ニュージーランドでは語られないワクチンの真実

ニュージーランドでは今週末の金曜日から信号システムに移行する。オークランドを含む一部地域は赤、他は黄色で始まる。

ワクチンを打っていれば感染していようがいまいが自由、体内で抗体が作成されていようがいまいが自由、ワクチンを打っていない人は感染の有無とは無関係に不自由という地獄のような日々が始まるまであと少しとなった。

ジャシンダ・アーダーン首相は先日のFacebookか何かで「ワクチンを接種していなくてもわたしはあなた方を見捨てたりはしない」といったそうだが、だったら検査をして陰性の記録が出るようにワクチンパスポートをアップデートしたほうがいいのではないかと思う。

私は、反ワクチンではないがワクチンを打ちたくない人の気持ちがよくわかる。ワクチンを打ったかどうかという場合によっては人生に多大な影響を及ぼしかねない行為を国の言うがままに行ったかどうかで国民を分断しようとするこの政策には私は首を縦に振ることはできない。

以前も言ったことがあるが、ワクチン接種はあくまでも国民による自分、関係者、共同体、国への意識の発露として行うべきものであって、ロックダウンを終わらせたければワクチンを打てと迫られて打つものではないと確信しているからだ。

また、ワクチンを打った人が知っておくべきこと、例えばワクチンを打とうが打つまいがかかる人はかかる、という事や、ワクチンを打たない人が打たないがゆえにやるべきこと、定期的な検査の実施や、できるだけ家から出ない生活を受け入れるなどもニュージーランドでは周知されているとは言えない。

たまに新聞記事を見ると「予防接種をしたけど感染した人がこのくらいいる」という話はするが、長い記事の真ん中らへんに一言さらっと触れるだけだから、多くの人はこの辺を知らない可能性がある。

いずれにせよニュージーランドは政府もメディアもワクチンがどのように働くかについては酷くぼかした物言いしかしないため、なおさら反ワクチンの人々を燃え上がらせる結果になっている。一方で都市伝説、5Gネットワークがどうとか、遺伝子情報を書き換えられるとかについては一生懸命反論しているようだが。

このブログを読んでいる人の中にはワクチンの働きをしっかり理解していない人がいるかもしれないので改めて言っておくが、ワクチンを接種したら一定期間たって抗体が作られる。ワクチンを2回接種するのは2回やることで抗体が十分に体内で作られることが期待されるからだ。

ブースター接種などという変な名前の3回目の接種は、2回やっても抗体が十分に作られない人がいるから3回やればいいんじゃね?くらいのノリでやっており、ワクチンをなかなか確保できない貧困国に多大な迷惑をかけている。

ワクチンはコロナウィルスのスパイクたんぱく質という人体に入り込むための部分を標的にしているため、ここが変わってしまうとこれまでのワクチンが役に立たなくなる可能性があり、オミコロン株ではこの点が心配されている。スパイクたんぱく質にも変異が見られるからだ。

万が一オミコロン株では既存のワクチンが役に立たなくなるとした場合、改めてオミコロン株のためのワクチンを接種する必要があるが、人によってはワクチンが想定しないかなり狭い感覚で打つ羽目になるかもしれないという問題もあるし、いくら10万人に一人も死なないというようなものであっても何回も打てば確率は上がってくる。

そもそもとして、ワクチンが必要な人とそうでない人、打てる人と打てない人、という感じで区分けもしていないため、本来であれば必要ない人、例えば一度コロナウィルスに感染して回復した人もワクチン接種をするというわけのわからない状況になっている。

そういうわけでニュージーランドのコロナ対策はロックダウンさえしていればよかったものをたびたび政府がうっかりウィルスを輸入していたためにロックダウンがだめになってしまった。もうちょっというならばニュージーランドは6兆円の国債を発行した、というのがロックダウンの結果で結局大慌てでワクチン接種をする羽目になってしまったが、促進のためにロックダウンの解除をちらつかせるというさすが国民に言うことを利かせるのが大好きな政権はやることが違うなどとうがった目で見る結果になった。

ところでニュージーランドの最大野党ことナショナルパーティーでは、ついに党首が変わった。前の党首名前なんだっけ?というくらいに忘れてしまったので、もうどうでもいいが、今度の党首であるクリス・ラクソンは前にもましてつけ麺屋の店主みたいな風貌だ。

だがどうやら国内での期待度は割と高いようだ。いずれにせよ、ナショナルパーティにはぜひとも支持率を回復していただき、きちんと今の独裁政権ことレイバーに対して敢然と立ち向かってもらいたいと思うところだ。

ここまで書いて前の党首がジュディス・コリンズであると思いだした。

そういうわけでニュージーランドに来ることはお勧めしない。

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