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G3 シルクロードS 2025

こんにちは、鰻ノ森ウマ部です🐴
短距離G3シルクロードSのレース展望です。

過去レースおよび走法をメインに、各馬の特徴を分析・個人的見解をまとめています。少しでも参考になれば幸いです。
(スキを押していただけると根岸Sの注目穴馬が見れます🏇)※週中時点注目に挙げたレッドアヴァンティは展開・枠不利大と見て取消→根岸Sの注目馬に変更しています※

【レース展望】

稍重・普通・内優勢

前回開催から1ヶ月のインターバルも、芝状態はかなり良好(Aコースは3ヶ月ぶり)、TBは内優勢。
夜〜朝にかけて断続的に弱い雨が降り、当日は曇り予報。馬場は稍重を想定。


展開

逃げ候補は、テンの速さ&絶好の内枠を引いた2.ピューロマジック。その後ろ9.ウインカーネリアン、外13.カピリナをはじめ先行馬多数のメンバー構成。序盤コースは上り坂も、テン3Fの先行争いは激化、ペースは流れるHペース想定。
→外枠に入った先行馬は割引、ペースは流れるとはいえTB的に後方からの外追い込みは厳しい条件。
軸で狙うはインで上手く脚を溜められ抜け出す脚を持ったタイプ。

【暫定印】

2/2 11:00時点

◎1.ペアポルックス(S)

スタートに不安は残るが、内ラチ沿いの絶好ポジションが狙いそう&イン突きの得意な岩田父となれば狙わざるを得ない。脚を溜めて抜け出す決め手があり展開的にも向きそう。岩田父魂の騎乗に期待。

○13.カピリナ(S)

週中の本命候補も、7枠13番は枠並び的に外々を回らされる可能性がかなり高く泣く泣く減点。
それでもポテンシャルは随一&ハンデ的にもここが最大の買い時で、これ以上印は落とせない。

▲2.ピューロマジック(A)

週中はB(A)としていたが、今回絶好の最内枠をゲットしTBも内伸び、直線平坦の京都と舞台条件はベストofベスト。
先行馬は揃ったが、本馬のテンスピードならハナに立ってスピードを活かす逃げが出来そう。
恐らく逃げ切るか飛ぶかピンかパー。ハンデは重いが、期待も大きい。

△3.メイショウソラフネ(B)
△4.スリーアイランド(C)
△5.セントメモリーズ(B)
△9.ウインカーネリアン(A)
△11.エイシンフェンサー(B)
抑16.ソンシ(B)

※2/2印変更
16.ソンシ→抑え
4.スリーアイランド→△追加
馬券は
◎-○▲2連系メインに、3列目に△の3連複11点。
ソンシは現時点で2人気(5.0)なので個人予想的に妙味薄の判断。買い目に余裕があれば3列目に抑える形に変更。
代わりに、軽ハンデのインの理想ポジションが取れ、かつ2走前のキビタキSで Hペース経験&2着に残した点を評価してスリーアイランド(9人気)を加える。(本当は勝ったレッドアヴァンティを評価しているが...前述の通り)

【出走馬分析】

ウインカーネリアン

能力:A10 コース:◎ 距離:◎
走法:Aパワーストライド
+α:▼ハンデ?衰え、騎手
総合評価:A

父スクリーンヒーロー譲りの前躯の力強い脚捌きと、大きく伸びるストライドが特徴のフットワーク。520kgに迫る馬格があり、クビさしは太く前躯はよりパワフル。父は芝中距離で活躍したが、本馬はより筋肉量が豊富で、短距離で活躍した母コスモクリスタル母父マイネルラヴが濃く出た造り。
高い基礎スピードに加えて、テンからパワフルに速く回転でき、初速から安定してスピードが出せる高いスプリント性能を兼備。先行してスピード持続力押し切りが本馬のスタイル。
古馬以降は1600mを主戦場とし重賞2勝を含む(5,2,0,5)の実績。24.03/24高松宮記念からスプリントに挑戦、G1の舞台でいきなり4着、前走24.11/24G3京阪杯では2着に健闘。

今回も前走と同舞台。前走は6着も、Cデムーロ騎手が序盤から強気に競りかけて来たことで前潰れの展開になったが、本馬のみ0.3秒差に踏ん張っており、持久力はむしろ評価できる内容。
実績・戦ってきた相手関係からハンデ59kgは妥当も重い(ビッグシーザーが回避したことで余計に) 。
それでも8歳になるが、近走内容からも衰えは感じさせない。内枠なら重い印を打ちたい。

24.11/24京阪杯(京都12/2着)
最内枠から猛ダッシュで一気にハナに立つと、前3F33.7、5F56.0のハイラップ。他先行馬壊滅の差し展開を踏ん張った。1200m戦でも本馬のスタイルが活かせた点は大きな収穫。

