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初舞台を踏んで 〜2月公演「また逢う日まで」〜
2月16日(日)に座・市民劇場の卒業公演「また逢う日まで」に出演した。
私にとっての初舞台公演でした。もしかしたら最初で最後の女優かもしれないと思いながら。
劇場まで向かうまで、緊張でドキドキしていたけれど、道中でチームメンバーに会えて緊張が解れました。おなじチームのメンバーって偉大だな、安心するなと思って、このメンバーでお芝居ができることに感謝をしつつ、劇場に向かいました。
朝集合して、転換稽古とリハーサルをして。頑張って舞台用のメイクをして…。
衣装姿でみんなと記念撮影をして。
そうして迎えた本番。
一箇所少しやらかしてしまったけど、わたしの役の最大の見せ場であるシーンでは、大成功で、思わずセリフを言いながら涙ぐみそうになった。実はお稽古の時から、涙ぐみかけてはいたのだが、あそこまでの没入感は、数日前のリハーサルと本番だけだった。
そんな大切なシーンを迎える前に、当日舞台のお手伝いをしてくれた、先輩でもあり友達でもある人に「もっと大きな声でがんばりや!」と言ってくれたのは非常に嬉しかった。その言葉ひとつで自分の中で切り替えができたなと思っている。
観に来てくれた両親には、「あなたのセリフでうるっと来た」と言ってもらえたし、
「役に入り込んで、本当に泣きそうやったやろ?」とも言われた。うるっときたと言わられた嬉しさと、泣きそうになっていたのが伝わっていたのかと驚きもあった。
舞台と客席。今回両親は最前列に座っていたけれども、決して近くはない距離感。
それにも関わらず、役に入り込んでいる様子まで伝わるんだなと思った。
友だちにも、「魂がこもっていた」と言ってもらえたし、ハマり役だったのかもしれない。
最初はなぜ女子高生の照子役?と思った。だって、もう28歳だから。もっと若いメンバーがやるのでは?と思っていたから。だけど、実際に公演を終えて、照子役に配役してもらえて本当に良かったなと思っている。ト書きがほとんどないから、自分で考えて自由に動ける楽しさ。感情を爆発させて、演技をできる楽しさ。その両方を味わうことができたから。
今回、本当にたくさんの方がわたしの応援に来てくださいました。
1社目の先輩方、3社目でお世話になった方々、大学のゼミの先生と友だち。職業訓練校で仲良くしてくれた友だち。最終面接で落ちたにも関わらず、交流を持ってくださる会社の方々。最近になって知り合った大人たち。そして両親に彼氏。
他にも来場は叶わないけどと言って、オンライン配信で見てくれた友だち。
わたしは、こんなにも人に恵まれているんだなと思いました。みんな本当にありがとうございます。
いつかまた舞台に立ちたいと思っていて、その時もまた観に来てくださると嬉しいなと思っています。
そして、一緒に舞台に立った大切な大切なチームのメンバーたち。本当にありがとうございます。このチームだからこそ、心から楽しんで演技ができました。本当にこのメンバーで舞台に立てたこと、光栄に思います。
劇中にもあった「生きているものは何かしらの関係で結ばれ…」という言葉を胸に人との関わりを大切にしたいなと思いました。そんな大切なことを教えてくれた初舞台でした。わたしの人生にとって大切な大切な1日になりました。
本当であれば、本番当日の興奮冷めやらぬ時に書きたかったけど、本番当日は疲れすぎてバタンキューだったので、少し冷静になった今日の文章になりました。でも、冷静になった今でも、照子ロスが続いており、毎日のように家で練習していたからこそ、何をしたらいいのかわからなくなっています笑
いつかまた舞台に立つ日まで、芸名:木原蒼唯は封印して。必ず復活しようと思います。
その日を自分自身でも楽しみにしながら待っています。
木原蒼唯