ただのオタクがドールオーナーになるまで
私は小学校5年生より前の記憶がそんなにない。逆説的に言うと、それ以降は何かに熱中しながら生きている。
初投稿なので、自己紹介と、現在ハマっているものに至るまでの経緯を書きたいと思う。
※つまり自語り多めの布教!何の布教かって?それは読んでみなきゃ見当もつかないよね?
自己紹介
私はアウトドアかインドアかといえば間違いなくインドアだが、やりたいことがあれば軽率に行動する人間だ。黒歴史はそれなりにある。
たとえば中学生の時は漫画家になりたかった。
小学生のときにバクマン。という2人組中学生が漫画家を目指すサクセスストーリーを読み、「自分もあの漫画の主人公みたいになりたい」という思いをしたためたからである。主人公達と同じ年齢になった頃も思いは変わらず、人生は主観やぞという中学生特有の根拠のないうぬぼれを発揮して、意気揚々と出版社に漫画を投稿した。(背景や動きのある全身像が描けないという相応の悩みがあったのに、そこを地道な努力で解決しようとしなかったので、たった二作目で筆を折った。)
高校生の時は、某旬ジャンルの漫画の二次創作にハマり、反応が貰えるのが嬉しくて某大手サイトに二次小説を投稿していた。
(デイリーランキングに一喜一憂していた。そのうち好きなものではなく人気のために書いてんじゃないの?という根本的な問題点に気付いて大学受験と共に身を引いた。あとは嗜む程度である。)
大学生の時は、勉学のかたわらで一瞬動画編集をしていた。(そこで得たスキルをもとに、アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージというアイドルをプロデュースするゲームの担当アイドル・森久保乃々のゲーム映像を切り抜いて、完全自分用MVや、映画予告風の映像を自分で編集して眺め、「うっ…森久保…こんな成長して……」と人知れずプロデューサー気分になって感動したりしていた。傍から見るとだいぶ気持ち悪いかもしれない。)
ここまで振り返ると私が熱中するコンテンツにはとある共通点がある。
「眺めるのが楽しい。かつ、自分自身が思い描いたものが形になる」だ。
そして社会人になって数年が経ったいま、最近、とあるものにハマった。
何でしょうね。
今までが漫画、小説、動画編集、でしょ。
逆に何が残ってるんですかね。
ある?いや、もうないでしょ(笑)
とか思ってたんですよ。
某日までは。
カウントダウン開始
〜某日まであと半年〜
社会人になって数年。
私は某ジャンルに浸かっていた。
その流れで、推しのねんどろいどをお迎えした。
ねんどろいどは知ってるだろうか?デフォルメサイズの手足が動くフィギュア的なやつだ。
我が家に推しがいる!
可愛くて写真を何枚も撮っていた。
でも、私は写真撮るのが致命的に下手だった。
それはもうびっくりするほど才能がなかった。
なんでや…と思ってTwitterで他のオタクの写真を検索した。
え?推し、服着てるやん
よそのうちにいる推しは服を着ていた。
じゃあうちにいる推しは裸族なんかと言われたら違う。安心して。着ていますよ。むしろ推しは服と共に三次元に召喚されたはず。ねんどろいどは胴体と服が一体化したフィギュアなので、服を着るとか脱がすとかそんな概念がないのである。
ところが、よその子の推しは布の衣服に可愛らしく着せ替えさせられていた。
私はそのとき、初めて「カスタム」という概念を知った。ねんどろいどのヘッドと別のボディを組み合わせて、推しをドール化し、着せ替えを可能にしていたのだ。
ふ〜ん。へ〜〜。
そういうことできんのね。
でもさぁ、私はちょっといいかな(笑)
だってさぁ、ボディだけで…2千円?
うち、推し二人いるからさ、2人分の身体揃えたら控えめな値段のねんどろいどなら一体買えそうじゃない?
服まで揃えたらいくらになんのよ。
あ、セリアにも胴体売ってんのね。
ねんどろいどと互換性あるんだ。
ミニチュア家具も売ってんの?
え?服まである??
じゃあセリアでええやん(笑)
ちょっとセリア行ってみよ……
まぁみるだけな?
そんな買わんけどさ。
〜某日まであと4ヶ月〜
我が家の推しのねんどろいどは、在宅勤務用の仕事机の棚のミニチュアベンチの上で、我ここぞとふんぞり返っていた。
シンプルなTシャツとハーフパンツは、推しによく似合っている。シルバーのスニーカーに至っては、人間のものと遜色ないほどのリアルな造りである。海外ディーラーから購入した一品だ。
もうこの時点で、セリアに売っているめぼしいミニチュア家具はだいたい我が家にあった。
もうこの時点で、出先でガチャガチャコーナーを見つけると端から端までチェックし、推しに合うサイズのミニチュア小物があればすぐ回すような習慣が身に付いていた。
ミニチュア家具や小物があれば何ができるか?
