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『水谷千重子50周年記念公演』博多座
バーン。一昨年に続いて鑑賞。
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安定の4時間コース、この日も満員。
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今回のお芝居は『大江戸混戦物語 ニンジャーゾーン』
家光の御代が舞台の忍者もの。殺陣もがっつり。
チャンバラのBGMは『トップガン』のデンジャーゾーン。
千重子先生は時を超えて生き続ける宿命の術使いの役。
冒頭、スクリーンに投影された物語を説明するイラストのタッチが
何故か『モチモチの木』の滝平二郎先生のあの感じ。
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幕前に水谷千重子先生登場、
更に設定の解説を、張り扇と扇子に代わって
下駄で刻んで行く 下駄タップ講談 で読み上げる。見事!
(この日1回目の福田和子話と、『吉原炎上』の花魁道中も披露)
本編は先生の湯浴みシーン(物販CM含む)が複数回のサービス、
的場浩司のスイーツギャグ、
山崎銀之丞の安定感、
A先生「有難う、いい薬です」、
YOUの歌声と顔の小ささ!、
平野泰新の高さのあるトルネード!、
からのスーパーヒーロー着地!、
ずんのやすの中村雅俊などなど。
そして、前回に続いて今年も目を惹かれたのは
元乃木坂46の生駒ちゃんだった。
今回初の殺陣と伺うも素晴らしいキレとお芝居。
これから他の作品でもアクションを
バシバシ観たいところ。
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『千重子オンステージ』
今回の千重子先生の着物の柄は愛犬シフォンの家紋(?)含む
カラフルモノグラムとBAKA ITTERUの文字。
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セトリも良かった。
1曲目は『魂のルフラン』!
この曲を大劇場の生バンドで聴くのは初。
(以前はパチンコの連チャン中ラウンドで視聴)
母性と覚悟、有難や。
続く、工藤静香の『ブルーローズ』では
ダンサーで生駒ちゃんと平間くんが。
やはりキレがある。素晴らしい。
衣装のテロテロ感も舞台に映える。
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歌終わりで2人とトーク。生駒ちゃんのセンターは千重子先生から秋元康へ指示、デビュー時の生駒ちゃんのショートヘアは千重子ちゃんカット、ショートヘアについては加藤登紀子・家田荘子・そして寂聴にもアドバイスした、と秘話が明かされる。
また、平間くんアクロバットのきっかけも
「ジャンプしろ、飛べ」
との先生からアドバイスがあり、同じ提案は
ジャッキー・チェンにも(!)円広志にも(!)
なされた事が判明。
映画史の一端と、
ヤマハ ポプコングランプリ『夢想花』誕生エピソードも
明らかに。
その後、この日のゲストシンガー、六条たかや
(チュートリアル徳井義実似)が
『哀愁のイングリッシュマン イン ニューヨーク』を歌いながら登場。
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「芳村真理ちゃんと3人でおしゃべり」した貴重話のほか、
落ち無しの話を延々と。
「あさりはあさり!はまぐりははまぐり!」と
千重子先生に嗜められる。
電子パーカッションで
『オー、シャンゼリゼ』の暗黒叩き語り。
(ゴブリン風?のイントロ)
デュエットではケニー・ロギンスのオリジナルから
危険な恋の歌に詞を大胆に改変した
『いけないデンジャーゾーン』を。
最後はオケも無くなり、ジェット機のエンジン音と機銃音のみの中、
2人して棒の先の戦闘機模型(F22ラプター?)を振り回して
舞台の上手下手、
花道でもドッグファイト。
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キャパ1454人満員の会場で。
六条、千重子先生より「ある意味、八公太郎や倉たけしより、一番心臓が強いかもね」とお褒めの言葉の頂くも、
「お客様の目を見て、しっかり挨拶して帰りなさい」と促される。
好みのチュートリアル徳井(似)の日に行って間違いなかった。
千重子先生のソロでは
『My Heart Will GO On』ではあの作品に似た、映画『船と氷山』をスクリーンに投影しつつ花道から歌いかける。
公式による、本編。フル尺は1時間。
https://youtu.be/MEAel2DyNiw
作中のロバート秋山と友近のキスシーンで満場の大笑もあり、
いったん締め。
アンコールでは、本田美奈子さんの『翼』を歌唱。
世界に引き込まれる。
ラストのロングトーンも素晴らしかった。
博多座で聴く、本田美奈子の美しい歌。
染々する。
セットリスト
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福田和子の話は2回、
清水健太郎の話もどこかのタイミングであったが、
毎回、歴史へのリスペクトと未来への希望を抱かせる本公演。
次回、4目回(!?)の50周年記念の会を楽しみに待ちたい。