レーベン盛岡紺屋町 「盛岡の川沿いに高層マンションは必要か」 4
レーベン盛岡紺屋町、引越しの直前に書きたい話ではないのだけれど、もう書かざるを得ない。今回また地元民の逆鱗に触れてきた。
ずっとウォッチしていたレーベン盛岡紺屋町だが、とうとう建設基礎に入っている。14階建ての構想は最初に発表された通りである。
(記事のまとめはこちら)
(ちなみにこの図は、建物完成図がないところで描いたものなのであくまで参考としてみて欲しい)
(最近は紺屋町の「街並みの会」などもできていて、会社との話し合いを進めているとも聞くが、当該地域の住民ではないので詳しいことはわからない。いい方向に向いているのでは、と期待していたところだ)
京都引越しが目前なので時間を割いてnoteを更新している場合ではないのだが、始めたからには時系列で観察しようという思いで書く。もういい加減にして荷造りをしたいけれど、これについては書かねばならない。
先週(6月上旬ごろ)に投函されたチラシ。
引越しのどさくさでチラシを捨ててしまったので、リンクを載せる。
お分かりいただけるだろうか。多分、北東北の住民でないと分かりづらいかもしれない。パッと見た感じ「普通のマンションのチラシ」に見えるだろう。
しかし奥に見えるのは岩手山ではない。
岩木山(青森県)である!
しかも(多分)左右反転!!!!(キエエエエエエ 怒)
(「なにそれ」って方のために今一度確認)
これは岩手山(岩手)
こちらは岩木山(青森)
どちらも俺たちにとっては命の山なのよ…名前は似てるけど、地元の山はその土地のアイデンティティなのよ。
だから「デザイナーのちょっとしたミス」だったとしても許しちゃならん。
(想像すると青森の方でもマンションを作っていて、そのチラシを下図として本データを作ってたけどチェックできずに印刷入稿になったんじゃないかな。そーゆーことってある。)
名前も似ているし、都市部の人にとっては東北のある山のことなんて知る由もなかろう。しかし、岩手山も岩木山も、地元の人間にとっては変わることのない大切なシンボルなのだ。しかも中津川の景観を侵す可能性が高いというセンシティブな問題に発展している今、なぜこのようなチラシが出来てしまうのだろう。
「チェックが甘かった」といっても、ここ一番大事ところだと思う。ここを見逃しちゃう担当者(ないし会社の)杜撰さを垣間見る。
最初の住民説明会では盛岡の住民に対して「仙台の皆さんにお集まりいただき云々」と声がけしたというし…地元の調査が足りないんでは。
こうしたチェックの甘さって建物全体のデザインや、施工や内装にも出るような気もする。
ここの会社のマンション、大丈夫?!別のところに欠陥がありそう…などとかなり悪意に満ちた感想を持ってしまう。
最近積水ハウスのマンション解体のニュースも話題になったばかりだけれど、この辺が拗れると大変なことになると思う。
担当者や会社は気を引き締めて真摯に対応して欲しいと思った(願)。
何度も書いているけど景観というのは壊れたら終わりだ。未来に残す景観を選ぶのは私らなのだ。
私は月末に遠くに引っ越す。
この流れは止められないし、基本的にはできることはない。遠くに引っ越しても、わたしは中津川や岩手山が見える景色を大切に思っている。
声が小さくても、「こんなアホなことはやめてくれ」と言い続けたい。
※引っ越しに伴い、このテーマは終了…。