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レーベン盛岡紺屋町 「盛岡の川沿いに高層マンションは必要か」(京都から思うこと) 

京都に暮らして半月になった。

しつこくもレーベン盛岡紺屋町マンションの話を書く。

 結論から言うと「やっぱり景観は大事だ」と言う話なんだけれども。主に雑談nなので、なんのオチもない。

(なので興味がない人は読み飛ばしてください)


 三条大橋から数分の場所にアパートを借りたので、日々川沿いを散歩している。「水辺の景色」というのは本当にいいものだ。

盛岡の家も川から近かったので、いつも散歩していた。半月たって、「鴨川散歩」と「中津川散歩」を比べて感じたことについて書いてみたい。

まずは鴨川。
 鴨川、加茂川だったり賀茂川だったり、いろんな表記があって面白いなあ、って思う。
今の表記では、上流では「賀茂川」表記だが、下流に行くと「鴨川」に変わるのだそうだ。
 今はちょうど夏で、四条、三条のあたりには川床がでて、水辺の様子を楽しみながら食事やお酒を楽しんでいる人たちが大勢いて、リッチな感じ。華やかで情感豊かな建物群が見えて「映える」風景となっている。多くの観光客が、川辺の写真を飽きるのではないかと思うほどに撮っている。夜に月でも浮かんでいれば、さらに味わい深い大人の街だなって思う。
 どの時間も綺麗だし、気持ちいいし、飽きない。
 京都の景観条例なるものはなかなか厳しいそうで、「川の景色」もよく計算されているなと思う。スケッチしていても「大体キマる」。感覚的な表現になってしまうけれど、これはすごいことだと思う。レトロモダンな建物と和風建築がうまく調和しているのも緻密な都市計画あっての景観だと思う。
 鴨川の歴史を見たけれど、元々はかなり蛇行した川がいくつも流れていたものだったのだそうだ。川のそばは刑場で、かつては死体も多く捨てられていたところだったらしい。いろんな経緯の中街は変化するものだろうけれど、次の世代へ歴史ある景観を残すのだという強い気概を感じる。


次に盛岡。
人口規模も観光規模も比にならないが、盛岡も川の街として愛されている。 
 鴨川の方がずっと大きいし、整っているけれど、単純に川の面白さでいえば中津川の方が勝るかもしれない。小さな川だからと言う事情なのかもしれないが、自然な様子が多く残っていて野生味がある。秋には鮭も登ってくるし、子供がよく水遊びをしている。
 この野生味は意図的に残したのか、たまたま残ったのか(整備するお金がなかったのか)細かいところはわからないのだけれど。
 中津川には鴨川のような緻密さは感じられない。この「緻密じゃない自然な感じ」をうまく残すことこそが盛岡の魅力につながるような気がしている。
「緻密じゃない感じ」は、「緻密」に「緻密でない感じを演出しなくてはならないのではないか」という逆説的になってしまうのだけど、今後はそういうことがキモになるような気がする。


そうそう。
京都で最近、散歩をしていてこんな外観のマンションが建つことを知った。
5階くらいのこういう外観。
高級感もあるし、町家との相性も良さそう。

レーベン盛岡の偉い人はこんな記事は絶対読まないかもしれないけれど、間違って読んでくれたら、こんな感じのデザインで考え直してもらえないだろうかね。まあ容積率からいったら採算合わないよね、わかってるよ、わかっているけども。


実際レーベンは京都にもマンションを建ててるんだけど、

「低層」で建ててる。


なんでこれが盛岡ではできないの??
(外観は派手だけど)意外といいのでは、などと思ってしまったではないか。

何度も言うけれど中津川の川辺に14階建てのマンションは本当に必要なのか?
京都が低層なら、他の地域でもできるのでは?と思う。

気になる人はぜひみて欲しい↓


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