ペンシルパズル流行語大賞2019
今年ペンシルパズル界で流行した言葉を決めよう!ということで、12月4日から10日にかけて、ペンシルパズル流行語大賞の投票を実施しました。
きっかけはと言えば、3日にこのツイートをしたところ、そこそこ反応が大きかったことと、たまたま競プロ流行語大賞が実施されているのを見たことでした。完全に思いつきで、あまり考えずにフォームを作ったので、記述式で書きにくかったりした気がしますが、最終的に33人の方に投票していただきました。
集計は1位が3点、2位が2点、3位が1点です。「ヤジリン」「ヤバリン」、「ぬりみさき」「むりみさき」など、実質的に同じものを指しているものについては同じ項目扱いにしました。
なお、1位のみに票が入っていた方がいたのと、僕自身も投票をしたので合計点は33人分とは若干ずれています。ちなみに、関わっているパズスクと7638を避けた上で、「みゃーみゃソルバー」「ペンパくん」「ヤジリン」の順で投票しました。
それでは、得点の低い方から順に、一部のコメント付きで発表です。
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ランク外(0点)
投票がありそうでなかった言葉としては、話題になるのが若干遅かった「パズルお嬢様」以外に、同じく時期が遅かった「パズル会議」、その他「ハニーアイランド」「成宮由愛」「豆」「さしがね」あたりがありました。
17位(1点)
美咲ちゃん
「ぬりみさき」「むりみさき」とは区別しました。今後、パズルお嬢様との関係性が注目されます。
毎日投稿
・10月頃からTwitter上でパズルを毎日投稿を始める人が増えた印象。流行"語"かと聞かれると怪しい(えすのじ)
私も1か月前から始めましたが、現在、10人以上の方がtwitterで毎日投稿をしています。票は1点でしたが、この1年で大きく変わった出来事と言って間違いないでしょう。
天体ショー
なげなわ
投票者はマイブームとして投票したとのことでした。1人で推しているといつの間にかブームになっていたりするので、マイナーでも各自が好きなことを推して行った方がパズル界が盛り上がっていくのではと思います。
13位(2点)
ハバネロ
・なんといってもパズルスクエアの開設は大きく、これでもかとばかりに超難問が投稿され、頭の中までハバネロです。(ビターチョコレート)
パズルスクエアによって問題数自体も増えましたが、ハバネロの数も劇的に増えました。それにもかかわらず、パズルスクエアの問題をほぼすべて解いている方が何人もいるのは驚きです。
むりかべ
・パズル界を席巻した闇(SP1)
同氏はコメントの通り「ヤバリン」「むりみさき」「むりかべ」に投票をしていました。ヤバリン、むりみさきに比べると票が伸び悩みましたが、闇界の先輩と言えるでしょう。
ペンシルズ
ニコリ本誌では久々の昇格パズルで、最新号の169号でも多数取り上げられています。オンラインでは人気が今一つだからか、票は思ったよりも少なかったです(入力が面倒なんですよね…)
ダブルチョコ
・3位のダブルチョコはパズスク開設直後にすごく流行った印象があったので推薦しました。果たしてニコリで定番パズルになるのでしょうか(KNY)
コメントの通り、特にパズスクが出来た直後に一世を風靡したパズルでした。1月に発売されるパズル・ザ・ジャイアントにも初登場で、今後がますます注目されます(31×45では作れないので、サイズが気になります…)
11位(3点)
青い厚揚げ
・毎日ヤジリンを投稿している人物で、月2回開催している大会には非常に多くの人が参加していることから2019年のペンシルパズル界隈の一大スターと呼べる存在だと考えられるのでここに推薦する。(Hydrogen)
・流行という意味ではやはりヤジリンが一番かと思いました。青い厚揚げさんのヤジリン、と言われることが多いようにやはり厚揚げさんもはずせないと思います。(ひこうき)
個人としては唯一の得票です。ヤジリンの爆発的普及の立役者として、個人MVPがあれば間違いなく氏が受賞していたでしょう。
シンプルループTapaトーラスロジック
五月祭の東大ペンシルパズル同好会で、ハバネロとして配られたパズルです。リンクはこちら。
9位(4点)
