ニュージーランドは国民が分断された独裁国家になり果てた
ニュージーランドの首相ジャシンダ・アーダーンという女性は国民のことを第一に考えているといいながら国民を分断することが大好きな不思議な女性だ。
彼女は国民を何かの属性によって分けることはしないというが、ただし反ワクチンとワクチン未接種者は除くという心の声がいつも聞こえてくる。
ニュージーランドではレイバーが安定多数与党となったおかげて誰もこの政党の政治を止めることができなくなり、国民を馬鹿にしたような大臣が雑な説明で方針を決めていくという大変な独裁国家になり果ててしまった。
日本は自民党の独裁といわれてはいるが、内閣不信任案が提出できる、リコールができるといったような今の政府を力づくで止める仕組みはそれなりに整っている(実行するかは別の話だ)が、ニュージーランドではそのような制度は無いらしく、一度政府が決まってしまえば次の選挙を待つしかない。
単に私が不勉強で知らない可能性もあるが、私が知らなければ大多数の国民も知らないだろうというくらいにこの国の教育水準は低い。
ニュージーランドが今たくらんでいるのは、効率的なワクチン在庫の処理を可能にするワクチンの義務化だ。
ニュージーランドの実情を知らない人はジャシンダ・アーダーンがロックダウンをやったことによってコロナフリーの国が実現したのではないかと思うかもしれないが、この厳しい国境管理によって適宜変異種を輸入できる国になった、というのが正しい理解だ。
なんだかんだで世界を騒がせるデルタ株やオミクロン株も国境管理が厳しいこの国でなぜか発見されているが、管理が厳しいだけで品質が高いわけでもないので大して不思議ではない。
国境管理にしてもオーストラリアとの間で突然タスマンバブルをするなどしたこともあるので管理体制もがばがばだ。
最近ニュージーランドでは国境開放のスケジュールが早まり、これによって懲りない人々がさすがはジャシンダ・アーダーンだと拍手喝采だ。
当初7月といっていたのは、コロナウィルスに対する飲み薬が出来上がり、大して恐れるものでもなくなることに歩調を合わせているのかと思ったのだが、そんなことは全くなく、おそらくワクチン義務化のめどが立ったので国境をとっとと開放してさらにコロナウィルスを蔓延させることにしたのだろうと考えてしまうのは私はこの国の今の政府を全く信用していないからだ。
これを裏付けるかのように政府ではワクチン義務化についてアナウンスを待つのみになっているという記事がある。
国会内でいったいどのような議論が行われたのかはわからないが、反ワクチン抗議デモを徹底的に無視したうえに「私は彼らが国民の多数意見だとは思っていない!どうせQ何とかいうのに感化された奴らだろ!」といって一切話を聴くことなく警察を動員して排除してしまった今の政府を見れば結局もう野党には与党を止めることなどできないのだからどうしようもないのだという感じになったのだろう。
ニュージーランドの反ワクチンでもは日本でも報道され、120人が逮捕されたという記事もある。
ジャシンダ・アーダーンはデモ参加者が国民の大半を代表していないということを言って排除したが、彼女にとって民主主義というのは結局51%の賛成を獲得するゲームでしかなく、議論などというものは全く意味がないという認識のようだ。
大多数の意見から少数の意見までを取りまとめ、その妥協案として一つのアイデアをひねり出していくというのが議会政治というものかと思っていたのだが、彼女にとって少数意見は排除するものでしかないようだ。
ニュージーランドのコロナについて積極的に報道されるものと何が何でも報道されないものがあることは気づいている人はいるだろうか。
ニュージーランドが積極的に報道されるものには、感染者数、死者数、入院患者数だ。毎日おびただしい数の人が感染し、入院し、死んでいくということはやたらと報道する。
20代の人が死んだ。10代の人が死んだ、ということも積極的に報道する。
反ワクチンの人が感染して重症化したときは写真付きで報道する。
