レトロ機械の県、山口
先日、山口県に行った。古い友人が住んでいるので会いに行ったのだ。
山口県といえば何を思い浮かべるだろうか。下関のフグや鍾乳洞、酒好きなら獺祭。オタクなら庵野秀明監督の故郷であることなどが思い浮かぶのではないだろうか。
その辺もあるが、俺にとってはレトロな機械がゴロゴロ残ってる変な県というのが山口県の印象だ。
そういうわけなので山口の友人と合流して、そういうスポットを巡ってきた。
長沢ガーデン
長沢ガーデンというところがある。一応はレストランがメインになるのだろうか。温泉や宿も備えているドライブインだ。
ここで一泊した。宿としてはお世辞にも綺麗とはいえないが、とにかく安い。
館内は昭和の趣が残っていて、バリバリ平成生まれの俺にとっては歩き回るだけでもかなり楽しい。かれこれ3回くらい宿泊している。
そして長沢ガーデンといえばこれだ。
うどんの自販機だ。レトロ自販機としては有名な方で、九州ではすでに絶滅している。九州から一番近いこのタイプのうどんの自販機はこの長沢ガーデンのものになる。
こんな感じで出てくる。具は麺の下にある。1杯350円でわりと美味しい。
こういう温かい食べ物がヌッと出てくる自販機、復活して欲しいな。ニチレイの冷凍食品自販機も消えちゃったしな。
モノハウス
長沢ガーデンで一泊した後、さらに東へ向かう。なんか、すごい店があるという話を聞いていたので。
これがそのすごい店、モノハウスだ。山道を進んでいると急に原色だらけの建物が見えてくるのでビビる。ここはすごかった。看板にもスゴイと書いてあるが、嘘ではない。
トラック関係の雑貨を扱っていたり、軽食が食べられたり、さらにはリサイクルショップを兼ねていたりする店で、トラック野郎の憩いの場なのだろうがそんな説明では全然足りない。
上の写真で店先にクレーンゲームのマシンが並んでいるのが見えると思う。もうこの時点ですごい。
つい景品部分を隠すようにトリミングしてしまったが、「DVD」と「18才未満遊戯禁止」という文字から連想できるそれが下に山積みになっている。
「子供が店の前通ったらどうするんだよ!」と思われるかもしれないが、子供は大人が連れて行かない限りここには来られないだろう。そういう場所にある。
さらには店内もすごい。
こんな感じでめちゃめちゃすごい。レトロエレメカが一日中遊べるくらいある。
スマートボールを遊んでみたら賞品のカプセルを獲得できた。カプセルの中にはポイントが書かれた紙が入っていて、集めるとポイント相応の景品と交換してもらうことができる仕組みになっている。景品のラインナップもまあ凄かった。
モノハウス、かなり楽しいところだった。危なかった、無限に遊ぶところだった。興味がある人は絶対に子連れでは行かないで。
欽明館自動販売機コーナー
モノハウスからさらに東へ東へ行くと、やけに広い自販機コーナーがある。そこのラインナップが大変熱い。
レトロ自販機がドッサドサ。未開のジャングルを探検していて恐竜が見つかったらこんな気分なんだろうな。
「仲よくしてネ」が誰へ向けたどういうメッセージなのかはわからないが、良い味は出している。
同型のうどん自販機でも補充しているのは所有している施設なので、長沢とココとでは全然違うはずだ。食べ比べても良いかもしれない。
でもせっかくなのでラーメンにした。特別に美味いわけではないが、近くにあったら夜中に腹減った時に食べに行きたいちょうど良さだった。
と、このように山口県はレトロな機械が異常な数現役で動いている変な県なのだ。自販機だけでなく、何気なく眺めていた風景の中でもレトロな車を多く見かけた気がした。きっと探せばまだ何か残っている気がする。
また行こう。特にモノハウス。