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G2 AJCC 2025

こんにちは、鰻ノ森ウマ部です🐴
G2AJCCのレース展望です。

過去レースおよび走法をメインに、各馬の特徴を分析・個人的見解をまとめています。少しでも参考になれば幸いです。
(スキを押していただけるとプロキオンSの本命・☆2頭が見れます🏇)

【レース展望】

良馬場・速〜平均・フラット
想定ペース:スロー→後半4〜5Fロングスパート
土曜日は、前日の雨の影響もあり先週までの高速馬場ではなく平均的なタイム。ただ日曜日は快晴で気温も12℃まで上がって乾きそう。
TBは引き続きフラット。
※展開想定・暫定印は後日追記予定

【出走馬分析】

コスモキュランダ

能力:A9 コース:◎ 距離:◎
走法:C硬パワー
+α:
総合評価:S


父アルアイン似のシルエットで、父譲りの豊富な筋肉量&500kgを超える馬格があるパワー型。優れた持久力を有し、折り合いに不安はなく操縦性&機動力を兼備。クビ高で脚捌きの硬い走法的にも小回りがベストで、特に後半ロングスパート戦になりやすく、急坂のある中山2000m&2200mは好相性の得意舞台としている→24.03/03弥生賞1着、24.04/14皐月賞2着24.09/16セントライト記念2着
出脚の鈍さがあり、後方から道中で機動力を活かして捲る形が本馬のスタイル。ゆえに展開やTBの不利を受けやすい点がネック。(位置取りをカバーしやすいという面でも、最初のコーナーまで距離があり序盤にペースの上がりにくい中山20&2200mは競馬がしやすい)

前走は58kgのハンデが堪えた&後方から捲って強気に前を捉えに行っての結果。そもそも中京のスパイラルカーブを外から捲る形も負荷が大きく厳しかった。
今回は、最初のコーナーまで距離があり、かつ捲りやすいコース形態の得意舞台。
前走内容からも横山武騎手はこの馬をよく理解して乗ってくれている印象。巻き返しに期待したい。

24.12/07中日新聞杯(中京20/6着)
デシエルトが5F58.8で飛ばす淀みない流れ。今回も出脚は鈍く後方からになったが、向正面で5番手までポジションを上げると、4角で早めに前を捕まえに行く強気な競馬。
結果的に直線は最後伸びを欠いて6着も、2位までの着差は僅か0.3秒。3歳で58kgの酷な斤量&速いペースを後方から捲って強気に捉えに行ってのもので、むしろ力を示した結果と捉えたい。

24.10/20菊花賞(京都30/14着)
24.09/16セントライト(中山22/2着)
24.05/26東京優駿(東京24/6着)
24.04/14皐月賞(中山20/2着)

ダノンデサイル

能力:A10 コース:◎ 距離:◎
走法:B硬狭バランス
+α:△状態▼ハンデ
総合評価:A


520kgの馬格がありガッシリとした前躯とトモに浮き出た筋肉が目を引くパワフルな馬体。走法は硬くクッション性の低いパワー質な形。高いレースセンスを有し、本質的には、急坂でのパワー×立ち回りの器用さが問われるトリッキーな中山のようなコース形態で持ち味が活きる。
大箱コースがベストなタイプではないが、24.05/29東京優駿(1着)では、内ラチ沿い3,4番手の絶好位置を先行&超スローペースで、本馬のレースセンスによってTB・展開全てが噛み合っての快勝。

今回、前走有馬記念(3着)後に重苦しさがあり変化をもたらす為に短期間(中4週)での出走とのこと(横山典騎手は先約もあり)。
元々追い切りで速い時計が出るタイプも、1週前では戸崎騎手を背にCW79.7-11.2の好時計&綺麗な加速ラップを馬也でマーク。最終も栗東坂路で52.8-12.2、こちらも加速ラップ踏めており、陣営の見立て通りに状態は良化している。
中山2200mは初めても、菊花賞では前に入られ位置取りを悪くしてしまったが、立ち回りの上手さとパワーを活かせる好相性の舞台。
58kgのハンデは気になるが、能力&これまでのレース内容からも大崩れは考えにくい。

24.12/22有馬記念(中山25/3着)
最内枠から逃げの手。競り掛ける馬もおらず前半はスロー、ただ1〜2角からハヤヤッコ、ディープボンドらが仕掛けてL5F目で11.3と一気にペースが上がり、そのまま後半5Fのロングスパート戦(57.9)。(内・高速)TBを考えると内をロスなく回った恩恵は大きく、結果そのまま押し切った形。
(ダービー同様に、レースセンスで馬場・展開を上手く味方につけた)

