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「嫌い」を「苦手」に置き換えるのは良いことなのか?
「嫌いという言葉は苦手という言葉に置き換えましょう」
「"嫌い"は子どもっぽく聞こえるため、"苦手"を使ったほうがいいですよ」
こんな教えをよく目にする。
なるほど確かに"嫌い"という言葉は否定的な感情がむき出しなため、他人に不快感を与えがちかもしれない。
とくに自分の好きなものを誰かに嫌いと言われた場合、不快感は極めて大きなものとなるだろう。
一方で"嫌い"を"苦手"に置き換えると、だいぶ印象はマイルドになる。
嫌いが感情を表す言葉であるのに対して、苦手は能力を表す言葉としての意味合いが強いからだ。
嫌いの対義語である"好き"と苦手の対義語である"得意"を比べれば、それが分かりやすいだろう。
また、嫌いという言葉には他責的なニュアンスが含まれるが、苦手という言葉には自責的なニュアンスが含まれる。
他責で不快になる人はいても、自責で不快になる人はそういない。
相手を不快にさせる表現は極力避けるべきという観点からすれば、この置き換えは良いことしかないように思える。
しかし別の観点から見ると、必ずしも良いことだけとは言えない。
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