C-1グランプリ(コナン映画No.1決定戦)を開催する-予選編-
はじめに
まずC-1グランプリとは何ぞやというところからですが、C-1グランプリとは題にもある通り、歴代コナン映画のNo.1を決める大会です。それを決めるにあたり、コナン有識者である私が重い腰を上げて、審査をすることになったわけです。正直ここ10作くらい見てないから結構大変なんですけど頑張ります。
予選フォーマット
コナン映画って26作もあるから全部見て全部ジャッジとかやる気起きないんですよね。なのでM-1よろしく予選を行って26→9に絞ります。(敗者復活なんてものはない)
問題はどうやって26→9にするかですよね。全部見ちゃったら何も意味ないので。これを解決するヒントが本家M-1にありました。
本家は予選のネタ見せ時間って決勝よりも短いんですよ(2分とか3分)。つまり決勝よりも短い時間でどれだけ跳ねられるかが重要になるわけです。
なのでC-1もこれに倣って予選は短いスパンの爆発力で評価しようと思います。注目するのコナン映画の導入部分です。
コナン映画って
導入
↓
OP「俺高探クドシン~」
↓
本編
みたいな流れなんですよ。予選はとりあえず「導入」にだけ注目して決勝進出映画を決めていきたいと思います。
採点方法
採点は以下の3つの基準に基づいて行います。
面白さ 10/10 ・・・単体での面白さです。ここで一気に心を掴めるか
雰囲気 10/10・・・映画全体を基調する雰囲気があるか。どれだけ面白くてもここを無視すると後々に響きますからね
OPの入り 5/5・・・ここはホンマに大事よ。気持ちよく入ってくれ
計25点満点
予選
見る順番はランダムで決定。
1.瞳の中の暗殺者
2.14番目の標的
3.異次元の狙撃手
4.紺青の拳
5.純黒の悪夢
6.天国へのカウントダウン
7.から紅の恋歌
8.沈黙の15分
9.時計仕掛けの摩天楼
10.ベイカー街の亡霊
11.迷宮の十字路
12.漆黒の追跡者
13.世紀末の魔術師
14.紺碧の棺
15.業火の向日葵
16.ハロウィンの花嫁
17.探偵たちの鎮魂歌
18.銀翼の奇術師
19.11人目のストライカー
20.ゼロの執行人
21.天空の難破船
22.水平線上の陰謀
23.絶海の探偵
24.戦慄の楽譜
25.緋色の弾丸
1.瞳の中の暗殺者
面白さ 4/10
雰囲気 6/10
OPの入り 3/5
計 13/25点
評価
個人的に優勝候補だった瞳がまさかの点数。やりたいことは伝わるし、後へのフリが効いている分決して悪くはないんですが、如何せんつまらな過ぎました。ファスト映画なら導入部は全編カットものです。
OPの入りは4/5でもよかった気がしますが、トップバッターなのでこの点数に。
2.14番目の標的
面白さ 2/10
雰囲気 3/10
OPの入り 2/5
計 7/25点
評価
正直ヤバいやろうなと思ってましたが、案の定の結果に。まずもって面白くは全くないです。これ面白いっていう人間はトンボの脱皮見ても面白いって思えます。
雰囲気なんですが、後々のフリとしては当然機能してるんですが、これ単体で見ると古代ギリシア遺跡みたいなとこでよう分からんことになっただけなので、雰囲気がいいともお世辞には言えません。90年代後半のアニメって古代ギリシア文化に謎の憧れ持ってますよね。
OPの入りも特に捻りなし。
3.異次元の狙撃手
面白さ 5/10
雰囲気 4/10
OPの入り 4/5
計 13/25点
評価
なっっっっっっがいわ。OP入るまで何分かかってんねん。掴みとしては悪くないけど下らん寸劇やら関係者以外立ち入り禁止(関係者以外立ち入り禁止とは言ってない)が気になりすぎて減点。
OPの入りのところは普通にかっこいいだけにそこに繋げる過程と勢いを大事にしてほしかった。
4.紺青の拳
面白さ 4/10
雰囲気 4/10
OPの入り 1/5
計 9/25点
評価
なげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
普通に最初に事件起きたタイミングでOP入れよ。やりたいこと詰め込み過ぎやねん。キッドと京極出して挙句舞台はシンガポールとか情報が渋滞しとるやろ。後早々に爆発起きたけど爆発力(物理)は評価の対象にならんからな。
OPの入りはダサすぎて論外。
5.純黒の悪夢
面白さ 6/10
雰囲気 3/10
OPの入り 4/5
計 13/25点
評価
これも最近のコナン映画の例に漏れず長いですが、テンポがいいのでそれほど冗長には感じません。やはり導入なんてのは多少視聴者置き去りにしてもいいから、ハイテンポで進めるべき。
面白さでいえば今までで1番ですが、一方で車ごと20mくらい吹っ飛ばされたパンピーが無傷だったり、令和最大の交通事故として語り継がれそうな規模感の事故が起きたりと見ててアホらしく感じる側面もありました。
