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病院三連戦

 
これは今日、私がゼロムス病院に行ったときの記録である。固有名詞以外は事実である!

血液検査


マツオカ様~
名前を呼ばれ、私は立ち上がる。

「生年月日と名前をお願いします~」
「松岡舐一、198X年、1X月、2X日生まれです~」
 
私の本人確認を終え、アヤカさんがそっと私の手をとり、指先が触れそうなほどに身体に近づける。

薄い水色の看護服にストラップを斜め掛けにした彼女の「パイスラ」が私の目の前に。推定B。

とてもよろしい、慎ましやかな曲線といえよう。Bのパイスラは芸術的だといつも思う。ほのかに膨らみがストラップによって変形しているのだ。これがたまらない。

半袖から伸びる腕はやや薄い小麦色で、健康的なプライベートが想像される。

採血の痛みを少しでもやわらげようという病院の計らいなのか、彼女はかわいい。

こんな子だったらいくらでも採血されちゃうなーとしょうもないことを考えながら、私は血を抜かれる。

あイタっ!

彼女に意識を集中しているからか、いつもよりも痛いではないか笑 
彼女に血を抜かれる、アヤカさんと私だけの時間。


彼女にならいくら血を抜かれてもいい



「指先じんじんしませんか~」
「しません~(下腹部がムズムズしそうです笑)」

なんて会話をしているうちに、あっという間に血を抜かれてしまう。
もっと抜いてくれてもよいのに。彼女に感謝し、渡された書類に対して必要以上に質問をしながら笑、私は次の対戦相手のところへ赴く。
 

栄養指導


マツオカ様~
おや、今日はいつものお姉さんとは違う人だな。小柄でちょっとふくよかな人がきた。

階段を一緒に上がり、栄養指導室へ。まるで箱型快活事業所のよう。
密室だ。

おや、レイアウトがいつもと違うぞ。
「レイアウト変えました?」
「そうなんですよ~」
「ええと、初めましてですよね?」
「えっと、そうですね!」

なんですかこの快活の初めましてみたいな会話は。だんだんここが箱型快活事業所に思えてきたぞ。

そこからは栄養指導のお話。

私は最近、自分の代謝量を超えないような食事を心がけているので、ほめられてばっかりである。うへへ。

血液検査の速報が入ってきたが、まだ全データがそろっていない。残念。
彼女のネイビーの医療服は胸元がゆるゆるで、白いスキマがちらちらと。奥までは見えないが、ドキドキするには十分だ。たくさんほめてもらう。
 

密室でドキドキしているのは私だけ?

医師診察


マツオカ様~3番へどうぞ~

さあ、ラスボスはチカ先生である。

チカ先生は目元が涼やかで軽く染めた髪が魅力的なとてもフレンドリーな先生である。マスク美人だが、マスクとっても絶対美人であろう。

彼女に診察してもらうために、私は不摂生をしているようなものだが、今回の私は一味違うぞ。

先生の手元には、私の最新の血液検査レポートが。私のすべては彼女に筒抜けなのだ。

「わー!すごいですねー!」

先生はその涼やかな目を細めながら、さらに続ける。

「GOT/GPT、コレステロール、中性脂肪、全部基準値下回りましたね~!」

そういいながら、血液検査表に蛍光マーカーで線を引いていく。

今日の先生は白衣の下にネイビーの医療服を着ているのだが、胸元がゆるゆるである。

ああ、きっとスレンダーで白いふくらみなんだろうなあ。
先生の顔を見たらいいのか、手元を見たらいいのか、胸元をのぞき込んだらいいのか、

私は迷った挙句、目線が定まらない笑 

でも、視線が少しでも高くなるよう、背筋をピンとしていたのは秘密だ。

「先生の診断結果をメールしなきゃいけなくて、ここに書いてもらえますか?」
「いいですよ~」


先生とはおいしいご飯の話や、スポーツの話をしたりもする



先生の手書きの文字を見るなんてな。ムフフ。先生の字はとても下手できたない笑。これはこれで、かわいいのだ。

「この調子で継続して、経過観察して、そしたら通院も不要になりますね!」
「そっすね、、、」

ああ、頑張れば頑張るほど、先生に会いに来られなくなるんだなあ。

「まぁ、次は、2か月後くらい、3月末?4月頭?仕事忙しいですか?」
「4月頭で行きましょう」
「オッケー」

これをデートの約束と言わずして何なのか。
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【オマケ】

ああだめだ、事実だけでは収めることができない。先生かわいすぎる。
ここからが妄想。現実と妄想を混同してはいけません。

現実


妄想



先生!先生のこと検査したいです!

「え~。まぁ、がんばったからいいか!どんな検査するの?」


まずは、ゆびをその隙間に入れて、ヤング率を測定しましょう。


その小ぶりなお尻のスリップ摩擦係数も測定します。


それと、脇からお腹、足までの表面プロファイルを測定してもよいでしょうか?


そのくちびる、親水性ですよね?濡れ率、およびヤング率も測定必要です。


デルタだと判定しますが、面積測定が必要です。
布の部分の横×高さを求める必要があります。
高さの測定の際は、正確に測定するため、
しっかりと密着している必要があります。
何度かゆびを上下に往復させて、
なじませながら測定しますね?


おかしい笑
事実のみを書くつもりだったのに、いつの間にか妄想が入り込んでいる。
重症である笑


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