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240727 KURT ROSENWINKEL THE NEXT STEP BAND を高崎で見た話

セットリスト

1.Flossy?(スイング調のオリジナル。初出しかな)
2.Zhivago
3.Dream at the all
4.Filters
5.Use of Light
6.A Shifting Desighn
7.Mr.Hope

まず始めに

Next Stepやれよ!!!!!!!!(大爆笑)

会場でも馬鹿でかい声で言ってやりましたがもっかい言わせてもらいました。(批判の意図なし、愛ある茶化し)

もう3週間くらい前になりますが、
なるべく記憶に留めておきたい素敵な体験でしたので、
ライブレポでも書いてみます。

7月27日、大好きなカートローゼンウィンケルを見にはるばる群馬まで行きました。
前日は会社の飲み会で、終電で帰って始発で新幹線に乗る感じのスケジュールでした。
道中は余裕で二日酔いでした。
二日酔いはポカリ2本とお茶1本とおにぎり一個で大概治ります。

東京に着いて、楽器屋さん巡りして、ギターをいろいろ弾きました。
元から狙ってた一本がやっぱり良くて、凄く欲しくなりました(フラグ)

上野に移動して学生時代のお仲間と昼飲みかまして、
新幹線で高崎へ。
東海道新幹線ではなくなった車内販売で、カチカチのバニラアイスを食べました。

群馬初上陸。
後輩のiPhoneがぶっ壊れるアクシデントをスルーしつつ、ホテルのチェックインを済ませ高崎芸術劇場へ。


Kurt Rosenwinkel The Next Step Bandとは

カートが2000年にリリースした名盤”The Next Step”
当時NYブルックリンを中心に躍動していた若手ミュージシャンを中心としたコンテンポラリージャズの超名盤。

Kurt Rosenwinkel
Mark Turner
Ben Street
Jeff Ballard

今では各々世界的スーパープレイヤーになっているメンバーが、20年越しに再集結したという、その筋のモノにとってはたまらない企画です。
この辺のミュージシャンの話をしながらお酒を飲む会をやりたいよね。

再集結に合わせて96年スモールズでのライブ録音も出ました。
2024年最重要盤なので未聴の方はこの際に是非。


ライブレポ

ぶっちゃけ録音の方が良かったです!笑
やってやるぞーというギラギラ感があった時代だからこそ出せた音だったんだろうなーと。
ただもちろん個々の音やテクニックなんかは当時とは一味も二味も違う良さがありました。

カートは更にギター上手くなってるんじゃないかなぁ。
先立って発売されたカートの全曲の楽譜を見て初めて知った方も多いはずですが、このアルバムの象徴的な曲のいくつかは変則チューニングで演奏されていました。
リードメロディだけならまだしも、アドリブを変則チューニングで行うというのは人間の所業とは思えません。
今回の演奏ではチューニングごとに2本のギターを使用していました。(Westvill VanguardとYAMAHA SG)

あとは、他のメンバー程は知らなかったBen Street(ba)の演奏が心に残っています。
全体的に浮遊感があり難解なコードチェンジの多いバンドに、力強く芯のある演奏で安定感と推進力を支えていて痺れました。
ピアノレスのカルテットでのギターソロ時に音がスカッとしないのはなんでなんだろう。
音色なのか、演奏力なのか。
カートはコンピングしながらのソロも上手いから、そういうところもマッチしているのでしょうか。

内容は兎も角、このメンバーの揃い踏みを目の当たりにできたという体験が本当に嬉しかった。
僕がこのバンドの作品を聴き始めたのは2011年頃でしたので、まず生で見ることはできないはずだったメンバーなのです。
感無量とはこの事でした。

最初に書きましたが、このバンドでThe Next Stepをやらんのかいというのが本当に面白かったです。
最後の曲でカートがピアノに立って、最後はネクステやるねって言って大拍手。かと思いきややっぱり別の曲やるね、と。
そして始まったのはMr.Hope。
ズッコケそうになったけど、これもめちゃくちゃいい曲。
調べた限り、他のツアー日程ではやってなさそう。
このメンバーで比較的新しいカートの曲を聴けたというのはむしろ価値ある体験だったなと思います。

終わり

一時期昔ほどは聞いてなかったカートですが、今回公演に向けて改めてこの数ヶ月聴き込んできました。
昔は全く取れなかったソロのトランスクライブをやってみたりして、カートローゼンウィンケルという音楽家の偉大さを再認識できてよかったです。
カートみたいに弾きたいとかは全くない(というか無理)なんですが、そのマインドや姿勢は本当にカッコいいです。
個人的な趣向はスタンダードをオーソドックスにという方向なんですが、やっぱりこういうのもやっていけるようになりたいです。

昔見たライブとか、既に忘れてしまっていることも多いので、こうして感じたことをなんとなく書いておく方がいい気がしました。
また気が向いたら書いてみます。

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