24.10/26スワンS(京都14/6着)
ハナに立つも、アグリに強気すぎる程プレッシャーを掛け続けられる形となり前5F57.0の前潰れの展開。ただその中で、0.3秒差の6着に踏ん張っており、負けて強しの内容。

24.06/02安田記念(東京16/14着)
番手から。中緩みせずに持久力で押し切る形がベストだが、 4,5Fで緩んでL3Fの瞬発力勝負となりキレ負けの形。

24.03/24高松宮記念(中京12/4着)
外目スムーズに回れた恩恵も、重馬場&1200mと厳しいと思われた適性外の条件で健闘。

24.02/04東京新聞杯(東京16/2着◎)
勝ち馬にはうまく乗られたが、逃げて自分の形に持ち込んで2着。ただ上位に来たメンバー的にも7歳の衰えもありそう。

23.02/05東京新聞杯(東京16/1着)
内枠からハナに立つと前3F34.4、道中は緩めず〜11秒前半の速いラップを刻み、後3Fも34.7でまとめナミュールの追撃を振り切っての勝利。→先行力&基礎スピード押し切り。

カピリナ

能力:A9 コース:◎ 距離:◎
走法:A前傾柔ストライド
+α:△ハンデ
総合評価:S

父は北米ダートで活躍したダンカーク、母父マンハッタンカフェは長距離G1を2勝したパワー&スタミナ質な血統背景ではあるが、立ち姿は素軽く後肢を長く見せ、可動域は広く柔らかいフットワークで芝適性は高い。クビは低いが、前肢を大きく振り上げる分ストライドは前方向に綺麗に伸び、また後躯のバネ感も良質な四輪駆動の好フォーム。前傾姿勢な分、テンからのダッシュ力に優れており先行力は安定して高い。また、折り合いに不安もなく操縦性にも優れており、テン良し中良し終い良しのハイレベルなバランスタイプ。
23.12/02新馬戦は中山ダート1800m。24.02/03未勝利(東京ダ1400m)で距離短縮で初勝利を挙げると、24.07/13一勝C(福島芝1200m)で芝転向&即勝ち上がり。その後2、3勝クラスを連勝し(3,0,1,0)と底を見せぬまま一気にOP入り。

レースセンスの高さから舞台は問わないタイプで、初京都も平坦コースは経験済み&好相性。芝転向後も未だ底を見せておらず、昇級初戦で後は能力の壁だけだが、ハンデ54kgなら期待の方が大きい。

24.12/01南総S(中山12/1着)
スタートで躓きながらもニノ脚速く先団に取り付いた。更に直線でも前が壁で追い出しを待たされるロスがありながらも抜け出してからの脚色は目立っていた。着差以上。

ソンシ

能力:A9 コース:○ 距離:◎
走法:Bパワー大トビ
+α:▼展開
総合評価:B

父Night of Thunder譲りの太いクビさしに重厚な腹袋、筋肉量豊富なトモ・肩周りが目を引くパワフルな馬体。
前肢は力強く叩きつける形でトビは大きいが、後躯のバネは強靭で脚の回転は速い。どの位置からでも競馬ができる優れたレースセンスがあり、また追ってからのギアチェンジも速い瞬発力型。1400m戦でのパフォーマンスから、本質的には脚を溜めてからのキレ味勝負を得意としており、コース形態的には、中京のような左回り&パワーの活かせる急坂のある舞台が好相性。
新馬戦から7戦は一貫して1400m(4,1,1,1)、24.12/14タンザナイトSから1200mに路線変更して(1,1,0,0)。

前走でリステッド戦を勝利、今回初の重賞挑戦。
能力自体はここでも上位でハンデ57.5も許容範囲。
京都は2度走り(0,1,0,1)。(※24.06/23瀬田特別(11着)は苦手な重馬場で参考外。24.12/14タンザナイトS(2着)は4角で後方から大外を回す形となった分の位置取りの差)

今回懸念点は、飛ばして逃げるピューロマジック&先行馬多数により想定されるHペースへの対応。本質的には溜めてからの瞬発力を活かす競馬が合っているタイプの印象で、1200m短縮後、2戦2連対も、いずれも平均ペースの持続ラップの展開、また、中3週→中2週の詰まったローテも気になるところで陣営のトーンも控えめ。
1人気も、安心軸までの評価はしづらい。

25.01/12淀短距離S(中京12/1着)
内枠から好ダッシュを決めて先団へ。3〜4角で楽に2番手まで位置を上げると、直線抜け出しそのまま後続を振り切って完勝。

24.12/14タンザナイトS(京都12/2着)
無理せずにリズム重視で後方から。4角9番手外をCrして直線外からいい伸び脚で追い込むも、先に抜け出したメイショウソラフネには届かず。初1200m戦で適性証明した好内容。

ピューロマジック

能力:A9 コース:◎ 距離:◎
走法:B前傾パワフルピッチ
+α:△状態▼ハンデ
総合評価:B(A)

