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FP&Aという役割
最近FP&Aの役割が重要であるという話を聞いている。そこでFP&Aというものがどのような役割か自分の中で一旦整理してみた。
FP&AはFinancial Planning & Analysisの略であり、業務管理および財務計画の立案、財務データの分析を行う職種またはその業務である。
数値での分析はどの会社でもしているだろう。私は、経理が事業と連携する役割と考えている。役割としては
財務数値とKPI等の数値を連携させた情報
在庫(売上を作るためのリソース)の情報
在庫の調達状況
などの提供が事業部に対して貢献できる。
営業部でも当然数値は見ている。しかし、財務数値については、完全に連携できていることは少ないし、その機会は月次などではないだろうか。そのため、毎日活動している営業と財務数値の連携を図る役割を持つのがFP&Aである。
FP&Aの目標は当然会社の予算達成であり、その予算達成のために事業部に必要な情報を提供し、その予算達成に向けたアクションを取れるように調整していく。KPIやコンバージョンなどと財務数値を関連させて情報を提供することはできる。逆に、営業の業績によっては、予算を調整し、予算達成に向けて追加の投資を行う意思決定に関する情報も提供する。
これらの情報を提供する上で重要なのが、事業側のビジネスパートナーになる気持ちであろう。情報を提供できても価値を感じてもらえなければ意味がない。
価値を感じてもらうために情報を提供し続け、役に立つ機会を増やしていき、将来的には相談してもらえるような関係構築が必要である。
それを突き進めるためにも経営でその役割重要性やその部署の存在を宣言し、認め、社内で活躍できるような環境やその活躍に期待するように活用していくことが需要である。
まとめ
FP&Aが巷で言われているが、役割は従来からあったものであるとは思うが、過去数値を締めているだけと言われる経理が事業側に貢献できる役割であると考える。貢献できるようになるためにも事業を理解し、必要な情報を提供し続け、信頼を得ることが必要である。
財務数値は確かに過去のものだが、KPIと結びつけることで改善や調整の機会を作ることできるし、将来予測は当然過去の数値を利用する。
決算はしなければならないのだから、せっかくであればその財務数値を活用できるようにしていこう。