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”宇田荻邨展”と”木村セツ展”

5月11日に”宇田荻邨展”、18日に”木村セツ展”に行ってきました。コロナの制限が解除されたせいか、あちこちで展覧会が再開されてきました。

三重県立美術館は今年9月で40周年を迎えるということで、それを記念していろいろな企画展が予定されています。その第1弾がこの”宇田荻邨展”です。招待券をもらったのでさっそく行ってきました。(もらわなくても行ったと思うけど…)

〈チラシ表面〉
〈チラシ裏面〉

正直宇田荻邨さん、存じ上げず。三重県松阪市生まれの日本画家だそうです。確かに、小学校時代からすでにお上手でした。その縁で松阪第一小学校や松阪市所蔵のものも何点かありました。

二曲一隻(「曲」は曲がった面の数、屏風が1個の時は、一隻)

初期の作品には、上記タイプの屏風が多い様に思いました。「夜の一力」(チラシ裏面左上)など暗い絵をわざわざなぜ屏風に?暗い日本家屋にこれを置いたら、さらに闇が深くなるよね〜。部屋には飾らない屏風なのかな?やっぱり明るい配色の日本画が好みです。

絵を見るとき、この絵を自分の家に飾るとしたら、欲しいかどうかをつい考えてしまう私は、「飛香舎(藤壺)」(チラシ表面)がいいかな〜。

展覧会を見た時のささやかなお楽しみ、ミュージアムショップへ。でもお目当てのこの「飛香舎(藤壺)」の絵葉書はありませんでした。展覧会あるあるです。版権等の問題でしょうか?

ちなみに40周年記念企画展が続きます。

・いわさきちひろ展     7月16日(土)〜8月28日(日)
・岡田米山人と半江展    9月23日(金・祝)〜11月6日(日)
・西洋美術へのまなざし   11月19日(土)〜12月11日(日)

津駅から歩いて10分程度ですので、これをきっかけにぜひ三重県にお越しくださいませ😊


さて、「木村セツ展」は新聞の広告で知り、開催期間が今週末ということできのう慌てて行ってきました。木村セツさんというお名前は忘れていましたが、テレビで確か「おばあちゃんがすごいちぎり絵を作ってる!」図を見た記憶がありました。詳しいことは知らんけど、まぁとにかく一度見てみたかった。

津からバスと電車(どちらも久しぶり〜)を乗り継いで、春日井市まで約2時間半。遠かった…。10時半くらいに着いたのですが、平日にもかかわらず既にお客さんがたくさんいました。90%が女性、しかも60歳以上(たぶん😂)。


〈チラシ表面〉

美術館でもないし、入場料300円!なので作品数は少ないのかなと思っていたら、かなりの数で驚きました。90歳からはじめて現在93歳。で、この数。ううう〜ん。すごすぎる。
ハガキサイズの小さい作品なのですが、その緻密さに見入ってしまいます。1週間に1作品くらいの勢いで作成されているのではないでしょうか。熱中すると夜中の1時くらいまでされているそうです。


〈チラシ裏面〉

題材が食べ物が圧倒的に多いのも、身近でいいですよね。ツヤを出したいところには、文字列の部分を当ててみたり、質感を出すためにあえてちぎらずに1枚をベタ張りしたり、工夫も素晴らしい。きっと生活の中で今度はこれを作ろうと、どんどん制作意欲が湧いてくるんでしょうね。
私の一番のお気に入りは、「ポテトチップス」です。遊び心があって、とても楽しい作品です。こんな90代になれるかなぁ。

見ている人達は、セツさんに勇気をもらいたくて来たんだろうと思います。往復5時間、滞在時間30分でしたが、本当に行ってよかったです😊 おすすめです。どこかでまた開催されたら、また行きたいなぁ。

お楽しみミュージアムショップ(というほどの規模ではありませんが)、ほしい絵葉書は品切れでありませんでした。もうちょっと絵葉書にバリエーションがあればよかったなぁ。

ちなみに「新聞ちぎり絵のつくりかた」(中日新聞社)をもらいました。なるほどね〜。おもしろそうだけど、たぶんやらないだろうな…。

ではまた👋

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