【ウォーハンマーRPG】2版→4版コンバートの考え方
2024年12月11日更新
※独断と偏見で書いた2版→4版コンバートの指標や考え方をまとめました。他に思いついたら随時追記します。
データ面
・データはホビージャパンから無料配布されているコンバート用資料に基づいて変換していく(同名の異能、技能、呪文は4版のものを使用)。一部技能は名前が変わっていたり、異能になっていたりしているので要注意。
・ネームドのクリーチャーだけ特別感を出すために能力値をロール(ルールブックの数値から-10してから2d10を足す)したり、クリーチャー特徴を足してもいいかも。ルールブックにもサラッと書かれています(p.314「ランダム性のあるクリーチャーと特別仕様のPC種族」)が、システムのリードデザイナー、Andrew Law氏のブログでも紹介されています。
・攻撃回数が2回以上あるクリーチャーやNPCには《連続攻撃》の異能や、優位を消費してフリー攻撃ができるクリーチャー特徴を与えるか検討する。
・鎧は本の記述どおりに使用するか、装備している種類に応じて鎧X(レザー、チェイン、プレート)のクリーチャー特徴に変更する。本からそのまま使用する場合、命中部位によってダメージが変わる。GMの仕事が増えてしまうが、その代わりPCから見てフェア度は上がるだろう。鎧Xで運用する場合、GM側の戦闘管理が楽になる。しかし、特定の部位に鎧を着けていない一部敵が結果的に固くなり、それに比べたらPCは若干不利になる。筆者は1戦闘の単位ではおおむね無視できるレベルだと思っているので、ネームド以外は鎧Xに置き換える方針をとっています。
・高品質の武器にはランダムで特質を1つ追加するか、高精度1を追加する。
・ディーモンには全員、悪魔的X+と堕落のクリーチャー特徴を追加する。ルールブック記載のディーモンがみんなそうだから、というのが根拠。だが「呪われし道」キャンペーンでもそうでない奴がちらほらいたのでここはフレキシブルにやって良いかもしれない。
シナリオの記載面
・元シナリオが2版ならば、貨幣価値は本の記載から1/10にする(片手用武器の価格差が根拠)。この変更はほぼマストで、優先度が高い。とはいえ、2版のシナリオでシリング以下の貨幣が言及されることはかなり少ないはずなので、クラウン(GC)をシリングに読み替える雑変換で全然いけるかも…。
1クラウン⇒2シリング
1シリング⇒1~2ペニー
…と読み替える。
・「狂気点」はすべて「堕落点」と読み替える。難易度を緩和させたいなら堕落の影響テストを挟む。
・運命点を得る場面は、代わりにプレイヤーに運命点か執念点どちらか1つを選ばせて、それを与える。
・魔力点に関する記述は全無視でいい気がする
・基本ルールブックの優位の場合、優位を消費して追加行動できるクリーチャー特徴が思うほど活躍しない。この特徴の出番を増やしたいならば「武器を掲げよ!」収録のグループ優位ルールを採用するか、そのクリーチャーに「帝立動物園」収録の”戦慄”のクリーチャー特徴の追加を検討する。