24.10/20菊花賞(京都30/6着)
24.05/26東京優駿(東京24/1着)
24.01/14京成杯(中山20/1着)

ディープモンスター

能力:B8 コース:〇 距離:〇
走法:Bバランスワンペース
+α:?折り合い
総合評価:B


走法は後躯に重心の掛かって姿勢は起きているが、前膝は折れ払う形なのでストライドは狭め。ピッチもワンペース寄りなので、溜めて弾けるというよりは長い直線で外から長く脚を使って追い込むタイプ。スピード能力的にも、33秒台の速い上がりが問われると厳しく、理想は緩すぎず速すぎずに淡々と流れた地力勝負の展開。
また、折り合いに課題があり、序盤の位置取りや道中での位置取りのリカバリーが効かない。G2・G3で堅実に走るが、ワンパンチ足りずに勝ちきれない戦績にも繋がっている。

中山外回りは初めてだが、最初のコーナーまで距離があり後半長く脚を使う展開になりやすくプラスのイメージ。2200mは21年に2度走って2戦2勝だが、近走は折り合い面から後方からの競馬が続いており距離延長は不安。
能力的にも別定戦になるので、他の有力所と比較するとワンパンチ足りない印象。

24.11/30チャレンジC(京都20/2着)
内枠から折り合い専念で最後方から(前走で掛かったのを考慮してか)。3〜4角では外目に進路を切り替えて4角はボルドグフーシュの後ろ。直線外から追い込んで2着。展開的には前2頭が飛ばして引っ張り前潰れの差し決着となり、結果的に位置取りが功を奏した形。

24.11/16アンドロメダS(京都20/4着)
24.08/11小倉記念(中京20/3着)
24.06/01鳴尾記念(京都20/5着)

ニシノレヴナント

能力:B7 コース:◎ 距離:◎
走法:C硬強ピッチ
+α:
総合評価:B


胴にも長さがあり、クビ、四肢をスラっと見せるシルエット。芝・ダートの短距離で活躍した父ネロよりも、特に後肢の長い特徴が似たイギリスの中距離で活躍した母父コンデュイットが濃く現れた馬体。
スタート時の完歩がかなり小さい&ニノ脚もゆったりとしているので自然と後方から運んで追い込む形になる為、展開・TBの影響を受けやすい。走法はピッチは速いが、脚捌きはかなり硬めで掻き込みの強い形なので、TS勝負よりも時計の掛かったパワー質な馬場&前崩れの展開で狙いたい。

中山は内回りの2500mを2勝、外回りの2200mオールカマー9着、1600m未勝利戦9着(2,0,0,2)。ゴール前の急坂で一気に前と差を詰められる中山自体は好相性。特に23.12/23グレイトフルSでは抜けた上がり33.9で、先に抜け出したキングズパレスを差し切った内容は高く評価できる。
常に展開待ちにはなるが、前が止まる展開となればここでも突き抜けるだけの能力は秘めている。

24.10/27天皇賞秋(東京20/10着)
久々の2000m短縮&高速馬場&大外枠。内に入れるロスもあり離れた最後方から直線追込みの形で、どスローで顕著な内前残り展開では厳しかった(ドウデュースは別格)。参考外

24.09/22オールカマー(中山22/9着)
勝ったレーベンスティールを除けば、上位は4角前3頭が独占する顕著な内前TB・展開。最後方から外を追い込んだ本馬にはかなり厳しかった中で、上がりはレーベンスティールより速い最速34.0をマークし、着差もわずか0.6秒。力は出している。

ボルドグフーシュ

能力:A10 コース:◎ 距離:◎
走法:A大トビパワフル
+α:?乗替(内田騎手)
総合評価:S


クビ高で前肢を力強く叩きつける形でトビは大きく雄大なパワフルな走法。大きなフットワークでありながら、重心のブレの少ない安定感があり、特に前躯でしっかりと地面を捉えながらコーナリングできる(スピードを維持&加速していける)点は大きな強み(22.10/23菊花賞•22.12/25有馬記念)。エンジンの掛かりは遅く大味タイプではあるが、TS最高値はかなり高く、長距離向きの豊富なスタミナを兼備。
走法・脚質ともにロマン溢れるタイプ。

外回りの2200mは、序盤上り坂→後半下り坂&コーナーが緩いコース形態から前半スロー→後半ロンスパ戦になりやすく、後半持久力を活かした外捲りが持ち味の本馬に取っては好相性な舞台。
前走は+16kg&直線の脚色は流石に長欠明けが響いていた印象。追い切りのタイム的には前走とあまり変わらないが(タイムは良い)、心肺能力・レース勘の面において叩いた2戦目の上積みの期待は大きい。
内田博騎手初騎乗。