「シチュエーション」が作れるのだ。
そう。描かなくても、書かなくても、編集しなくても、ドールと背景さえ整えれば、頭で思い描いた一枚絵を再現することができる!
これがどんなに楽しいことだろう。
そして推しのボディの話をする。
当初は、推しにはセリアに売っている100円のボディを装着していた。100円ならと、試しにねんどろヘッドにセリアの胴体をつけてみて、推しが立った時の感動と言ったらもう。
えー!立った!推し!立ったよ!
可愛い!可愛い!可愛い!可愛い!
家を冒険させちゃお!
ぬいぐるみと撮っちゃお!
ポケモンのぬいぐるみと合わせたらバトルしてるみたいじゃない?(笑)
旅行にも連れてっちゃおうかな!
楽しかった。
それはもう楽しかった。
しかし問題があった。
そう、セリアボディにはあまり服の選択肢がなかったのだ。
当初は自分で縫うぞという覚悟があった。
なのである日、有志の方がネットプリントに上げられていた型紙を参考にTシャツとジーンズを縫おうとした。
デニム生地に針を通そうとしたら、布が固い。針が全然刺さらない。めちゃくちゃ力を入れてやっとである。ひと針ひと針縫う事に、「は?おい針、もっと本気出せや」と半ばキレながらと力ずくで奮闘した。
するとどうだろう。
机に穴が空いた。
裁縫とは机に穴が空くものなのだろうか?
どうやら私には裁縫の才能がないらしい。
私はこの事実を、誰も思いつかないであろうとある超絶画期的な方法で解決することにした。
そう、金だ。
オビツ11というボディに鞍替えしたのだ。
もちろん、ねんどろいどヘッドとオビツボディの組み合わせはメーカー推奨ではない。何かあっても自己責任の範疇である。
なのに、なぜそんなにメーカー推奨ではない判断を選んだかというと、欲しい服がオビツボディ用が一番多かったのだ。
ショッピングサイトには推しに着せたい服が無限にあった。ソシャゲをする人なら、推しの新規衣装を手に入れるために、天井まであといくらかかるか計算したことがあるだろう。なんなら今計算してみてほしい。総額いくらかかかる?計算した?計算したな?
ちなみにオビツろいどなら十連ガチャの値段があれば新規衣装を着せられる。
お分かりいただけるだろうか。この破壊力に。
私は推しに良く似合う服を、金にものを言わせて買った。
ちなみに私自身はワンシーズンに数着服を買う程度で、毎月服を買ったりはしない。
なので、月々の出費の内訳を占める衣服代は、私よりも推しの服が断然多い。
私は推しの新しい装いをニコニコ眺めながら、パソコンを開いて労働に勤しみ、毎日給料を稼ぐという日々を送った。その給料が何に消えるのか暴くのは野暮というものである。
〜某日まであと2か月〜
物理的な推しの存在が私の生活の一部になってきた頃、私はある悩みに直面していた。
私は撮影が下手なのだ。
撮影が下手なのはさっきも書いた。
ただ、既出の「撮影が下手」は「なんかわからんけどセンスねぇな」という漠然とした意味合いで、今回はその「センスねぇな」をより具体化した、細々とした悩みが気になるようになった。
さしあたって直面していたのは、「野外撮影の際のポージング」である。
ただでさえ撮るのが下手なのに、ピントが合わない、二人並べるとピントがなお合わない、そもそも構図って何?、なんか光が映えないな、風で倒れるんだけど、などなど、技術的に上手くいかないことがあった。
私はこの悩みを、誰も真似できないであろうとある超絶画期的な方法で解決することにした。
そう、YouTubeだ。
おすすめの化粧品のレビュー。ほどけにくい靴紐の結び方。もしちょっとした「知りたい」があればInternetに聞け。先人が知見を教えてくれる。これこそが二十余年の人生から得た私の知見である。
なので今回も「ドール 野外撮影」で検索すると、参考になりそうな情報があった。オビツろいどというやや特殊な、ドール界隈にいると言っていいのか分からない私でも聞いたことがある、DOLKさんという大手ドールショッピングメーカーが運営している「ドル沼CH」だ。ドル沼CHでは、ドールにまつわるお役立ち情報がたくさん配信されている。
そこで、私は衝撃の出会いをした。
た、担当がおる……
ドル沼CHに、知っている声があったのだ。
冒頭で私がアイドルをプロデュースするゲームが好きだという事に触れたと思うのだが、私の担当・森久保乃々の声優を務める高橋花林さんが、ドールオーナーで、ドル沼CHのMCを務められていた。
↓(私にとっては)運命の出会いの動画
私はアイドルをプロデュースするゲームのアイドルが好きなのであって、ライブ映像を嗜むが、演じている声優さん自身には全然詳しくない。
だけど、出会ってしまったら、観てしまったら、素通りできない。
へへ……。好きな声……
私はドル沼CHを欠かさず観るようになった。おそらく、ドル沼のチャンネル登録した方々の動機を順番に並べたとしたら、私はかなり不純物が高いのでブクブクとそれはもう底のほうに沈んでいくことだろう。
〜某日まであと2週間〜
推しをドール化することは、「見たい」を気軽に実体化できる楽しさがある。
ただし、全ての「見たい」は実現できない。
例えば「この服めちゃくちゃ私の好みなんだけどなぁ」と、「この服めちゃくちゃ推しが着てそうだなぁ」は違う。
どういうことか?
