就活生は「自覚していない得意」をみつけよう
おはようございます。三連休にたまった仕事を片付けようと思ったらもう最終日。震えています。
昨日、とある就活生の子の相談にのっていました。自分のやりたいことがわからない。言葉にできない。とのことでした。ユーザーインタビューの要領で質問を重ねていき、その子も最終的には「すごく整理できました!ありがとうございます!」と言ってくれて、ぼくもハッピーな気持ちになれました。
その後、サウナにいって色々と考えたんですが、やっぱり「やりたい仕事」だけを探させるのもうやめません?というか、それ本気で信じてるとまじで痛い目にあうよ!と就活生に言いたい。
就活生にだいたいいつも同じ話しすぎているので、これはもうnoteかなんかにまとめちゃったほうが早いなと思い、以下僕がすすめる自己分析と会社の選び方みたいなものを書きたいと思います。いまから書くのは、社会人なら誰でも思っていることなんだけど、なかなか就活生に言ってくれない本音みたいなことを書きます。炎上とかしたらやだなー、、、と思いつつも、自分自身も仕事選びでそこそこ失敗している身として、やりがい!志事!みたいな言葉を勘違いして悲しいファーストキャリア選びをしない人が1人でも増えたらいいなと思います。
なんで「やりたいことを探す」だけではだめなのか?
さて、僕が就活をしていた頃の自己分析というと上のようなことをよく言われました。すごくシンプル、自分の過去の人生を振り返って「何をやりたいのか?」を見つけ出そう、と。
一見まともなことを言っているようで、すごくむちゃくちゃな話だなと思っています。だって、やりたい仕事につけたら本当にハッピーになれるんでしたっけ?
もっと正確に言うと、こういうことだと思うんですよ。
そう、やりたい仕事=幸せ、というのはそれが本人が得意だったらという場合に過ぎないんですね。というか、そもそも人生の軸なんてそんな簡単に見つかるもんなんでしたっけ、仮に見つかったとしても彼らは大事な前提を言ってないんですね。
やりたいことは変わる。
例えばなんですけど、あなたが高校球児だとして、野球が好きで強豪校にはいりましたと。でも3年間ずっとベンチにすら入れませんでした。となったとき、それでも野球が好きといえますか?ということです。
仕事に置き換えてみて、好きだけど周りと比べたら得意じゃないことをして、周りから侮られて毎日を過ごすのってハッピーなんでしたっけ?逆に好きじゃなくても得意だから上手くできて、周囲に感謝されていると、いつの間にかそれが好きになっていたりします。
もちろん好きなものだからこそ頑張れる、ということもあるんですが、一方で野球部も社会人も、練習する時間はほとんどかわらないわけです。投入時間に差がないんだから、好きで続けていてもいつか限界がくる。
好きなものを探すことも重要なんですけど、それ以上に得意なことも見つけていかないと会社員人生が結構しんどいんじゃないかなと思います。
自分の [output/hour] が他の人よりも高い職業と会社を選ぼう
聞く所によると就活生の相談に乗ってくれる人は、すごく耳障りの良いことを言ってくれるそうなんです。やりがいは何?とか好きなことは何?とか、とか。いやぼく思うんですけど、働くことは自己実現でも何でもなくて、シンプルに経済活動なんですよってことを言いたいんです。
経営者の視点にたってみるとわかりやすくて、企業を大きくしないといけない、赤字が出ないようにしないといけない、となったとき、考えるのは「1円でも多く稼げるか」なんですね。社員ひとりひとりに対して思いやりだったりをかけてはいますが、一方で数字としても捉えないといけない。
どれだけの量の価値を生み出して、それを買ってもらうか、その結果企業はどれだけ儲かるか、ということでしかないんですね。悲しいことに。。
だから、僕がおすすめするのは、自分を可能性に満ち溢れたポテンシャルの塊だとは思わずに、output/hour というシンプルな式で考える方法です。言い換えると、1時間あたりのアウトプット量が多い領域を見つけて、そこに時間というリソースをぶっこんでいきましょうよと。
