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花粉症対策を治療と予防食から考える

花粉が大量飛散するこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。

花粉症になるとくしゃみ、鼻水、目のかゆみが辛く、症状が強いと日常生活もままならなくなると思います。

スギ花粉症は、なんと国民の3割が罹患しているとも言われています。

今回は
①花粉症患者が増えている原因
②花粉症のメカニズムと治療法
③花粉症対策となる栄養素

についてまとめました。


①花粉症患者が増えている原因

最近、皆様自身、また皆様の周りにも花粉症の人って増えていると思います。
実際、近年花粉症の有病率は増加傾向にあります。

花粉症患者が増えている原因をいくつかの点から考えてみます。

1.飛散する花粉の量が増えている影響

花粉を飛散させるもとの樹である「スギ」ですが、植えてから10数年経つと雄花ができ始め、本格的に花粉が生産されるのは25-30年経ってからと言われています。
戦後、先人たちが植えてきたスギの人工林が、成長して30年を超える樹々が増えた今現在、花粉を飛散させる樹が大量に日本に存在しているようです。

2.食生活の欧米化による影響

欧米では昔からアレルギー性の疾患が多く報告されていたのに対し、日本では1970年代前半から急に報告が増えてきました。
その頃の日本はというと、食生活の欧米化が進み、高たんぱく・高カロリーの食事加工食品による食品添加物の摂取増加が進んできました。

実は免疫細胞の50-70%は腸に存在していると言われています。
そのため、偏った食生活を続けていることにより、腸内環境が乱れ、強い免疫反応を引き起こしてしまう可能性があるのです。


②花粉症のメカニズムと治療法

1.花粉症のメカニズム

花粉症の症状が発生するメカニズムを理解してみましょう。

まず、花粉が体内に入ってくると、体内の免疫システムによって「花粉=異物=敵」だとみなされ、その敵に対抗するための抗体(IgE抗体)がつくられる。

抗体(IgE抗体)は、花粉に接触するたびにつくられ少しずつ体内に蓄積していきます。蓄積量があるレベルに達すると、次に花粉が入ってきたときに、アレルギー反応を起こすヒスタミンなどの化学物質が分泌されます。
そのヒスタミンの刺激によりくしゃみや鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状を起こすのです。

去年までは全然大丈夫だったのに、急に花粉症になった人って多いと思います。
それは、蓄積されたIgE抗体一定量に達してしまったから起きているものだと思われます。

2.花粉症の治療法

花粉症の治療は大きく分けると2種類に分けられます。

対処療法(症状を抑える治療)
鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどの、症状を抑えるための治療です。

根治療法(根本の免疫に対する治療)
花粉症の症状を引き起こす根本となる免疫機能の改善をはかる治療です。

それぞれの治療のメリット・デメリットは割愛しますが、状況に応じた治療を選択しましょう。

症状が辛い人は、まずは耳鼻咽喉科、内科、眼科を受診しましょう。


③花粉症対策となる栄養素

先程、食生活の乱れが強い免疫反応を引き起こすとお伝えしましたが、花粉症対策におすすめの栄養素を紹介します。

n-3系多価不飽和脂肪酸(EPA・DHA)

【効果】血管の炎症抑制作用
【食品】さば、いわし、まぐろ etc

亜鉛

【効果】免疫機能向上、ビタミンA(粘膜を保護)を体内にとどめる
【食品】牡蠣、レバー、高野豆腐、牛もも肉 etc

ビタミンB6

【効果】タンパク質・脂肪の代謝、免疫機能向上
【食品】赤身肉、ヒレ肉、ささみ、バナナ、パプリカ、玄米 etc

ビタミンC

【効果】皮膚や粘膜の維持、抗酸化作用
【食品】赤・黄ピーマン、ブロッコリー、キウイ etc

ビタミンA

【効果】皮膚や粘膜の保護、免疫機能向上
【食品】レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草、卵黄

これを見てたくさん食べなきゃなと思うよりは、日々の食事を偏りすぎずに、あまりこれは食べていないなという食材を少し取り入れて見ると良いかもしれません。

また、マルチビタミンなどのサプリメントもありますので、そちらもおすすめです!


おわりに

今回は花粉症について取り上げてきました。
今回挙げた治療や栄養素以外にも、

・喫煙
・ストレス
・睡眠不足

このような要素は免疫機能を低下させ、花粉症などのアレルギー症状を強める誘引となります。

しっかりと対策をとり、花粉症シーズンを乗り切りましょう!




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