フライフィッシング 古いダブルハンドロッドの番手表示が実際の適正ライン重量と違う理由? AFFTAとダブルハンド用(及び、スペイライン)のライン番手の謎
SAWADAのダブルハンドフライロッドのライン番手表示が実際の適正ライン重量と違う理由? AFFTAとダブルハンド用(及び、スペイライン)のライン番手の謎 KS SW MELVIN 12’
古いダブルハンドロッドの番手表示が、ロッドの見た目より高番手表記な理由!
SAWADAに限らず、古いダブルハンドロッドはそのような高番手表記がされていることがあります。それは、フライライン規格の歴史と 関係があります!
スペイブーム前にフライフィッシングをはじめた人には当たり前の知識かもですが、それ以降にフライをはじめた人にはトラップ、罠のようなこの混沌=カオス現象を解説しました、w。重要な情報だよな!、、とふと思ったもので。
その昔、フライラインの規格には
AFFTA(American Fly Fishing Trade Association)というシングルハンド用の規格しか(ほぼ)なく、
ダブルハンド用(及び、スペイライン)のラインもほぼ販売されて無かったのです。
AFFTAとその他の規格
当時、SAWADAのダブルハンドロッドはシングルハンド用のラインを流用していました。ゆえにAFFTA規格に準じた番手表記されていました。
もし迷ったら、AFFTAのグレイン数を参考にして スペイラインの番手を調べてみてください!
例)SAWADA KS SW MELVIN 12’ ロッドには#9-10 という表記がありますが (注意:スペイラインの#9など乗せると、1投する前にロッドが折れてしまうので絶対にしなこと!)
AFFTA規格の#9/#10 は 240grain/260grain なので それくらいの重量のラインが適合します 実際私は 4.8m/234grainのラインや 10m/280grainのラインを使用しています スペイラインの規格で言うと#5とか#6の重量です。 SAWADAに限らず、古いダブルハンドロッドはそのような表記がされていることがあるので、 もしかして?? と思ったら、AFFTA規格の重量あたりから乗せてキャスティングしてみてください。
余談、Rioの初代 Windcutterライン
ここからは余談です。 AFFTA規格しかなかった頃、最初に独自のラインテーパーを販売したのが Rioの初代 Windcutterラインなのです。 現在のスカンジテーパー(スカンジナビア系)的なテーパー 先細りテーパー ROYAL WULFFのトライアングルテーパーもこれと似たコンセプトのラインでした。
初代 Windcutterライン=例えばWF5Fのラインの場合、先端の約1.9mは#4のライン重量を持ち、 その後ろが#6のテーパー配分 先端から徐々に太くなるテーパーデザイン トータル9mの重量でWF5になるようなテーパーデザインでした。
その後 Windcutterラインは 他シリーズにも命名され Windcutterスカジットなどスペイラインブームの先駆者となっていったのでした。
その後世界的にスペイブームが起こり、徐々にライン規格も国際標準化、的されて行き、 現在に至る というわけです。
というわけで 古いロッドには見るからに過負荷だろう! っていう番手表記がされていることがあるのです! 最後までご覧いただきありがとうございます。 よかったら チャンネル登録お願いします。
ここが分かりやすいです
以前作ったYouTubeの動画
最後に、
最終的には乗せて振ってみないとわからないです。
そして、ロングベリーは あってるかどうか判断が難しいんです、笑
理想的なのは 前後2番手 計3種の同モデル重さ違いを乗せて振ってみることなのです、
立ちこむ深さによってもフィーリングは変わります。
スペイキャストをはじめると ライン沼になります 確実に!w