令和6年 宅建 合格体験記

令和6年 宅建試験を初受験しました。 自己採点 38 で 何事もなければギリギリ合格です。約半年間の学習を通して気づいたことを書いておきます。

2025年の宅建試験にチャレンジされるかたへの参考になればと思い記事を作成しました。

簡単に自己紹介

経歴:偏差値50前後、私立4大の外国語学部卒。ごりごり文系。

⇒中高とクラスで半分より上くらいの順位をいつもさまよっていた、勉強センスはないけど物量でカバーするタイプ。

仕事:「マンション/戸建て」の広告集客を支援する代理店に営業として5年、スタッフとして4年勤務

⇒専門知識はないものの、業界へのアレルギーはなく、むしろ興味関心は強いタイプ

受験のきっかけ

不動産業界の事業会社に今年転職。管理職への転換要件に資格の有無があったため受験しました。

勉強開始時期について

開始日5月10日。GW明けから。

週の平均勉強時間について

<5月~8月>
平日:平均2時間(通勤時間 40分、机学習80分)x 3日~5日
休日:平均2時間~(机学習 120分~)x 3日~5日
<9月~10月>
平日:平均3時間(通勤時間 40分、机学習80分)x 3日~5日
休日:平均4時間~(机学習 120分~)x 3日~5日
※9月からは焦りと不安で自然と勉強時間がのびました。

使った教材

・参考書
    ∟わかってうかる宅建(テキスト・4択問題集)
    ∟東京JOEさんのPDFテキスト
・アプリ
    ∟宅建アプリ
・Youtube:
    ∟棚田行政書士の不動産大学/東京JOE/あこ課長/ゆーきだいがく

当日の自己採点

自己採点:38/50

権利関係       :8/14
法令上の制限:5/8
宅建業法        :17/20
税その他        : 8/8

「法令上の制限」で犯した失態を「税その他」カバーしてくれました。ラスト2週間でかなり集中して取り組んだ分野でした。。ありがてぇぇ。

学習方法

<学習初期(5月)>

・まずはすべてのテキストを一周した
宅建勉強の世界では単元ごとにテキストを読む⇒問題集を解く を繰り返すのがgoodとされているようですが、
早く試験範囲の概要をつかみたい気持ちがあったため、問題集を解くことをすっ飛ばしました。

<学習後期(6月~8月>

  • 権利関係⇒宅建業法⇒法令上の制限の順で 問題集を解いていった。 
    とりあえず問題を解く。解説を読む。間違えたところをノートにメモする なんてことを繰り返していました。

  • 紙一枚勉強法を採用して、4択問題集をとにかく繰り返す。
    各単元12周くらいしたことで、問題を見ただけで回答がわかってしまう状態に。「なぜその回答にいたるのか」「併せて覚えておくとよい項目や例外項目」など 本質理解がすっぽ抜けた学習になっている状態

    加えて、学習時間を毎日記録していたことで、「学習時間」が目的になってしまっていました。トドメの一撃は9月頭に受けた予想模試。結果は30点(民法:9、宅建業法:12、法令制限:5、税他:4)  。「これはいかん。」となり、自身の性格を踏まえて勉強方法を見直すことにしました。

<学習後期(9月~本番>

  • オリジナルのノートを作り、参考書テキストは使わない。
    この時期なので、点での知識はあたまに入っている状態で、東京JOEさんのテキストをしっかり読み込み、自身に不足している要点を1項目1ページ内に収まるようにまとめました。単元内のテキストの全てを必ず1ページにまとめる。それがみそです。1ページに収める制約を課しているために要点や重複している内容などを頭でかなり整理する必要があり、必然的に単元の全体像が頭に入ります。合計16枚つくりました。

    ちなみに、覚えたいポイントは赤線で塗りつぶして緑シートを使って暗記していましたが、個人的超重要論点を1枚にまとめてあるので、ほぼほぼ塗りつぶされたノートになってました(笑)。
    結果としては当日頭の中にノートのイメージがそのまま残るまで記憶に定着していたのでよかったです。