OPの入りは普通に良かったです。
6.天国へのカウントダウン
面白さ 3/10
雰囲気 6/10
OPの入り 4/5
計 13/25点
評価
面白くはなかったです。やってることは実質博士のダジャレクイズだけなので当然といえば当然。
雰囲気自体はかなりよくて後々の展開を考えれば決して悪くはないと思える。
OPの入りは普通に優秀。
7.から紅の恋歌
面白さ 5/10
雰囲気 7/10
OPの入り 4/5
計 16/25点
評価
やりたいことがしっかりコンパクトに纏まってたのが好印象ですね。情報の過不足がなかった印象です。
雰囲気は一貫して、京都&競技カルタのテイストで作られてたのでそこも好印象。ただテレビ収録中に大声でしゃべるな。
OP入る前の締めが良ければもう少し伸びてた。
8.沈黙の15分
面白さ 7/10
雰囲気 7/10
OPの入り 3/5
計 17/25点
評価
フリになる過去話とインスタントテロという構成自体が好印象。強いて言うなら事件の規模感が普通に3桁人殺そうとしてて笑ってしまうところが気になる。
OPの入りはさっきまで良かった分ちょっと残念。
9.時計仕掛けの摩天楼
面白さ 5/10
雰囲気 4/10
OPの入り 2/5
計 11/25点
評価
最初の映画なので、映画というよりはコナンの紹介のような導入部分。普段の事件を5分くらいにまとめた感じです。最低限のクオリティはあるんですけどそれだけ。M-1で言うとネタに繋がりがないってやつですね。
OPの入りはこの時期のものなので推して量るべし。
10.ベイカー街の亡霊
面白さ 5/10
雰囲気 8/10
OPの入り 4/5
計 17/25点
評価
どうしても全容が掴めないので、めっちゃ面白いってわけではないんですが、ある程度は纏まっている印象。
雰囲気は今までで文句なしの1位。しっかりと映画全体を基調する役割を果たしています。
OPの入りは
The
Phantom
of
Baker
Street
がカッコよすぎて
11.迷宮の十字路
面白さ 4/10
雰囲気 10/10
OPの入り 5/5
計 19/25点
評価
OPまでわずか1分でした。圧倒的短さ。
やってることは小さい頃の平次がてまり歌を歌ってる少女を見つめるだけなんですが、これだけでこの映画の雰囲気が伝わってきます。
何より若干視聴者を置いてけぼりにしながらのOPの入りが京都アレンジも入ってて完璧。文句なしです。
12.漆黒の追跡者
面白さ 3/10
雰囲気 4/10
OPの入り 4/5
計 11/25点
評価
ジンに正体がバレてました~→夢オチは恥ずかしくないんか?内容があってないようなもんやんけ。
OPの入りは結構いい
13.世紀末の魔術師
面白さ 3/10
雰囲気 4/10
OPの入り 5/5
計 12/25点
評価
別に面白いことは特にないですね。短いのは評価高いですけど。
雰囲気もそんなにないし、OPの入りが完璧なだけに勿体ない。
14.紺碧の棺
面白さ 2/10
雰囲気 2/10
OPの入り 4/5
計 8/25点
評価
2、3回見てつまらなかったことしか覚えてなかったんですけど、久しぶりに見たらやっぱりすごいですね。カーチェイスはともかく、1軒のコンビニで10人くらい立ち読みしてたり、クソガキの棒読み連打とか、小五郎のド不快ムーブとかコナンのガバガバ推理とかツッコミ所多すぎ。褒められるのは入りがちょっとかっこいいとこだけ。
15.業火の向日葵
面白さ 3/10
雰囲気 3/10
OPの入り 2/5
計 8/25点
評価
なんかさっき棺見てるからマシに感じますけど普通に糞ですね。やっぱ糞映画と評判のやつは開幕からつまらんのやなと。
本編これが120分続くとか見る拷問やろ。
16.ハロウィンの花嫁
面白さ -/10
雰囲気 -/10
OPの入り -/5
計 -/25点
評価
アマプラにないんやが。
17.探偵たちの鎮魂歌
面白さ 8/10
雰囲気 3/10
OPの入り 3/5
計 14/25点
評価
掴みとしてはこの上なく面白いですね。オールスター映画に相応しくいろんなキャラが出てきそうな伏線とか、ガッツリミステリーメインでやる感じとか、小五郎&コナンのタッグで始まるのも新鮮味があります。
ただ光彦の声が大谷育江じゃないのがノイズ過ぎてキツイ。
入りは普通
18.銀翼の奇術師
面白さ 3/10
雰囲気 5/10
OPの入り 2/5
計 10/25点
評価
何も面白くはないですよ。別に。テンポが良かっただけマシかなって感じ。正直コナン対キッドって塩試合にしかならんからワクワクもせんのよ。ナゴドで延長12回スコアレスゲーム見せられてる気分。
雰囲気は使ってるBGMが良かったのでそこで加点。
OPの入りで走ってるコナンはダサかったですね。
てかキッド映画軒並みつまらし、もうタイトルを「銀翼の聖域(サンクチュアリ)」に変更しとけよ。
