現実世界でAボタンを連打する癖が治らない
小学生の頃、ドラクエをやっていてこんな事がよくあった。
村人「◯◯はうんたらかんたらで、その△△が~」
ポチポチポチポチ(Aボタン連打)
村人「~ということなのじゃ。もう一度最初から説明しようか?」
▶【はい】
【いいえ】
ポチポチポ……あっ!!
村人「◯◯はうんたらかんたらで、その△△が~」
人の性格というのは子供の頃からそう変わらないものだ。
大人になった今でもぼくはAボタンを連打する癖が治らない。
それも現実世界の会話で。
たとえば以下はちょっと前にあったコンビニでのやりとりである。
店員「ストローお付けしますか?」
ぼく「はい」
店員「スプーンお付けしますか?」
ぼく「はい」
店員「袋大丈夫ですか?」
ぼく「はい」
5秒ぐらいして誤りに気づいた。
だがぼくは途中で変更を言い出せない小心者だ。
結局かっぱえびせんとプッチンプリンとピルクルを手でそのまま持って帰ることにした。
このようにテキトーな返事をしてあとから困ってしまうパターンがぼくには多い。
といっても意図的に相手の話を無視しているワケではなく、気づいたら別のことを考えているのだ。
(これは子供の頃からそうで、教師の話を聞かず妄想世界にどっぷり入り込み、自分だけ何をやるのか分からなくなることがよくあった)
あるいは相手の話が聞き取れなかったとき、聞きとれた部分から話を推測して返答するパターンもある。
ぼくは耳がやや悪いため、何度も聞き返すのは申し訳なく感じるのだ。
(推測はおおむね当たるのだが、外れるとかなり気まずい空気が流れる)
数ヶ月前には、とある店で以下のようなやりとりもあった。
店員「〇〇って△△なんですよ 」
ぼく「あ~」
店員「▢▢は✕✕じゃないですか」
ぼく「はい」
店員「♭■$○!□:☆%×ですよね」
ぼく「そうですね」
店員「!&☆$%♭*▲※なんですけど、シバショーさんならどうしますか?」
・・・・・・やばい、途中からなんも聞いてなかった。
とりあえず何か答えねば!!
ぼく「そうですね」
店員「?」
ぼく「・・・・・・えぇっと」
(長考)
店員「???」
ぼく「・・・・・・すみません、何の話でしたっけ?」
店員「・・・・・・」(無表情)
3秒ほど時間が止まったあと、店員はドラクエに出てくる村人のように再び同じセリフを語り始めた。