一方で徹底的に報道しないものは、たとえばデルタ株やオミクロン株がなんで入り込んだのかの調査記事だ。ニュージーランドはこれらの変異種はいつの間にかいたことになっている。
そして重症化しやすい人々の特徴、年齢、既往歴、肥満率、持病などだ。
日本では高齢者や持病を持っている人が重症化しやすいという話は流れている(ちなみにこれはどんな病気でも変わらないが)ため、日本の報道はニュージーランドよりもはるかに正直だ。
特に私が感心したのはブースター接種の限界についての報道だ。
日本ではブースター接種は回数を繰り返しても期待したほどの効果にならないという報道がされているし、ワクチンの効果があったというためにはどのくらいの量の抗体が体内に作られるべきかの数字もまだないことも報道されている。
つまり、ワクチン接種の意味があるのかどうかというのは今後よりはっきりしていくことが期待されるうえに、経口薬の開発も進んでいるニュースも頻繁に目にする。
塩野義製薬などの国内メーカーがやっているからこそなのかもしれないが、国内でコロナに関する薬品を一切生産しないニュージーランドはひたすらファイザーを推している。
私はワクチンがあることには一切反対していないが、ワクチンの効果は重症化予防であって感染予防ではない点から、打つことを義務付ける意味はそれほどない。
オミクロン株が毎日2万人を超える新規感染者を出していたが、この新規感染者が軒並みワクチン未接種者であるならばワクチンの効果も信じようがあるがこの内訳も徹底的に報道しない権利を行使されているためにわからない。
ニュージーランドの感染者数は50万人弱となっているが、この中のいったいどれだけがワクチン接種をしており、ブースター接種まで済んでおり、そして未接種なのかはわからない。
年齢も性別も健康状態もわからない。
探せばあるのかもしれない、政府は情報隠ぺいしたといわれたくないだろうからどこかにはあるのだろうが、恐ろしく見つけにくいところにひっそりとある可能性はあるが、普通に考えればそれなりの数がワクチン接種者であることだろう。なぜならこの国では90%を超える人々がワクチン接種をしているからだ。
ニュージーランドは今後出てくるであろう新たな変異種に向けてもワクチンを義務化したい、ということを言っているのだが、なぜここまでワクチンにこだわるのか、製薬会社との癒着を勘繰られても仕方がないくらいにワクチンにこだわり、ワクチンに有利になる報道ばかり積極的で不利になることには一切知らんぷりを決め込んでいる。
私はウェリントンにいた反ワクチン派の人々の思想の根源はよくわからない。
Qアノンの様に陰謀論に染まり切った人かもしれないし、そもそもワクチンの効果に懐疑的な人かもしれないし、政府から誠実な説明を欲している人かもしれない。
だが一貫しているのは「こんな状況で体内に薬物を直接注入するのは嫌だ」ということだ。
何度も言うが、ワクチンは感染を押さえない。感染する人はする。私の身の周りでもワクチン接種したのに感染した人は何人もいる。感染するかどうかはワクチンを接種したかどうかではない。
政府やメディアははいい加減にこのワクチンの正体に対して誠実に報道すべきだ。
ワクチンを打てば体内に抗体が生成されることは実際の治験データなどから確認できるためにそこは否定しても仕方がないし、ワクチンを打てば政府にコントロールされるロボットになってしまうというような与太話を信じることもない。
そうではなく、ワクチンさえ打てば安心・安全だ、と言っているのは嘘だろうということだ。
最初に紹介した記事の中で、ジャシンダ・アーダーンは、国としてワクチンを義務化するかどうかはわからないが航空会社がすでに搭乗するためにワクチン接種を求めてるのだから海外からくる人はみなワクチンを打っているだろうということを言っていたのだが、あと数か月で薬が世に出てもそれを言うのだろうか?
ニュージーランドはワクチン以外のオプションが今開発されていることをどの程度知っているのだろうか?
そういうわけでニュージーランドに来ることはお勧めしない。
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