って無力化したのち奪ったショットガンで別の女性敵キャラの腹を撃つというものである。
Aさんは今でこそ意外と根明な茶目っ気もあるナイスガイではあるが、途中まではめちゃくちゃに尖ったゴリゴリのハードボイルドでわりとサイコ気味でもあった。初期なんてどう見てもバスジャック犯だった。
Aさんの名誉のために書き添えておくと、女性キャラが防弾チョッキやらパッドやらを着込んでいた(=ショットガンでブチ抜いても死なない)のは織り込み済みで撃っている。なので、女性キャラは直後に逃亡できる程度の怪我しか負っていない。
アバラは二、三本折れただろうがな…
とはAさん自ら言ってましたけどね…!
お察しの通り、このときAさんが使用したショットガンとまったく同じものが撃てるのである。いや、もう大興奮よ。
いざ射撃体験
推しと同じショットガンが撃てるという気持ちだけで深く考えずに体験の申し込みをしたわけだが、当日を迎えるとめちゃくちゃ緊張と不安に襲われた。
え、私にショットガン撃てるんか…?
これまでに実弾どころかモデルガン等を撃った経験も知識もまったくない(小学生のときにBB弾なら撃ったことあるよ!)。初心者どころか赤ちゃんレベルの自分が果たして本当にショットガンを撃てるのか。というか、拳銃ですら怖くない…?と怖気付きはじめる。
しかも、海外。自慢じゃないが英語はからっきしなので意思疎通ができる気もしない。不安しかない。
射撃場へ向かう道中、同行者から「YouTube見たんすけどショットガンまじヤベェ…屈強な男ですら吹っ飛んでましたよ」と言われ、ますます不安に。吹っ飛ぶはさすがに話盛ったろ。
内心で心臓バクバクになりながらも射撃場へ到着。
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道が進むにつれ、まじで何もない風景になっていったので、ほんとに射撃場あるのかな…?と別の意味でも不安だったが、そっちは杞憂だった。
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最近できたばかりらしい射撃場なので、外観がすごく綺麗だった。
めっちゃちゃんとしてそう…!(失礼)と少し安堵。
受付を済ませ、いざ射撃の場へ。
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FUUUUU!!!SUGEEEEEE!!!!
同行者が下調べから予約に至るまでをしてくれたのに甘えていた私は特に何も調べていなかったので、勝手に屋内射撃場だと思っていたのだが、実際は屋外射撃場だった。
これを見た瞬間テンションが爆上がりした。
横並びの机の上にはすでに銃がセッティング済み。
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UOOOOOO!!!!ショットガンだ!!!!!!でけーー!!!!!
テンションだだ上がりになるとともに、え、デカ、え、とやっぱり不安にもなる。
射撃場へは複数名で向かい、6種の銃を申し込んでいたため、結果的にライフル以外はH&K(推しBの拳銃と同社)、グロック(因縁の場面の銃と同社)、S&W(因縁のリボルバーと同社)とすべてを間近で見られた。
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事前のセッティグを終えた講師のオジサンが「誰がどの銃撃つの?」とのことだったので、各々選んだ銃の前に並ぶ。
ひとりひとり確認していくオジサン。ショットガンの前に立っているにも関わらず「ショットガン撃つのは?」と訊かれ、挙手したら「You?」とマジでお前が?って顔をされた。私もそう思う。
当然だが、私は推しのようなガタイの良さも背の高さも足の長さ(推しの股下は推定2メートルなのだ)も体幹もない低スペックである。このときビビり散らかしていた私はちょっぴり何で大人しく拳銃を選ばなかったんだ…と後悔していた。
防音用のイヤーマフを取ったら「じゃあ一人ずつ撃ってこ」とオジサン。ま、まだ心の準備はできていないが?