スマニコリ
・(スマニコリ)はニコリコム以後では待望のwebパズルサービスということで1票。でもパズルスクエアと比べると正直盛り上がりに欠けるかなーという印象。(半袖)
私自身も問題を作っているのですが、半袖氏のコメントに同感です。会員が増えればパズルの種類が増えて、私の仕事も増えるはずなので(笑)、もっと会員が増えて欲しいものです。
カーブデータ
・一瞬の爆発力がすごかったので(ウド)
・ハニーアイランドと迷いましたが、こちらを。盤面がとにかく面白い。解いても面白い。ただし出題者は複数解に恐怖する。個人的に一番面白かった盤面はudoPさん作の「山田」です。(ふーなんとかさん)
・カーブデータ 、ダブルチョコ、グラーデヴェグ、ハニーアイランド辺りむっちゃ流行ってました(こめい)
4点なのですが、3位が4票だったので、投票した方は4人いました。0点のハニーアイランド、グラーデヴェグあたりよりも勢いで勝った感じでしょうか。少し話が逸れますが、去年の世界パズル選手権日本代表で、好きなパズルに「カーブデータ」を挙げていた方が複数いました。熱狂的なファンの多いパズルと言えそうです。
7位(5点)
ペンパくん(penpa-editor)
・今年はツールの充実度が凄い年であったので、ソルバーとエディタを推薦する。(puripuri2100)
開発者はpanista氏。ぱずぷれでは作れないパズルを自由に書けるエディタで、個人的にも大変重宝しているため、2点を入れました。投票者は全員みゃーみゃソルバー(後述)にも投票しているあたりは分かりやすい結果となりました。
ペンシルパズルガチャ
・2位は、個人的には問題数が全然無かったぬりみさきが大量に解けるようになった点で、非常にお世話になりました。(うまや天国)
・ペンパガチャのおかげでさまざまなパズルに出会えた感謝(ますたぁP)
・手前味噌ですが…パズルを楽しむきっかけの一つをある程度は提供できたかなと思っているので。(みゃーみゃ)
開発者は上記コメントにもあるように、みゃーみゃ氏。ガチャを回すとパズルが自動で出てきます。当初は数独だけだったのですが、いつの間にか種類がどんどん増えていきました。他のパズルにはない特徴として、ガチャで人によって問題が違うので、解きあがり盤面とタイムをまとめて公開してもネタバレにならず、公開しやすいというのも大きな長所です。
6位(6点)
ヤジリン早解き大会(青い厚揚げ杯、twitter大会、早解きコンテスト)
・新規層の獲得(青い厚揚げさんの影響が大きい)に貢献したと思います。(うまや天国)
・今年になってかなり増えた気がします。わたしもいつかやってみたいなぁと思ったりしています(プレアデス)
ヤジリンを筆頭とした各種大会として表をまとめてみました。
上記のコメントにもある通り、月2回ペースで開催されている青い厚揚げ杯(ヤジリン)を筆頭に、不定期のものも含め、大会自体がかなり増えました。単問の大会が多く、いわゆる競技パズルに比べると参加がずっとしやすいところが大きいと思います。
5位(12点)
ペンシルパズルソルバー
・よく言われていた言葉としてはソルバーが多かったかなというのが1位の選出理由です。みゃーみゃ氏によるソルバーは氏の熱意により多くのパズルに対応し、唯一解判定をしてくれることもあって今年パズルに触れた方の作問のハードルを下げる働きをしてくれたこともあると思います。(青い厚揚げ)
・今年はツールの充実度が凄い年であったので、ソルバーとエディタを推薦する。(再掲、puripuri2100)
ここから点数が一気に上がります。ペンシルパズルガチャ同様、みゃーみゃ氏の開発で、私自身も1位に入れました。唯一解かどうかと難易度を自動的に判定してくれるツールで、なんと60種類以上のパズルに対応しています。とりあえず問題に不備がないか確認をするときに本当に便利なツールで、作家のチェックの手間を大幅に減らしたと言えるでしょう。
4位(20点)
むりみさき(ぬりみさき)
・2019年にはぬりみさきの闇が多く掘り起こされたので、これを忘れないためにここに推薦する。(Hydrogen)
・いつの間にかぬりみさきに高等手筋が誕生していた時の衝撃はとても強かった。(puripuri2100)