女の子ドール用の服がそりゃもう可愛かった。
女児心をそらもう擽られるのである。
でも、私の推しに着せると女装になってしまう。それはちょっと違う。(あくまで個人の意見であって、「知らん。私が着たいように着せるが?」というポリシーの人を否定する気はない)
そんな訳で、私は日に日に女の子ドールへの憧れが高まっていった。
ネットでオビツ服を見ていると、オビツと同じ1/12サイズのブラインドドールを目にする機会も多い。もちろん可愛い女の子もたくさんいる。この子をお迎えするのもいいかもしれない。
けれど、前までの私と決定的に違うところがあった。
この時点で私はドル沼CHの動画をほぼ全て履修していたということだ。
お迎えしていないのにも関わらず、キャストドールの美しさ、可愛さや、彼彼女とともに暮らすための知識のみがなぜか頭にある。
お迎えしていないのにも関わらず、何故か私のスマホにはDOLKのアプリが入っている。
ドールの候補の選択肢に、ぼんやりと「キャストドール」の文字が浮かんだ。アプリでドールの写真を眺めるようになった。
でも一歩踏み出すことが出来なかった。
ドル沼CHを観ていた私は知っている。
キャストドールはものすごく高価だ。
ドール本体と、服、アイ、ウィッグを揃えようと思うと、まぁ10万円は見繕ったほうがいいだろう。
ドル沼CHを観ていなくとも、ドル沼の隅っこに足を突っ込んでいた私は知っている。
ドールとは、お迎えがゴールではないのだ。
お迎えしたあともきっと「あの服が欲しい」「この服が欲しい」となるだろうし、そのドールの大きさに似合う家具や小物も揃えたくなるだろう。
今、私のそばにいる、ともに思い出を作った推しのドール達が大事なことには変わりがない。
けれど、未知のドールに憧れが募ることはとめられなかった。
……んああああ〜〜〜〜〜〜
私は時折DOLKのアプリを眺めては、「可愛いなぁ」とスクロールして、そっと閉じることを繰り返していた。
〜某日まであと2日〜
木曜日の仕事終わりの夜だったことを痛烈に覚えている。
これまでキャストドールへの憧れを胸に秘めつつ、一歩踏み出すことがなかったのは、曲がりなりにも理性があったからだ。
「胴体に2千円て(笑)2体揃えたらそのお金でねんどろ買えるやん」と指摘した過去の現実的な自分が、「キャストドール?いや、高ない?10万円あったら旅行行けるで?維持も大変やで?そもそもさ、要る??」と口煩い母親のように囁いていたのだ。
ドールをお迎えした時のよくある理由のひとつに「一目惚れ」をあげる人がいる。
そしてまさかと思うが、自分にその日がやってきた。
「一目惚れ」をした。
強烈に可愛い子がいた。
うちの子にしたい、と思った。
理性なんて関係がなかった。強烈な一目惚れの前にすると、金銭的な問題も、(脳内の)親の反対も、わりとどうでもいい。むしろ「ボーナス出るし」という免罪符で論破した。駆け落ちする若者の思考回路とはこうなのかと腑に落ちたほどだ。
だけど、カートに入れようとした私の指が止まる。かろうじてしぶとく残ったひとすじの理性がこう囁いた。
デカない?
