
109の性癖37-肩紐
私は松岡舐一、変態である。
さてさて、今回、私の109ある性癖の中から選ばれしもの、その37番目の性癖は肩紐である。
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ポイント・オブ・ノーリターン
ポイントオブノーリターンとは、もう戻れないポイントのことである。飛行機の離陸しかり、ビジネスしかり。
女の子との生身の触れ合いにおいて、肩紐とは、ポイントオブノーリターンのスイッチである。
肩紐を「ずらす」という行為。それは紐の移動ではない。
「ここから先は、もう戻れない」という合図 だ。
ブラの肩紐に指をひっかけ、優しくずらす。
白い肩があらわれる。
指先が、鎖骨をなぞる。舌を、這わせる。
……ここまできたら、もう先に進むしかない。
肩から指を滑らせ、胸元へ。舌も下へと。
ゆっくりと、確実に、もう戻ることはできない。
この瞬間、私の中で何かが弾ける。
これが、気持ちいい。
だからこそ、下着をつけてほしいのだ。
肩紐とは何なのか?
肩紐は、下着なのか?
それとも、ストラップであって、下着ではないのか?
その答えは グレーゾーン にある。
シャツの襟元から肩紐 がのぞいたとき、男は一瞬だけドキッとする。
見えた瞬間、頭の中で考えるのは 「これはブラ紐なのか?」 ということ。
もしこれがキャミソールであっても、私の場合は興奮する。(人によるだろう)
ブラ紐が見える=その下に確実にブラがある。
ブラ紐はブラと物理的に連続な存在である。つまりは…。
そう考えるだけで、意識がそちらに引っ張られる。
「ほんの一瞬見えただけ」で、ここまで男の脳は支配されるのだ。
見えても多分大丈夫、だけど「本当は隠れているべきもの」 。それはえろいのだ。
そして、肩紐は本人も「気づいていない」ことが多い。無意識にずれていることもあるし、見えていることもある。
それを指摘するのも、しないのも自由である。
だけど、見えてることに気づいた女の子の反応。
「急に恥ずかしがる」のが、たまらない。
女の子自身が「これは見えちゃいけないものだ」と意識した瞬間。
それは、肩紐のえろさを証明している瞬間でもある。
肩紐と胸から脇のライン、その間にある「隙間」
肩紐がある。その下には 「胸から脇に続くライン」 。
このラインに生まれるのが、そう。
「隙間」 である。
肩紐との間にできる、わずかな空間。
男は 無意識にそこに指を滑り込ませたくなる 。
肩紐の内側に指をそっと入れる。
肩のカーブをなぞるように、肩紐をずらす。
そのまま、白い肌に舌を這わせる。
この 「肩紐の隙間に指を入れる行為」 こそ、男が本能的に求めるもの。
そして、女の子の わずかな反応 。
「……あっ」
それだけで、全てが始まる。
肩紐の隙間から、二人の時間は始まるのだ。
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作者あとがき
結論:肩紐は、えろい!
肩紐のずらし方、見え方、その隙間。
この一つ一つに、性癖は詰まっていますね。
だからこそ、肩紐は単なる紐ではないのでしょう。