まあ同行者たちが撃っている間にちょっとずつ精神統一すれば大丈夫か…マシンガンやショットガンはクライマックス感あるから最初は拳銃からだろうし、と思っていたら、撃つ順番は申告制だった。
ということでマシンガンからスタートした。
マシンガンと言ってもランボーが撃っているような激しいものではなく、上記の中では一番銃弾の小さな控えめな銃だった。ズババババといった連射もできない。イヤーマフを渡されていたにも関わらず「装着?いらんいらん」とオジサンが言うくらい。いやいやいやと思っていたが、実際発砲音はパンと甲高く軽めだった。とはいえ、第一発目だったので心臓は少し跳ねたが。
実際に間近で目の当たりにした発砲に一同おおおおと興奮。
十発を撃ったところで次へ。
オジサン「じゃあ次はショットガンね」
まじか!!!!!!!なんでや!!!!!!!!!
銃の並びが上記の写真通りだったため、オジサン的にはマシンガンの隣のショットガンに移ったくらいの感覚だったのだろうが、こちとら完璧に油断していて心の準備は整っていなかった。
しかしながら、内心ビビり倒していることを悟られたくなかった私は颯爽とショットガンの前に。
オジサン「ここをこう握って…」
え??!???!??もう持つの????????
もっとこう事前説明的なのないんか???と思いながらも(とはいえ説明されたところで英語なので理解できない)、銃に関して赤ちゃんの私はとにかく従うより他ない。
言われるがまま右手でグリップを握る…というよりグリップがデカすぎて手のひらを添わす感じ。大丈夫?これトリガーに指届く?
オジサンが自らの肩を叩きつつ「銃のここを当てて」と言うので、右肩(鎖骨の下辺り)に銃底を当てようとするもなかなかうまくいかない。無理だよ腕短いしこのごつい銃底当てられるような面積ないよと内心で半泣きになりながらどうにかオジサンにフォームを作ってもらう。
オジサン「反対側の手はここに添えて…」
またも言われるがまま今度は左手をフェアグリップ(ジャコッとポンプアクション時に引くとこ)に添える。
一応ショットガンを持つことができたところで、オジサンの手が離れた。
「重ッッッ!!!!!!!!」
ちょっと見た目モデルガンっぽいなとか思っていたが、めちゃくちゃ重かった。推しは片手で持ってたけど、肩で支えつつ両手で抱えるので精いっぱい。
オジサン「レシーバーに頬当てて、これ越しに的見る、的は7の%*$☆¥を見る」
私の英語力の限界だった。これまでもボディランゲージ込みでなんとなく理解していただけだがいよいよ細かな指示に???が飛ぶ。
とりあえず指差し確認のおかげで、銃身の先、銃口の上に付いている銀色のポッチ(照星と呼ぶらしい)越しに的を見ろというのだけは理解できた。
???となっている間にトリガーへ指を導かれ「わかった?」とオジサン。いやあんましわからんと伝える能力もない私は問われるままわかったと返す。
そうしたら、オジサンが一度ショットガンを回収して弾を込めてくれた。
イヤーマフをつけるよう言われて、さっきの指導をお浚いするように指示を受けつつ…というより、オジサンにされるがままセッティングされて再びショットガンを構える。
オジサン「撃っていいよ」
は!!!??!!?まじで!!??!?!?!!
次ショットガンと言われてからここまで体感一分ほどである。爆速。
え??もう撃つの??つか撃っていいの??撃てるの??無理じゃない??無理だよ??いやでももう弾入っちゃったし後戻りできなくない??とここはもう撃つしかないなと腹を括り引鉄を引いた。
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!
銃声はまじでドン!!!だった。イヤーマフしてるはずなのに顔のすぐ横で何かが爆発した音がした。いや、爆発した衝撃もあった。肩パンされた。
ビビりまくっていた私は某テニス漫画みたいに後方の壁まで体が吹き飛ぶことを覚悟していたのだがそこまでではなかった(当然体はふらついたがオジサンがしっかり支えてくれた)。とはいえ、●十年生きてきた中で心身ともに一番の衝撃を浴びた。
「すっげぇえ!!!!!!ヤバい!!!!!!!!ショットガンまじヤバい!!!!!!!!」
あまりの衝撃に爆笑しかない。全員が大爆笑である。ちなみに同行者の一人はびっくりしすぎてリアルにひっくり返っていた。少し離れた場所で帰りのタクシーの手配をしてくれていた別の同行者はあまりの爆発音に何事かと駆けつけた。
興奮しきって騒ぎ立てている間にもオジサンは二発目を装填してくれていた。差し出されるまま再び構える。
的を狙おうとするもできない。できるわけがない。とりあえず前に飛びさえすればいいよね?と、重すぎて長く構えていられないので早々に再び引鉄を引いた。
的に!ちゃんと!!当たった!!!