私が一目惚れしたキャストドールは、40cmほどの女の子だ。オビツろいどは手のひらサイズなので、私がいくら「あらあなた達可愛いわね」と愛でようが、私の手の中に隠れてしまうぐらいのささやかな幸せの形をしている。
一方、40cmにもなると、家の中でそれなりの存在感を占めることになるだろう。しかも高価な買い物だ。これはさすがに家族に一言断りを入れたほうがいいかもしれない。私は夫に聞いた。
「なぁ……。私がさ、40cmぐらいの人形買おうとしたらどう思う?しかも10万円ぐらいするんやけど」
「お前の給料なんやから好きに使えばええやろ」
ええんかい
こうしてカートの合計金額は67950円になった。ちなみにこれはドール本体のみのお値段である。
お迎えしたい子はフルセットではない(ウィッグや服がついていない)ので、その子に着せたい私好みの服やウィッグをカートに入れた。
どんなウィッグにしようかな。プラチナブロンドの髪とかいいな。シルバーも強キャラ感あるよな。でも、どんな服着せるかにもよるよね。最初だからドレスにも現代風の服にも合いそうなブラウンのロングにしよう。
服どうしよう……。
やっぱり最初は、お人形っぽいドレスがいいなぁ……。でも、濃い色のドレスにしたら色移りするかもしれない(ドル沼CHで観た)から、長期的に考えると、普段着は白とかベージュとかの自然な色にするか。
あっ、そうそう、Sカンフックあったほうがいいんよな(ドル沼CHで観た)
なんやこれ……。楽しい……。
総額は送料込で96850円だった。
決して安いとは言えない値段だったけれど、値段以上の楽しさと期待がそこにあった。
きたる某日
土曜の朝、インターホンで私は目覚めた。
「ハンコかサインお願いしまーす」
DOLKさん仕事早
お取寄せの子じゃないから、1週間以内の発送か。土日に届いたらいいなぁ(笑)と思ってたら、もう来た。木曜の夜頼んで金曜発送されて土曜の朝届いた。早すぎる。
DOLKと印字された白くて長い大きな箱が、我が家にやってきた。それなりの重みがする。
白い箱を開けると、ピンクの箱が入っていた。「Foveo」と印字されている。私がお迎えした韓国のドールメーカーの名前のケースだ。
恐る恐る箱を開けた。
お、おぉ……
おる。
一目惚れした子が箱の中にプチプチでぐるぐる巻きにされてる。
そっとテープを外すと、組み立て済みのドールが、箱の中で横たわっていた。
キャストドールなんて一度も触ったことがない。
だからどう扱えばいいのか分からない頼りない手つきでドールを箱から取り出した。
関節が結構しっかりしている。そして、40cmにもなるとやっぱり存在感がある。
肝心の顔だが、届いた状態ではアイが入っていなかった。だからこそ、繊細なメイクをじっくり見ることができた。
物憂げな眉。
繊細なまつ毛が引かれた瞼。
ほんのり色づくような頬。
みずみずしい唇。
はやくアイを入れたい。
ドールと同梱されていたキャストドール取扱説明書を取り出し、アイの入れ方のページを読んだ。ドールのつむじを開けて目のくぼみにアイを入れ、練り消しみたいなパテで隙間を埋めて固定するらしい。
クッと力を入れると、マグネットで固定されていたつむじは思ったより簡単に取れた。
ためしに、左目のアイを入れてみる。アイを入れた瞬間は、まるで無機物な身体を何かが乗っ取ったような、ぎょろりと白目を剥く動きがちょっと怖いが、裏から指でアイの位置を微調整することによって、ドールの得体の知れない不気味さが剥がれてゆき、やがて純粋な視線が私を認識した。
まだ片目だけど可愛い。
もう片方のアイを入れてみた。
か、可愛いーーー!!!
可愛いーーーーー!!!
あなた可愛いわね!?!?
はじめまして!!!