output/hourが同僚や仲間よりも高い領域を選択すれば、人と同じアウトプットが人よりも少ない投入時間で達成できるし、同じ時間を投入すれば人よりも高いアウトプットを出すことができるわけです。
じゃあ次に考えないといけないのは、得意なことをどう見つけるか、という話です。これを言うと多くの就活生は途端に困った顔をするか、ゼミかバイトのときの経験を話しだすかのどちらかです。
自覚していない「得意」を見つけよう
下の図を見てください。得意-不得意という軸に自覚-非自覚をという軸をとっています。
すごく当たり前のことなんですが、得意とされることにも自覚しているものとそうでないものがあって、「得意なことをみつけよう!」というと、自覚している得意を探してしまいがちなんですね。
でもその自覚している得意って往々にして大したことなかったり、そもそも自己認識が不正確な人は苦手なものを得意と思ってしまったりしています。ぼくはよくある性格分析とか得意不得意分析の類いをおもしろいなとは思いつつ、結構疑っているところがあるんですが、それも主観的に自己をとらえたところでどれだけ意味があるんだろうと思っているからです。
話がそれましたが、自覚できていない得意を見つけることが就活の一歩としてあるんじゃないかなと思っています。
じゃあそれをどうやって見つけんのよ?という話なんですが、例えば以下のような質問があるかなと。
■ 自分では大したことないと思っているけど、他人に驚かれる/褒められることは何か?
■ 他人ができなすぎて、みていてイライラすることはないだろうか?
■ 自分にとっては大したことないのに、他人によく感謝されることはないだろうか?
他にも色々と方法はありますが、1人でやるならこういうエピソードを探してくるといいです。おそらく、こういう無自覚に他人より高いパフォーマンスを出しているところは、努力をしなくてもできる、あなたが本当に得意なことだと思います。
最初はやりたくなくとも、頼られている/褒められているうちにやりたいことになる。
これはもう経験則でしかないんですが、人間って不思議なもので、好きじゃないものでも得意だから他人よりも高いパフォーマンスが出せて、それで頼られたり褒められたりしていうちに、いつの間にか好きになっていたりするんですね。
仮にもし好きになれなかったとしても、他人と同じアウトプットを短い時間でできれば、さっさと退社して副業として好きなことをやってもいいし、趣味の時間にあてたっていい。貯金も貯まるでしょう。
そのときによく思い出す高校のときの先輩がいるのですが、彼女は物理や科学、生物、数学といった理系科目がだいたい満点で、一方で国語や英語はさほどでもなかった。でも小説家になりたいといっていて、結果、医学部に進学しました。一見意味分かんないなと思ったんですが、彼女曰く、「実家が開業医だから自分の好きな時間に仕事ができる。それでいてお金も稼げる。安定して小説を書くのに一番いいのは医者だ」そうです。当時はこいつめちゃくちゃだなと思いましたが、今思うとすごく納得です。
先輩はちょっと特殊な例すぎるけれど、好きなことだけで突き進むよりも、得意なことを組み合わせて考えたほうが、人生は全体的にはハッピーになるんじゃないかと思います。
さて長くなりましたが、冒頭に書いたように仕事が全く終わってないので仕事に戻ろうと思います。この文脈だと僕が得意じゃない仕事についたように思われるかもしれませんが、そこそこ向いている職についたつもりです。おかげさまで今までで一番楽しく働けています。
就活生の皆さんも適職が見つかるといいですね。就職活動始まったばかりですが頑張ってください。
就活の相談したいよ!という人がいれば、以下のtwitterまで連絡ください。ではでは。
P.S.
複業研究家の西村さんがこんなnoteを書いてて、うわパクリみたいになってしまったァァとなりましたが、偶然なんで許してください。