抜群の初速を誇る快速逃げ馬。序盤から飛ばして前に行きアドバンテージを作り、そのまま押し切る形が好走パターン。馬体は父アジアエクスプレスに似て前躯とトモが発達し、後躯に向かって引き締まったシャープなシルエット。走法姿勢はかなり前傾で力感が強く、稍硬めなフットワークで脚の回転は速い。この前傾姿勢とパワー由来のピッチの速さにより、テンから速い速度で出力していける点が、本馬の大きな強みに繋がっている。
故に、先行押し切りが叶いやすい開幕週のような綺麗な芝の内伸びTB&平坦な舞台と相性が良く、逆にゴール前に急坂のある舞台は苦手としている(0,2,0,2)。
23.09/02未勝利(札幌12稍/1着)以降、ゲートセンスが向上し先行力が安定したことで、より本馬の武器が活かせるようになった→以降全て逃げて(3,2,0,3)。※着外は敗因明確

今回、平坦内回りで実績のある京都替わり(2,0,0,0)&開幕週で舞台条件はベスト。また、1週前には坂路で51.3-12.1の高度計&加速ラップで自己ベスト更新しており状態的はかなり良さそう。ただ、G3を2勝しているとはいえ、これまで軽ハンデを活かしてスピードで押し切ってきた面も大きく、ハンデ56.5kg(牡馬換算58.5)は見込まれた印象。
内枠なら評価を上げたいが、現状2,3列目候補

24.09/29スプリンターズS(中山12/8着)
新しい形を模索するため、横山典弘騎手に乗り替わり。ただ無理に抑えず馬のリズムを重視したため、序盤から前3F32.1(11.8-9.9-10.4)の超Hペースで飛ばす形に。結果的に急坂で失速してしまったが、それでも直線L100m地点まで先頭で見せ場は十分。

24.09.29セントウルS(中京12/13着)
今回も抜群のスタートからハナへ。マイペースで逃げる形も直線の急坂付近で失速して後退。騎手コメントからも「急坂で止まった」とのこと。初左&長い直線の急坂コース&開催の進んだ馬場と適性未知な要素が多く、走法的にも中京が合っている印象はなく、抑え評価だったが、やはりベストは小倉のような直線短&平坦コース。

24.06/30北九州記念(小倉12稍/1着)
テンから飛ばして逃げて押し切り勝ち。前3F32.3は開幕週を加味しても速いペース、内前TB&後続も脚が溜まらなかったことで、L3F大幅な減速ラップを踏むも、前がそのまま残った展開。ただ道中は折り合いを欠いていたわけではなく、序盤から自分のペースで余力を感じさせる走り。

24.05/25葵S(京都12/1着)
大外17番&スタートで躓きながらも行き脚は目立ってハナへ。高速馬場&内前TBの恩恵も大きかったが、前3F33.2と速い流れながらも、L3F11.0-11.2-11.7で余力十分に逃げ切り勝ち。

ペアポルックス

能力:A9コース:◎ 距離:◎
走法:Aピッチ
+α:
総合評価:S

前低重心・後躯の筋肉量は豊富で脚の回転は鋭く速いスプリント向きな好走法。本来はピューロマジックの後ろを無理なく取れていたように初速からのスピード能力に優れたタイプではあるが、岩田康騎手に乗り替わった2〜3走前は共に出遅れてからの追い込みの形→前走ラピスラズリSでは、スタートを決めてニノ脚でハナに立って逃げ切り勝ちを収めたように、脚質の自在性が本馬の強み。

京都芝(0,2,1,0)の実績通り、スピードタイプの先行馬&前傾のフットワークから好相性の舞台。近走はゲートの出が不安定な面が目立つがレース内容は濃く、(ハンデ57kgは実績からやや見込まれたが)ビッグシーザーやピューロマジックと僅差の競馬をしたように、能力はここでも十分勝ち負けできる。
今回も1週前追いに岩田父騎手が乗り、50.9-11.7で自己ベスト更新。一呼吸開けて好状態キープ。
2走前のような大出遅れがなければ、ここも好勝負。

24.12/01ラピスラズリS(中山12/1着)
近2走から一転、この馬らしいニノ脚の速さでハナに立つと、マイペースに運んで、開幕週の高速馬場&内TBを最大限に活かしての逃げ切る快勝。

24.11/03みちのくS(福島12稍/4着)
前残りの展開の中、大出遅れ&4角最後方大外回しのロスがありながら直線大外から上がり最速(34.8)で追い込んで4着は着差以上に強い内容。

24.10/05オパールS(京都12/3着)
出遅れ&直線どん詰まりも、無理矢理外に出してL100mから瞬発力は素晴らしかった。1着ビッグシーザーとは僅か0.1秒差。

24.06/30北九州記念(小倉18稍/17着)
ピューロマジックがハナ、この馬も無理することなく2番手につけての追走。ただ4角から手応えは怪しく直線で沈んで17着もレース後に熱中症の症状があったとのこと、参考外。

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