グリッドマン面白い。すごい。
今期アニメ、とりあえず二本見ている。ジョジョ5部とSSSS.グリッドマンの二本だ。グリッドマンの話をする。
SSSS.グリッドマン、超面白い。平成初期の特撮ヒーロー番組、電光超人グリッドマンを今風にかなりアレンジしたアニメだ。世界観やストーリーは毎回ワクワクするしグリッドマンのアクションはめちゃめちゃかっこいい。出てくるキャラクターもみんな魅力的、特に女の子キャラがみんな可愛い。SSSS.グリッドマン、見て。
で、このSSSS.グリッドマンの原作の電光超人グリッドマン。子供の頃見てたような気もするけど、ほとんど記憶にない。アマゾンプライムビデオにあるので軽い気持ちで見はじめたら、めっちゃめちゃ面白い。やべえ。
製作はあのウルトラマンの円谷プロだ。グリッドマン もウルトラマンみたいな感じで毎回出てくる怪獣と戦う。だがウルトラマンとはかなり毛色が違う作品だ。グリッドマンはコンピューターの世界で戦うヒーローなのだ。
なぜグリッドマンはコンピューターの世界で戦うのか、そりゃ怪獣がコンピューターの世界に現れるからだ。
怪獣は二人の悪役の手によってコンピューターの世界へ送り込まれ、悪さをする。怪獣が入って暴れたコンピューターは狂い、現実世界に影響を及ぼすのだ。この悪役二人がめちゃめちゃに良いキャラなんだ。なんならグリッドマンよりキャラが立っている。
悪役の一人は武史。根暗なコンピューターオタクだ。もう一人は魔王カーンデジファーといって、魔王だ。魔王のくせに武史のコンピューターに住んでいる。
武史は外でなんか嫌なことがあるとコンピューターを使った復讐の計画をたて、怪獣をデザインする。魔王カーンデジファーは武史がデザインした怪獣になんか電子的な命を与えてコンピューターの世界で暴れさせる。武史は憂さ晴らしできるし、カーンデジファーは人間を攻撃できるしウィンウィンの関係なのだ。
カーンデジファーは人間の世界には疎い(ここが可愛い)ので作戦はほとんど武史がたてる。カーンデジファーは武史の作戦を大抵ベタ褒めして、怪獣になんか電子的な命を与えてくれる。この武史の作戦がめちゃめちゃ回りくどい。最高。例を挙げよう。
電話通信を管理するコンピューターを襲い、電話を遮断する。
流通を管理する施設のコンピューターを襲い、あらゆる流通を止める。
町中に殺人音楽を流す。(なんか楽器屋でムカついたので)
電子マネーの残高を狂わせ全員残高を10万円にした後、電子マネーを使い切った時のレジがなんか爆弾になるようにする。(なんか金にムカついたので)
なんかコンピューターを使ってミイラを生き返らせる。
コンピューター制御の重機を狂わせて発掘中の恐竜の化石を破壊しようとする。(なんか化石にムカついたので)
などだ。一見「いくらコンピューターを狂わせてもそれは無理やろ」と言いたくなるようなことも起こるが、コンピューターの世界で怪獣が暴れてるんだぞ。そんな常識は通用しない。
町は大混乱。武史とカーンデジファー喜ぶ。
そこへ主人公はグリッドマンと合体してコンピューターの世界へ行き、怪獣をやっつける。一件落着。というのがお約束の流れだ。
もちろん特撮ヒーロー的な面白さ、かっこよさもバッチリなのだが、電光超人グリッドマンはなんというか、ドラえもん的な面白さがある。悪役二人の関係性がほとんどのび太とドラえもんなんだよ。
SSSS.グリッドマンはこの電光超人グリッドマンを見ていなくても(今のところ)十分に楽しめる。よくある「元ネタを知ってたらニヤニヤできる」程度の関係だ。
だがその「元ネタニヤニヤ度」がものすごい。本当にすごい。SSSS.の意味深なセリフやちょっとした小道具が電光超人の方を見ていると「これかー!!!!」ってなることがめちゃめちゃある。他にもSSSS.のあらゆるところに電光超人の要素が散りばめられているし、物語や世界観を読み解くヒントにもなるだろう。
SSSS.グリッドマンと一緒に楽しんでみてはどうだろうか、電光超人グリッドマン。本当にめちゃめちゃ面白いぜ。