酪農経営の現実と理想
こんばんは。こばちゃんです。
昨今の輸入飼料高騰における酪農経営のあり方は、まさに過渡期に入ったと言えるでしょう。
国内の特に本州の酪農家の大半は海外の輸入飼料に依存しています。
しかし、高すぎる輸入飼料を乳牛に与え続けることは、酪農経営を悪化させるトリガーとなります。
うちはオール購入で経営している酪農家です。
海外からの輸入飼料高騰を受け、今や自給飼料やエコフィードがもてはやされていますが、果たして今の乳牛達にとって正しいことなのでしょうか?
就農して一年目の事です。
当時は地元で作られたイタリアンサイレージと稲ホールクロップ購入し、それとオーストラリアのウィートヘイをメインで牛に与えていました。
結果どうだったかというと疾病が多発して廃用牛がたくさん出ました。
どうしたものかと、それから輸入粗飼料に切り替え(チモシー、オーツ、スーダン)て牛に給与し始めたら疾病は激減し繁殖も上向き乳量も増加しました。
もちろん、餌だけでなく飼養管理の見直しもありましたが。
今の乳牛はお乳をたくさん出すように改良されてしまっています。
彼女達は何を欲しているのでしょうか。
燃料に例えれば、軽油ですか?レギュラーですか?ハイオクですか?
僕は思います。
ハイオクが必要です。
産まれもった能力を発揮し健康に生産性を維持させるために必要なのは、良質な粗飼料(ハイオク)だと思います。
自給飼料が悪いとは思ってませんが、やはり本州の狭い土地の中での自給飼料の品質は安定しない傾向にあると思います。
となると、比較的安定して栄養価も高い輸入乾草を給与するのが、牛の能力を発揮させ健康に乳生産する鍵と思えるのです。
しかし、
高い。高すぎるんです。
この現実と理想をどう穴埋めしていくのか。
先の見えない経営はまだまだ続きそうです。
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