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「投票に行こう」はなぜムカつくのか【投票について①】

「投票に行こう」

この言葉を目にするたび、なんだかイラッとしてしまう。

いったいどうしてだろうか?


投票に行こうはなぜムカつくのか


彼らは顔をしかめて言う。

なぜ投票に行かないのか、と。

だが僕にはむしろ、なぜ投票に行くかのほうが疑問である。

どう考えても投票に行くのは合理的ではないからだ。


もしもこのような主張をSNSに書き込めば、すぐさま罵詈雑言の嵐に見舞われるだろう。

いや、今この記事を読んでいる人の中に不快感を覚える人がいても不思議ではない。


ところがこの考えは経済学者のコンセンサスである。

もっと言うなら、一定以上の論理性を持つ人間であれば誰もが投票の不合理性には気づく。

(気づいたうえで投票する人も中にはいるが)


念のため言っておくと、僕は投票率自体は上がったほうがいいと考えている。

しかしあくまで合理性という観点から見れば、投票に行くことは極めて不自然な行動なのだ。


投票に行くことが不合理である理由


世間では"投票に行くべき理由"としてさまざまなものが挙げられている。

だがそれらを反駁するには、ただひとつの理由さえあればいい。

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