ニュージーランドの信号が黄色になった
ニュージーランドではかねてよりオミクロン株の大流行が起きており、死んでしまう人も次々に出てくるようになった。
デルタ株までは感染者数がそもそも少ないためにごまかせていたが、もはやワクチンを打つことの意味が何なのかさっぱりわからなくなってしまったのだが、相変わらずあなたの近くにいる人の安全を守ろうというよくわからないスローガンは掲げられている。
先日のルール変更でワクチンパスの義務が廃止されたが感染者は減っており、ワクチン接種やこれまでのワクチンパスの有無による国民の分断政策が一体何だったのかもはや誰もわからなくなってしまった。
感染を抑えるためにワクチンを打ち、行動追跡アプリを使用し、ワクチンパスを提示して店に入ってサービスを受ける、ということを言っていたが、これらのすべてが行われていてもオミクロンの猛威は止まらなかったからだ。
ニュージーランドは実は肥満大国でもあるし、貧富の良さが激しいために貧困層の悲惨な生活も現在進行形で放置されている。こういった人々が多ければ多いほど持病を持つ人の率も上がるだろうし、日常的な病院に対する抵抗力も低い可能性は高そうだ。
そのためワクチンを打とうが打つまいが感染する人はする、という状況になった。
ニュージーランドはもはやコロナの感染者についてはどうでもよくなり、今後はいかに国境開放を国民に与える自由を最低限に抑えながら遂行するかがトピックなのではないかと思っている。
そんな今日、信号システム(笑)が赤から黄色に変わった。
個人的には「まだやってたんだこれ」という印象しかない。というのも、赤は赤になるたびにルールが変わり、黄色も黄色になるたびにルールが変わるからだ。
信号機になぞらえたこのシステムたが、色が変わるたびにルールが変わる信号などというのは聞いたことがない。
伝染病対策について3つの段階で事前に決めたルールが遂行できると考えてしまうあたりに、極左ともいうべきジャシンダ・アーダーンの本質が見え隠れするが、信号システムなんかとっととやめて、毎回国民に与える自由の種類とレベルはこれですよとアナウンスしていればいいのではないだろうか。
今晩から突入する黄色は、今赤になる前に人々が経験した黄色とは全く違う。
ところで、なぜ今になって急に国境開放だのワクチンパスの義務化撤廃だのとしているかといえば、支持率確保のためだ。
国民はこれまでジャシンダ・アーダーンに取り上げられていた自由を彼女から軽くいじられたうえで返されたら支持すると思っているあたりが彼女のお花畑ぶりを表している。
よく考えてほしいんだが、泥棒に盗まれたものを泥棒が自ら返しに来たとして、その泥棒をこれまで以上に好きになるだろうか?普通に警察に通報して裁きを受けて来いというだろう。
これまでさんざん暴力を振るってきた人がある日急にもう暴力を振るわないといってどれだけ信じることができるだろうか?
そして今回の黄色信号も、わざわざヘラルドが解説記事を書かなくてはならない程度によくわからないルールになっているようだ。
ちなみにワクチンパスの義務が解除されたと単に町からはQRコードが一斉に消えてしまった。
このことから容易に人々が今のワクチン対策に納得していないか、というよりももはや憎悪の念を燃やしているといってもいいかもしれないくらいに嫌がられているのが分かろうというものだ。
ニュージーランドはこのように朝令暮改を繰り返す独裁国家であるがゆえに国民も割とルールを守るという意識が低く、運転していると危険運転をしているクラ馬がそこいらじゅうに見える。
整備不良の車はその不良度合いがすさまじく、エンジンをかけてアクセルを踏んでいるだけなのになぜか横に滑っていく車も頻繁に見かける。
これは実はニュージーランドでは車検(WoFという)を行わないとナンバープレートが失効するが、だからといって運転してはならないというルールはどうやらないからだ。
この状態の車は事故を起こした時に保険などの保証を一切受けることができなくなるというだけだが、そもそも貧困層は払う金などないので別にどうでもいいのかもしれないそのくらいにはこの国の交通事情は酷い。
ジャシンダ・アーダーンはなぜか電気自動車を買うときにはたんまりと助成金を出すがこの助成金は富裕層しか受け取れないことになっている。貧困層には壊れかけのガソリン車を買うのが精いっぱいだからだ。
そんなことをしないでむしろ貧困層に電気自動車をカーシェアなどの形で提供するなどすればいいのにと思うが、そもそも運転が荒すぎて安心して貸すこともできない。
いずれにせよこのような国なので政府が朝令暮改でルールを決めたとしてもあまり気にされないというのが現実でもある。
そういうわけでニュージーランドに来ることはお勧めしない。
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