ダブルチョコと同様、ニコリのオモパパズルの2軍枠なのですが、オンラインで独自の解き筋が次々に開発されていきました。盛り上がってはいるものの、ニコリとはそこまで路線が変わっていないダブルチョコとは対照的に、ヤジリン同様、ニコリとは全く違う方向に突き進んでいます。明日のぬりみさきはどっちだ。
なお、票数としては5票のペンパソルバーに比べ、12票も入っていたのですが1位が1票と伸び悩みました。ヤジリンの壁が厚かった。ちなみに、「ぬりみさき」は3位の2票だけです。
さて、残るはベスト3です。まずは3位から。
3位(30点)
7638
・2位: 7638。ふーなんとかさんの強い影響力のもと、成宮由愛ちゃんの知名度がパズル界隈に激しく浸透。ただただ感心。(えすのじ)
・7638はペンパの流行語と聞いて真っ先に思い浮かべました。ダントツです。ここまで浸透するのはすごいですね……(かぶと)
・たった一年で流行語はおろか1つのジャンル化としているので、大賞は間違いないんじゃないでしょうか(プレアデス)
・2位:パズルからさらに広がる新しい世界があることを目の当たりにして、パズルの可能性を感じるきっかけとなったので。(みゃーみゃ)
これは予想以上に票が入りました。
元はパズルとは全く関係のないアイドルだったのですが、ふーなんとかさんによる熱心な活動によって、11月のSUPER7638WEEKには100問近くの問題が集まり、12月末にはパズル本が出る予定です。私も制作にかかわっているのですが、今までにない本が出来るのではと思うので、ご期待ください。パズル外からやってきたという点でパズルの新たな可能性を感じています。
2位(43点)
パズルスクエア(Puzzle Square JP)
・1位: ぱずすく。正直、最初はこれ以外思いつかなかったくらい。色々なパズルに触れる機会になりました。(えすのじ)
・1位(パズルスクエア)はネット上で気軽にパズルが出題→解けるようになった、という点で2019年ダントツの貢献度だったとおもいます。(半袖)
・これは外せませんね。web上でのパズル投稿が活発になる大きな要因になったと思います。パズルスクエアのおかげで流行したパズルも多いです。(ふーなんとかさん)
・パズルスクエア: パズルを自由に投稿することができる、パズル界のPixivともいえるウェブサイトで、2019年のペンシルパズル界隈に最も大きな影響を与えたと考えられるのでここに推薦する(Hydrogen)
1位票を集めてみました。
インターフェースやデザイン的には足りないところもあるとは思いますし、正直、どうなるか分からなかったのですが、現在、出来てから約7か月で投稿は約4500問。アイデアを出しただけですが、手前味噌ながらパズル界の盛り上がりに少しは貢献できたのかなと思います。
1位(54点)
ヤジリン(ヤバリン)
・闇のパズルが広まるきっかけになったのでパズル界隈に間違いなく影響を及ぼしていると思います(プレアデス)
・1位:twitterで一大ブームを巻き起こし、自分がこの世界に触れるきっかけとなったパズルなので(みゃーみゃ)
・2位(ヤジリン)は今年新たな勢力として台頭したTwitterパズル界を代表するパズルということで1票(半袖)
・パズルスクエアでは投稿数がダントツの1位、またTwitterでは盤面を見ない日がないほど活発に出題されています。パズル界全体の盛り上がりに繋がることを祈念して、2位に推薦。(ふーなんとかさん)
もはや説明不要でしょう。元々ニコリでも人気パズルだったのですが、全く違う方向に爆発的に流行しました。
ちなみに、得票はヤジリンが29票、ヤバリンが25票。むりみさきがほとんどだったのと比較すると、きれいに二分されました。一応、より票数の多かったヤジリンを正式扱いとします。
ということで、2019年のペンシルパズル流行語大賞に輝いたのは
ヤジリン
でした!
はたして、2020年は何が流行語になるのでしょうか。
このまましばらく、ヤジリン、パズスク、7638の3強時代が続くのか、それとも、全く新しい流行がやって来るのか。私が来年も忘れていなければ、また来年お会いしましょう。
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