(参考)ノートにした内訳※「∟」につき、A4 1枚です。
・権利関係
∟相続・時効・抵当権など
∟借地借家法
∟区分所有法
∟不動産登記法

・宅建業法
∟宅建業者・宅建士
∟営業保証金・保証協会
∟35条・37条
∟8種制限
∟34条・報酬・住宅瑕疵担保履行法

・法令上の制限
∟都市計画法
∟建築基準法
∟国土利用計画法・農地法
∟土地区画整理法・特定盛土法

・税・その他
∟不動産取得税・固定資産税・所得税・印紙税・登録免許税・贈与税
∟住宅支援機構・地価公示法・不動産鑑定基準・景品表示法
∟統計

・問題集は参考書の4択ではなく、アプリの一問一答に切り替えた。
4択問題集については、途中で正解の選択肢が出現した際に残りの選択肢の不正解理由を読み飛ばしてしまう癖があることに気づきました。〇×を他の選択肢の回答と合わせて判断する感じです。

本番に慣れるという意味では、過去問や模試で経験できるので、
とにかくアプリの一問一答を「「なぜその回答にいたるのか」「併せて覚えておくとよい項目や例外項目」をイメージしながら回答することに努めました。

・年度別過去問・模試は時間がかかるので、あんまりがっつりやらない。
50問通しの実戦形式は、各分野の特定のポイントしか学ぶことが出来ないため、知識が線ではなく点の状態の私にとっては、過去問をいっぱいやるより、分野事に一問一答をしっかり説き各分野の理解を深くすることが得策だと感じました。

ちなみに、9月に入ってからは予想模試4回、過去問3回 を行い、そのうち合格点は2回しか取れていません。試験1週間前に初めて過去問で40点を取れた時点で、「これ以上やって点数下がって落ち込みそうだからやめとこう」となりました。

模試(TAC) (1)30点⇒(2)32点⇒(3)32点⇒(4)32点
過去問 (令4)36点⇒(令3)32点⇒(令2/12)40点

<前日>
棚田行政書士の 「統計2024年度まとめ」動画を見る
前日に初めて着手。数字が多い分野ですが各項目の傾向をイメージしやすいストーリーで話してくれるのでとても記憶に残りました。

・アプリの一問一答を一通り解きなおす
権利関係は借地借家法・区分所有法・時効・相続・不動産登記法のみ、
他はすべて対応。一問一問真剣にやったので多分3時間くらいかかりました。いつもなら余裕で集中力きれますが、前日だと焦りと不安で頑張れます。

・オリジナルノートの赤塗項目を声を出しながら覚える。
⇒この時期になると、「ここに書いてあることだけ完璧に覚えてたら必ず勝てる。たった16枚だ」という謎の自信・安心感があります。こういう心のよりどころって大事です。

・東京JOEさんのテキストの「□」箇所だけすべて読み直す。
⇒「□」は各事項の補足ポイントです。主要な論点ではないのでテキスト学習時に飛ばしちゃいがちですが、ここだけ読むと「アブねぇ。忘れてた(記憶が入れ違いになっていた)。」が意外とありました。すごい助かりました。

<当日>
・オリジナルノートの赤塗項目を声を出しながら再度覚える。
・前日に間違えたアプリの一問一答を繰り返し回答して 短期記憶化する。
・席についたら、建築基準法の用途制限の表をずーっと見てました。
    ※当日までうろ覚えでした。

今回の反省点

・学習の順番はやっぱり大事。
几帳面な性格なため、素直に権利関係から何も考えず勉強していました。
学習を進めた6月後半ごろに、「どうやら宅建業法が最重要・得点源らしいぞ。。」と気づき、途中で宅建業法の勉強に切り替えました。 結果、権利関係に帰ってきた8月には学習内容をきれいさっぱり忘れており、序盤の1か月を完全に無駄にしました。
宅建業法⇒法令制限⇒権利関係⇒税その他 の順番、結構大事です。

