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【税理士試験】短期合格者の受験体験記はなぜ参考にならないか

嘘です。
合格者の受験体験記は当然ながら大いに参考にするべきです。
なぜなら、実際に当人の合格という形で実証された「合格するための秘訣」が書いてあるからであり、覚えやすい理論の暗記方法や勉強スケジュールの立て方など、さすがに5科目合格まで到達した方々の非常に洗練されたノウハウが受験体験記には詰まっているわけです。

かくいう私も受験体験記をさんざん読み漁っています。仕事でヒマな時はだいたい受験ブログや記事をネットで調べてます。面白いですよね、受験体験記。

私も真似して一日の行動スケジュールなんか作ったりしてみるわけなんですけど、だいたい睡眠時間のところで行き詰まります。

短期合格者の睡眠時間は少ない(※私見です)
私は睡眠時間が比較的長いほうなので1日8時間くらい寝たいのですが、フルタイムで働きながら短期合格(だいたい5年以内をイメージしてます)した人で8時間ガッツリ寝てる人って全然見ませんね。まぁ私の感覚ですが。
社会人なんてただでさえ可処分時間が少ないじゃないですか。仕事以外にも家族やその他やむなき理由で勉強時間が削られることも少なくないでしょう。

それでも家族や周りの人の理解&協力を得られれば、たとえ子供がいてもある程度の勉強時間は確保できます。つまり家庭の事情なんかはまだ「なんとかなる」可能性があるわけです。ですが睡眠時間だけは違います。

適正な睡眠時間は人によって異なる
日中の思考力に悪影響を及ぼさない程度の適正な睡眠時間は人によって異なります。厚労省の調査によると、成人の場合、ほとんどの人の適正睡眠時間はおおよそ6~8時間の範囲に収まるようです。
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001151837.pdf
これは遺伝的なものであって、後天的な訓練で適正な睡眠時間を減らすことはできません。また、普段6時間未満の睡眠時間で生活している人であっても、休みの日は遅くまで寝ている人も多いでしょう。慢性的な睡眠不足を休みの日に解消しているというわけです。

結論:たくさん寝ましょう
つまり何が言いたいか。先述の通り私は8時間睡眠でようやく健康に暮らせるので、受験体験記で「睡眠時間は6時間でした」「7時間でした」なんて書いてあるだけで「は?無理やろ」となるのです。再現性が無いわけです。一般人とは異なった体質を持ってうまれた人の限界事例です。本来、他の人の参考となるべき受験体験記としては失格です。

というわけで、ただでさえ税理士試験は合格までに10年かかることも珍しくない試験ですので、1年でも早く合格したいのはみんな同じですが、それでも無理のない範囲で健康的な生活を心掛けていきたいですね。おやすみなさい。
(˘ω˘)スヤァ…