もちろんマグレである。でもうれしいものはうれしい。
花火みたいな匂いするな〜と思ったが、そうか!これが硝煙の匂いか…!と気づく。
いま銃殺事件が起こったら硝煙反応に引っかかっちゃうな/////と意味不明に興奮するオタク。
三発目も的に当てられたが、ここで私の精神が限界を迎えた。これ以上続けて撃ったら肩がなくなるかもしれない…という恐怖に駆られ、交代してもらうことに。
その後、五発目までショットガンを撃ったところで次の銃に移った。
次々と銃が移り変わっては人が撃っていくのを興奮しながら見ていると少しずつ冷静になってきた。そして私は思う。
推しになったつもりで撃ってなくない…?と。
私の推しは誰だ?天下のスナイパーAだぞ、こんな日和ったまま終わっていいのか?
いやアカンやろ!!!!!
そういうわけで二巡目では推しになった気持ちで二発連続射撃にトライ。
一発目を撃ったあと、ポンプアクションをして二発目を撃った。ら、衝撃にイヤーマフが外れて落ちた。
でも憧れのジャコッはたいへん興奮した。
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ショットガンの的のズタボロ具合が威力を物語る。
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その後、リボルバーも撃たせてもらったが、こちらも重くてびっくりした。もちろんショットガンとは比べようもないが、体でも支えるショットガンと違って両腕の力だけで持ち上げないといけないので、非力な私は腕を伸ばすとぷるぷるしてしまって的を狙うどころではなかった。
片手で撃ってる推したちすごいんだなぁ…
改めて感じる推しのすごさ
射撃体験後、前述の推しAさんの大好きエピソードを読み返してみた。
実際にショットガンを自分で撃ってみて改めてわかるAさんのヤバさ。
片手でショットガンを担いでいる。しかも反対の肩にはライフルを背負いながら。→とてもじゃないが片手で持てない。
片手でショットガンぶっ放す。しかも反対の手はポケットに入れたまま。→とてもじゃ(ry
照星越しに照準を定めていない。にも関わらずしっかり命中。→照星越しでも的には当たらない。
片手でポンプアクション。→普通に無理。
散弾で裂けた奴の顔を…
この意味もよくわかった。
フィルムケースにしか見えない銃弾は近くでよく見れば半透明のケースの中に大きな弾と小さな弾とが複数詰まっているようだった。的に空いた穴的におそらく大きな弾が二発、小さな弾が複数入っている。この小さな弾が女性敵キャラの頬を掠めたのだろう(血が出てる)。
ズタボロの的を頭に浮かべつつ思う。人に向けて撃っていい銃じゃない…!
実感を伴っての諸々のあり得なさにやっぱり推しはすごい…かっこいい…と、このエピソードがますます大好きになったのだった。
まとめ
終始ビビり倒したけど非常に貴重で最高な体験ができた。機会があればぜひまた体験したいと思うほどには楽しかった。
推しになった気持ちで撃ったものの、写真を見返せば到底推しには及ばない不恰好な射撃だったので、次こそ推しのようにかっこよく決めてみたい。
検索からの身バレが怖くて名称等の詳細は伏せるが、非常に親切な射撃場だった。
講師のオジサンは銃初体験の私でも引鉄が引けるようにしてくれたし(たぶん丁寧にレクチャーしてくれてたんだろうとは思うが如何せん私の英語力がアレなものでその辺はわからない)、受付のお姉さんはお互いカタコト英語ながらもこちらの要望を快く聞いてくれた。
東南アジアならではのゆるっとした感じも緊張をやわらげてくれたように思う。
余談だが、立って引鉄引くだけなのに翌日はしっかり筋肉痛になった。
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