24.11/30チャレンジC(京都20/4着)
3角で外からスパート開始し手応え良く上がっていき4角では前を射程圏に入れた位置。直線伸びを欠いたが、流石に1年7ヶ月の長欠明けの影響による止まり方で、2000mも本馬には短かった。厳しい条件の中での4着で、むしろ次走以降に期待の膨らむ力を示した内容だった。

23.04/30天皇賞春(京都32稍/6着)
23.03/19阪神大賞典(阪神30/2着)
22.12/25有馬記念…中山25/2着)
22.10/23菊花賞(阪神30/2着)
22.09/25神戸新聞杯(中京22/3着)

ボーンディスウェイ

能力:B7 コース:◎ 距離:▲
走法:C起パワ-ワンペース  
+α:▼枠
総合評価:C


脚捌きは力強く硬い。ストライドは狭くワンペース×パワー質な走法。キレは無い分、機動力・高い後半持続力に優れ、良績が中山コースに集中しているように、速い上がりの問われにくい小回り&パワーを要する舞台との相性は抜群。
集中力持続目的で24.07/07七夕賞時よりブリンカー着用、2戦目の24.10/13オクトーバーS(1着)&24.01/05中山金杯(3着)では、展開が向いたとはいえブリンカー効果で最後まで集中して走れており、不利な東京&得意の中山の両舞台でしっかりと結果を出した。

中山2200mは22.セントライト記念6着以来もこの時は8枠&後方から追い込みの形で参考外。近2走でブリンカーの効果が出て力を出せている点は強調材料も、同じ中山でも外回りに替わる&距離延長もプラスではない。更にまたしても大外枠と一転して厳しい条件になってしまった。

24.01/05中山金杯(中山20/3着A)
舞台適性は証明済みで後は力を出せるかがポイントだったが、8枠からでも好スタートを決め手理想のポジションを追走、最後までよく踏ん張っての3着。

24.10/13オクトーバーS(東京20/1着):スローになりやすい舞台だが、人気薄の先行馬が飛ばして1000m58.3、Mペースの持久力戦の展開。本馬にとって絶好のペースとなり、3番手から上がり3F34.7で押し切った。展開が向いたとはいえ2着に0.3秒差つけての完勝。

24.07/07七夕賞(福島20/9着)
バビットが引っ張り1000m57.3の超Hペースの差し展開。流れたペースが歓迎の本馬だが、道中は3番手につけて4角でも大外から捕まえに行きかなり負荷の大きい形、強気に乗りすぎた。

24.04/14福島民報杯(福島20/2着)
逃げ馬が引っ張る前60.0後58.9の後半ロンスパ戦。本馬にとってドンピシャな展開であったが、4角大外Crから直線抜け出たと思ったところを、ゴール前でリフレーミングに交わされてクビ差2着。

レーベンスティール

能力:A10 コース:◎ 距離:◎
走法:A大トビ鋭四輪
+α:▼折り合い
総合評価:A


馬体はパワフルな父リアルスティールよりも胴をスッキリと見せるが、前肢の力強く地面を捉える脚捌きは父譲り。走法全体を見ても、ストライドが綺麗に伸び、全身が上手く連動した回転力のある素晴らしい四輪駆動。
広く長い大道コース向きな溜めて弾ける鋭い末脚が大きな武器。ただ、気性面に大きな課題があり、好走パターンは内で壁を置いて制御させつつ脚を溜める形。内枠1〜3(5,0,0,0)、外枠6〜8(0,2,1,2)と結果も顕著に現れており、8頭立てだった23.香港ヴァーズも外目で壁を作れず折り合いを欠いて消耗、最下位に沈んでしまい戦績にムラがある。

陣営からは、中間追い切りで、課題の折り合い面についてかなり弱気なコメントが出ていたが、最終追い後は「ようやく我慢が効くようになりました。取り組んできたことが形になってきています。」と立て直した模様(それでも走ってみなければわからないが)。
とはいえ、中山2200mは重賞2勝の実績(24.オールカマー・23.セントライト)と、天皇賞での走りからも絶対能力はトップ級。人気でも上位評価は必至。

24.10/27天皇賞秋(東京20/8着)
外枠(8枠14番)から終始外で壁を作れず、折り合い難の本馬に取って厳しい形。また展開的にも顕著な内前残り(ドウデュースは別格)で、出遅れ後方から追い込む形で展開TBも向かず。それでも8着とはいえ2着までは僅か0.3秒差に迫っており力は示した。悲観する内容ではない。

24.09/22オールカマー(中山22/1着)3枠4番
24.06/09エプソムC(東京18/1着)3枠6番
24.05/05新潟大賞典(新潟16/11着)8枠15番
23.09/15セントライト記念(中山22/1着)3枠4番

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