茶羽織とおうち着物
着物の話を続ける。
大学はテキスタイル専攻で卒業制作では着物を2枚染めた。
もしも場所が整うならば塩瀬かなんかで、洒落た花唐草の帯なんか染めたいところだけれど、作業場がない。
若い頃は「着物本体」ばっかりに目が行っていて、「綺麗で華やか」なやわらかもの系の染め小紋とかが好きだった。でもなんだか若造りな感じになってきたかもしれぬ。
着物関連のブログや記事を読むと時々マナー講師みたいな感じの記事がある。
中にはなかなか他人に厳しい感じの言葉があり驚くこともあるが、まあ、色々な人がいること自体は良いのだろう。
着物は単なる衣服だから衣服以外の意味は特にない。実用品以外は使わないので、結婚式や礼式で着る様な訪問着や留袖、喪服は誂えるつもりはない。そういうのはレンタルでいい。
最近は紬ばかりだ。
着やすいしシャキッとしているし、普段着としてはまあまあ使い勝手が良い。裾を短めにすれば案外動きやすくバリバリ家事もできる。家事をするので当然着崩れするが、あまり気にはしていない。どうせ自分が着倒すのだから。
ところで、昭和の頃に見かけた「茶羽織」っていうのは絶滅したのだろうか。着物はすっかりお出かけ着になってしまったのか。もうちょっと「家事寄り」の和服アイテムがあってもいいのではないだろうかと思っているのだが(検索画面から引用)こういうのもなかなかみなくなってしまった。昭和は遠くなったものだ…(悲しい)
致し方ないので、図書館などに通い、昭和の編み物本を見ている。
柳腰の美人は永遠の憧れだけど、私は身長(も体重も)があるから、レトロ羽織、を着ると手首が10センチ以上出てしまう。以前こういうのをメルカリで手に入れたのだけれど今ひとつ着心地がよくない。
もう自分で縫ってしまおうかな・・・などと思い、近々型紙を作ろうと思っている。用尺は広幅で3メートルというところかな。茶羽織(割烹着)あれば大体着物の家事は解決する気がするので早いところ完成させてしまわなくては。