・時間は記録しないほうが良い
あふれんばかりの「やった感」。一方で時間は積みあがれど理解度が上がってこない「あせり」。「俺昨日徹夜で勉強した。頑張ったわ~」状態。
欲しいのは結果なのに、プロセスに満足してしまっていました。時間はあくまでも目安なので、学習スケジュールはあくまでも「今日・今週どこまでやるか」を決めることをお勧めします。※学習時間300時間とか言われてますが、本当に人それぞれなので。

・過去問アプリは最初から入れろ。課金しろ。
寝っ転がってても、移動中、子供の寝かし付けの時や、お風呂につかりながらなど、SNSやyoutubeに使っていた時間を最大限活用できました。
1単元で全問正解すると激しめのBGMが流れてテンション上がります。

・スマホの娯楽アプリを消せ。
私がこの方法の有効性に気づいたのは8月後半になってから。ちなみに、TikTokとパワプロを消しました。なんか結局見ちゃうんですよね。自分を律することに苦手意識があるかたは、試験まででよいので思い切って消しちゃいましょう。

・Youtubeの使い方は要注意だ。
完全に主観ですが、youtubeを序盤からがっつり取り入れたのは良策ではありませんでした。

Youtubeは瞬間的にわかった気になりますが二日後には忘れてしまっていました。中盤~後半にかけての「一通りの概要や知識があたまに入っているが、不完全。」ぐらいの状態で、特定のテーマに関するYoutubeを見るのが◎でした。

なお、個人的おススメは棚田行政書士の不動産大学です。
知識の背景にあることや、実務面でどう必要な内容なのか、法律が制定された意図などをセットで説明されているので、かなり腑に落ちます。
※特に借地借家法・相続は笑えますし、苦手意識のハードルが下がります。

・語呂合わせは危険だ!
最初のほうはユーキ大学さんの語呂合わせを積極的に使っていました。
しかし、本質的に意味のないゴロ自体を思い出すことを脳が拒否している感覚がありました。※「特殊な誘拐は超華麗。やっほーい。」 ←これ何?的な。
単純暗記は「なぜその数値なのか」とか、「なぜこの項目は知事が許可するのか」など、理由を想像するようにして出来るだけ表のまま覚えることをお勧めします。暗記系は東京JOEさんのシンプルに整理された表がおすすめです。

・権利関係は、最後までまんべんなく問題をこなせ!!
ネットの「権利関係は学習範囲が膨大だから深入りするな」の言葉に騙されました(勝手に)。
結果、9月~は民法の範囲の学習をほとんどやらないという悪手を実践してしまい、当日まで権利関係の民法に不安を感じていました。 当日6/10 とれたのも正直運です。とれるとれないは別として、絶対に最後まで権利関係には触れ続けましょう。

もしもあの頃にもどれるなら、この学習方法でやっている。

・学習スケジュール
5月-7月前半:参考書テキスト の「宅建業法」「法令上の制限」とにかく読む。4週目くらいから東京JOEのテキストに切替える。読み終わった後はアプリの一問一答を行う。

7月後半-8月末:権利関係。+宅建行法・法令上の制限を忘れないように復習

9月:税その他に着手。オリジナルノートを作って知識の深い定着。ひたすら暗記1答を繰り返す。 youtubeで理解が難しい単元を補足。4択問題をも織り交ぜる。

10月:過去問通しと、細かい知識をちょっとづつ詰めていく。

・目標設定を細かくする。
<目標> 40/50
権利関係
∟問 1-問10: 7/10
∟問11-問14: 3/ 4
法令上の制限
∟問15-問22: 6/ 8

∟問23-問25: 2/ 3
宅建業法
∟問26-問45: 18/20
その他
∟問46-問50: 4/ 5

権利関係を2分割にしました。暗記科目の「借地借家法~不動産登記法」で何とか3点とれれば、
あとの権利関係は5/10と半分不正解でも大丈夫。。。!という気持ちです。

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