1回目の流産~手術、次の妊娠のコト


タイミングが合えば妊娠する。

妊娠したあと、無理さえしなければ順調に赤ちゃんは育つ。

あとは出産して、バタバタの子育てが始まる。

そう考えていました。


当時私たちにはすでに子供がいたから、それが当たり前だと思っていたのです。


だけど、妊娠はゴールではありませんでした。


私たち夫婦が直面した「習慣性流産」について、自分なりの言葉で1つ1つ綴っていければと思います。


■やった!妊娠した!

学生の頃から生理痛が重いタイプだったので、基礎体温は毎日つけていました。

低体温期は36.0~36.3度くらい。高体温期には36.5~36.7度くらいになることが多かったです。


「もう1人欲しいね」


夫婦で意見が一致したのは、下の子が1歳になった誕生日でした。

それで、その月は避妊しないことに。妊娠が分かったのは翌月のことです。

規則正しかった生理が予定日になっても来なかったので、生理予定日の翌日フライング検査で陽性を確認しました。


嬉しくなって近所のクリニックに電話したら、「まだ早すぎるから予定日の1週間を過ぎてから来てください」との返事。

カレンダーに〇をつけ、その日をワクワクドキドキしながら待ちました。


■産婦人科で「妊娠5w」と診断される

生理予定日から1週間後、私は産婦人科へ向かいました。

診察台に座り足を広げ、まだまだなんの代わり映えもない自分のお腹を見ながら、「これからどんどん大きくなるんだよなぁ。マタニティ服、どこにしまったっけ?」なんて考えていました。

エコーで映し出されたのは、黒くて長細い袋。赤ちゃんが育つ袋、「胎嚢(たいのう)」でした。

そして、胎嚢の中には白くて小さい丸が。これが赤ちゃんに成長していくのだと、先生から説明がありました。


一瞬、沈黙がありました。


もう一度エコーを見て、先生は呟きました。

「ちょっと形が怪しいかな」


形が怪しい?
何の?
私の?
それとも赤ちゃんの?


頭の中は質問でいっぱいでしたが、「胎嚢がいびつだ」なんて言われたのは初めて。質問もまとまりません。


そんな私の様子はお構いなしに、淡々と先生はこういいました。


「どうなるかわかんないな。」
「でも念のため、お薬出しておくね。」
「1日3回飲んでね。はい、じゃあまた2週間後にでも来て。」


人気のある産婦人科を選んだのがいけなかったのでしょうか。

待合室には人がいっぱい。先生にも、スタッフの雰囲気にも、明らかに余裕はありません。質問できるような雰囲気ではありませんでした。

そして結局何も質問できないまま、診察室を後に…。


でも私は、わずかこの3日後にあの時色々聞いておけばよかった…と後悔することになるのです。

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