19.11人目のストライカー
面白さ 6/10
雰囲気 3/10
OPの入り 2/5
計 11/25点
評価
これ見たことなかったでんすけど、糞映画ってことだけは知ってて、つまらんのやろなと思ってました。蓋を開けたらテンポよくて面白そうな入りであったんですが、イマイチ緊張感に欠けるというか、重厚感がないんですよね。テレビスペシャルかな?って感じです。
20.ゼロの執行人
面白さ 4/10
雰囲気 5/10
OPの入り 2/5
計 11/25点
評価
見たことないんですけど、たぶん博士のドローンは後々のフリなんでしょうね。雑い仕事しやがって。
舞台?になる街自体はいい雰囲気だなと思ったら開幕爆破されたんで減点です。
21.天空の難破船
面白さ 4/10
雰囲気 5/10
OPの入り 3/5
計 12/25点
評価
今作で扱う要素全部詰め込みました見たいな感じで丁寧ではあるんですけど、それだけに心掴まれるような展開でなかったですね。
折角バイオテロでいい雰囲気作ったのに日常パートで緊張感が喪失してます。後「赤いシャム猫」って名前はダサい。
22.水平線上の陰謀
面白さ 5/10
雰囲気 4/10
OPの入り 3/5
計 12/25点
評価
なんか徒に全部やっちゃおうとして序盤の掴みが冗長になるのホントによくない。パってやらんかいパって。
蘭の奇病である「新一病」の発作が既に起こってるのはキツいポイント。
23.絶海の探偵
面白さ 3/10
雰囲気 3/10
OPの入り 2/5
計 8/25点
評価
なんかもう粛々とつまらんわ。これ見て続きが気になるとはならん。
24.戦慄の楽譜
面白さ 4/10
雰囲気 4/10
OPの入り 4/5
計 12/25点
評価
話自体は可もなく不可もなくって感じです。ただ露骨に作画で手抜いてるのと、チェロ&ピアノ&携帯の三重奏からの爆破のテンポ感で絶妙にギャグマンガ味を感じる。ギャグマンガのアニメ化なら満点です。
25.緋色の弾丸
面白さ 3/10
雰囲気 5/10
OPの入り 3/5
計 10/25点
評価
開幕のデトロイト市街を逃げ惑う人と、路上パフォーマンスでお金を稼ぐホームレスが奏でる「ウィリアム・テル序曲」のBGMがめっちゃいいんですよね。人が死ぬ前後で流れるアップテンポなクラシックは良い。
それだけに開幕の疾走感を失わせるダラダラした展開にはがっかりしました。元太が活躍するシーンとかいらんやろ。ヘラヘラすんな。
鈴木財閥はドラえもんか?
結果発表
やっっっっっと予選が終わりました。長かったあ~
結果を下から見ていきましょう。
25位 ハロウィン -点
コメント
アマプラに上がってから出直してこい
24位 14番目の標的 7点
コメント
本選に出れば上位も狙えただけに導入の糞さが悔やまれます。
21位タイ 紺碧の棺、業火の向日葵、絶海の探偵 8点
コメント
糞映画は導入も糞。それ以外ない。
20位 紺青の拳 9点
コメント
ホンマにまじめに作ったか?なめるなよ
18位タイ 銀翼の奇術師、緋色の弾丸 10点
コメント
プラスだけで言えば圧倒的に緋色の方が上なのに、銀翼と横並びになった理由はバカみたいな展開をダラダラ続けたから以外にない。マジでもったいない。
14位タイ 時計仕掛けの摩天楼、漆黒の追跡者、11人目のストライカー ゼロの執行人 11点
コメント
別に見たくもない作品群ですね。
10位タイ 世紀末の魔術師、天空の難破船、水平線の陰謀、戦慄の楽譜 12点
コメント
ここらへんはもうちょっとなんとかなったやろと思わなくはないですね。惜しかったです。
決勝進出映画
6位タイ 瞳の中の暗殺者、異次元の狙撃手、純黒の悪夢、天国へのカウントダウン 13点
コメント
瞳や天国といった優勝候補がギリギリ決勝進出です。最初は正直無理かなとも思ったんですが耐えましたね。
5位 探偵たちの鎮魂歌 14点
コメント
ここら辺からはしっかり掴めた映画が残った感じはありますね。
4位 から紅の恋歌 16点
コメント
改めて見るとこんな高いか?とならなくもないですが、勢いで点をつけてるのでそういうこともある。
2位タイ 沈黙の15分、ベイカー街の亡霊 17点
コメント
正直ここに沈黙が食い込むとは思ってませんでした。君がいればを早期投入したのは英断でしたね。
1位 迷宮の十字路 19点
コメント
コナン映画の導入なんてこんなんでええねんこんなんで。殆ど完璧だと思いますよマジで。1分足らずで終わるのでアマプラで見てもいいかもです。
おわりに
想像の5倍時間はかかりましたが、何とかC-1グランプリの予選が終わりました。次は決勝進出映画を全編見るんですが、いつやろうか。
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