ドレスもどう着せたらいいのか分からないので、着せるのに時間がかかった。
オビツは関節が結構取れるので、服を着せる時によく腕が抜ける。逆にその特性を逆手にとって、腕を抜いた状態で服を着せてから、最後に腕を付ける、なんてこともできる。
だが、キャストドールは内部でゴムが引かれているので、そう簡単に腕を抜くなんて(初心者には)できない。だから、関節の可動域がよく分からないまま、とにかく顔のメイクがハゲないように、恐る恐るバンザイさせながら服を着せた。
ドレスを着せ、靴下と靴を履かせ、ウィッグをかぶせ、ヘッドドレスを着せる。
ドールが座っていた。
「この子に着せたいな」と思いながら選んだものをてっぺんからつま先まで身につけたドールが、ちょこんと座っていた。
推しドールは、あくまで主体は「推し」である。「推しが着てそう」「推しなら似合いそう」「推しなら多分こういう系統の服を選ぶ」こんな風に、「推し」という確固たるイメージがあって、それをもとにオーナーが取捨選択をしていく。推しがもし三次元に存在したら?そんな想像とリアリティの狭間を楽しむのが真骨頂だと、個人的には思っている。
それに対して、ドールはまっさらだ。
この子は何色が好きなのか、どんな系統の服が好きなのか、意思が何も染まっていない。だからこそ、最初はオーナー自身がドールのために選ぶ必要がある。
選んだ結果のドールがここにいる。
きっと、同じメーカーの、同じ種類のドールを隣に並べたとしても、この子は雰囲気が微妙に違う別個体に見えてしまうのだろう。
──目の前に座っているドールはもう「うちの子」なのだ。
だから、まだ我が家に慣れていないような、ちょっとぎこちなさを感じる座り方をしているこの子は、私の内面が現れているような気さえした。
まだ私はひよっこドールオーナーだ。
だから、この子とともにこれからたくさんの思い出を作っていきたい、そう心から思ったのだ。
某日の後日談
ここまで閲覧頂きありがとうございます。
何の布教かぜんぜん想像がつかなかったかと思いますが、やんわり伏せていた「某日」とはキャストドールのお迎え日のことです。
人はオタクになるとそれ以前の記憶が消えるらしいです。じゃあ、ドールオーナーになる前は何をしていたんでしょうか。私は別のオタクをしていたので、記憶が消えた訳ではありません。でも、ドールオーナーとしての日常は、思い出は、自分にとってはかなり濃い大切なものです。だったら、この記憶をどこかに残して、誰かの背中を押すことがしたいと思いました。
まだまだ若輩者ではありますが、私はオビツろいど2人と、キャストドール1人のドールオーナーです。
カスタマイズ性はキャストドールのほうが高いですし、日常で野外撮影をするならオビツろいどのほうが持ち運びしやすいので自由度が高いです。シチュエーションを作って撮影するにも、ドールと、推しドールだと、楽しみ方が変わってきます。それぞれの特性や良さを楽しみながら、充実したドールライフを送っています。
キャストドールのオーナーになるまで、というテーマでありながら、まぁまぁオビツろいどの話してるし、しかもオビツろいどの写真載っけてないんかいって感じなのですが、ジャンルバレしたくないのでそこは許してください。
ちなみに私はお迎えしたドールの女の子に、「イヴ」という名前をつけました。
設定とか性格とかは特に決めてません。
最初は顔つき的に大人しめな子なのかな?ぐらいに思ってたのですが、日常的に写真を撮っているうちに段々図太そうな一面を見せてきたので、わざわざ事細かに指定するのはつまらないなと思ったからです。
つまり、想像の余地があるかぎり、ドールはどんな可能性も秘めているところがいいなぁと思います。
このnoteを読んで、「やっぱりドールってお金がかかる趣味なんだな」と思われた、ドールオーナーでない一般の方がいましたら、一言言わせて下さい。
「そうです。でも、そうじゃありません。」
二言やないか。どっちやねん。
ドールオーナーにも様々なスタンスの方がおられますので、これはあくまで私個人の主張です。
ドールは、お迎えする時にまとまったお金が必要です。でも、お迎え後は人によります。
たとえば私は、自分の口座の預金額が増えていく様を眺めるのが大好きなので(他に言い方ないんかい)ドールの洋服代 ・小物等は月1〜2万+残業代以内と決めてます。
私自身、お迎え前までは、ドールをお迎えすると破産するとか、我が身を削ってまでドールに貢ぐみたいな極端なイメージがあった(失礼)のですが、全然そんなことはないです。
ドールをお迎えして良かったな、と思う点は、ドールを基準とした新しい目的と思い出が生まれたことかなと思います。
例えば、この撮影場所に行ってみたい、とか、ドール持ち込み可のカフェ行きたい、とか。あるいは、今まで素通りしていた雑貨屋に「ドールサイズの小物が売ってるかもしれない」と思って一度入ってみるみたいなことも増えました。
私は結構インドア寄りなので、外に出る機会が増えて良かったなと思います。
ドールをお迎えしてみたいけど勇気が出ない方がいらっしゃいましたら、ご自身の財布と相談は必要ですが、一歩踏み出してみるのはいかがでしょうか。
以上で布教活動は終わりです。
ご閲覧ありがとうございました。
皆様、いいドールライフを!!